思い出」と語る自販機を指さす渋井(左)と石政

【ボ―ト部】全日本&インカレ直前インタビュー②男子ダブルスカル

10月はボートが熱い! 8日からは全日本選手権大会、22日からは全日本大学選手権大会(インカレ)が開催される。コロナ禍で変則的な日程となった今季、待ちに待った大舞台に控えた選手たちに、大会への抱負を聞いた(クルーは全日本選手権に準拠)。

①はこちら!!

【ボート部】全日本&インカレ直前インタビュー①男子舵手なしフォア

◇ストローク・渋井大生(現4)&バウ・石政雄也(法4)◇

――大会を直前に控えた心境はどうですか。
石政:今年のインカレ、全日本は恐らく最後の大会になると思います。まだ金メダルを一度も取ったことがないので、最後は金メダルで飾りたいなと思っています。
渋井:インカレは今年こそメダル取りたいし、もちろん金メダルがいい。全日本は後ろに石政という心強い相方がいて、ちゃんと結果を狙える力があると思うので、自分たちの力がどこまで通用するのか早く試してみたいです。

思い出」と語る自販機を指さす渋井(左)と石政

「思い出」と語る自販機を指さす渋井(左)と石政

――3ヶ月ほど一緒に乗ってみて感想はどうですか。
渋井:感覚のズレというのを最初の方は感じていたけど、どんどん石政もすごい頑張ってて。毎日自分が何が悪いのか考えて、スカルに慣れてきたというか、日々成長しているのを実感出来て、いい練習が出来てると思います。
石政:渋井くんはめちゃくちゃ持ち上げてくれるんで。でも渋井がスカルで立教を引っ張っていってる存在なので、沢山教えて貰って、渋井に教えてもらったことを何とか吸収しようと思っている感じですね。

――艇庫での練習が出来なかった時は何をしていましたか。
渋井:俺はランニング。(自宅の)近くに彩湖公園っていう一周5㌔のデカい公園があるんだけど、走ったりとか。あと自転車が好きなので、ロードバイクで1日100㌔やってたりした。1日100㌔を4日間連続で(笑)。荒川沿いってコースが整備されていて、家から荒川を漕いで、一番奥まで行くと東京湾の葛西。そこからまた戻ってくるみたいな。
石政:心肺系は復帰してから大会までやれば勝手に戻ると思ってたから、筋肉だけを落としたくなくて。だからひたすらフィジカルトレーニングしてた。ホントに。それしかしてない。筋トレばっかりして、それがあったからエルゴも自分のベスト出たし。だから今はウェイトと水上でウェイトの比重を下げて、水上を100%のコンディションでやって、少しでも水上のスキルアップをするっていう感じで今は練習してますね。
渋井:何にしても良いって感じだったんだけど、やっぱりそれだと練習してるやつとしてないやつでどんどん差が出ちゃうから、チームで練習メニューを組んで、ウェイトの器具が無くても自分の体重でできるようなトレーニングメニューが出されて、それをやってた。朝ランニングで、午後サーキットトレーニングで。それが後半2ヶ月ぐらい。

――渋井さんは今まで先輩、後輩としか乗ってきていませんが今大会では同期と。
渋井:初めて同期と組めるってことで、しかも最後の4年の大会で同期と、石政っていう、立教のバケモンみたいなのと組ませてもらえるっていうのは本当にありがたいし、すごい楽しみ。レースに緊張して怖いっていうよりも、早く自分たちの力を発揮したいというか、早く確かめたくて楽しみです。

――石政さんは先輩と多く乗ってきています。
石政:橋本とか他のやつらは同期とけっこう組んでるんだけど、渋井が先輩と後輩としか組んでなくて、だったら俺は今年も後輩と組ませるんじゃなくて、同期で組んで、同期としての思い出を渋井に思って欲しくて。やっぱり同期だから、最後っていうアレでお互い言いたいことを言い合って、すごいいいクルーだなって思います。
渋井:同期だからこそ、ダイレクトに直接思ってることを表現できるっていうのは、クルーとしても上達するのに良いと思うし、自分的にもやりやすいというか、フッ軽なクルー。やりたいときに自分も周りを気にしないでできるし、そういう面ではすごいやりやすいですね。

――大会に向けての自身のアピールをお願いします。
石政:1年生の冬に腰を怪我して、腰の痛みを持ちながら選手として活動してるんですけど、腰痛めた中でも4年になってエルゴのタイムを5秒更新してるので、やっぱり諦め無ければ人って成長できるっていうのを、自分は見せられたかなって思うので。「必ず諦めない姿勢っていうのを見ろ!」って思います。
渋井:4年前に初めてボート乗った時はめちゃくちゃ下手だったし、自分で言うのも何だけど、よくここまでスカルを引っ張っていけるぐらいになったのは、先輩たちの指導とか経験があって。全ての経験が自分のタメになったと、自信を持て、と言いたいです。

続編③はこちら!!

【ボート部】全日本&インカレ直前インタビュー③男子舵手なしクォドルプル

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無観客開催のため選手に直接声援を送ることはできないが、代わりに自宅で画面越しに選手の勇姿を見ることが可能だ。詳しくは日本ボート協会ホームページへ。

(取材・渡邊大樹/編集・濱渡晏月)

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