
【野球部】春季リーグ第二戦 打線をつなぎ、勝ち点獲得となるか〈春季リーグ戦 法大戦展望〉
春の訪れとともに、熱い戦いが帰ってくる。秋季4度にわたり熱戦を繰り広げた⽴⼤と法⼤の再戦に、注⽬が集まる。昨週の慶⼤戦において、第三戦にもつれ込むも惜しくも敗戦を喫した⽴⼤ナイン。今季初の勝ち点獲得となるか。

パワフルな打線でチームを率いる主将・松下(4年=桐蔭学園)
若さあふれる投手陣で迎える法大
法政⼤学の今年度スローガンは「執念」。勝利への貪欲な姿勢を前⾯に押し出し、神宮での⼀球に魂を込める。主将・松下(4年=桐蔭学園)は「⼀つ⼀つのプレーに執念を持ち、優勝に向かって戦い抜きたい」と語った。
投⼿陣で鍵を握るのは野崎(4年=県岐⾩商)。多彩な球種と粘り強さを武器に、⾛者を背負っても冷静にマウンドで試合を⽀配する。さらに藤森粋(4年=⻘森⼭⽥)は150キロに迫る速球と変化球を⾃在に操る技巧派。今季最も注⽬を集める成⻑株・⼩森(2年=⼟浦⽇⼤)も⾒逃せない。最速149キロの直球を武器に、リーグ戦デビューを狙う。

慶大戦で本塁打を放った河野(コ2=広島新庄)
対する⽴⼤は、「⾶躍」をテーマに悲願の優勝を狙う
昨季は全⼤学から勝利を収めながらも、4位に終わった⽴⼤。今季のスローガン「⾶躍」に掲げるように、8年ぶりの栄冠へ向けて、まずはこの法⼤戦で2勝を奪い波に乗りたい。
立大の打線は、鈴⽊唯(コ4=東邦)を中⼼に⼒強さを⾒せる。パワフルな打線を強みとし、春季オープン戦では存在感を⽰した。他にも丸⼭(コ3=⼤阪桐蔭)や、ここまで13打数6安打と好調の山形(コ4=興南)、⾛本塁打で沸かせた野村(法4=⽴教池袋)など、⻑打⼒と機動⼒で相手投手陣を圧倒できるか。
慶⼤戦では河野(コ2=広島新庄)がリーグ戦初打席初本塁打を放ち、東京六⼤学野球史上32⼈⽬の快挙となった。昨年は1年⽣ながら、チームトップの本塁打を放った⼩林隼(コ2=広陵)の存在感も⼤きい。右肩上がりである打線の調⼦を維持し、勝利へつながることを期待したい。
フレッシュな法大打線を抑えることができるか
法大戦は打線も若い⼒が光る。1番・藤森康(3年=天理)が出塁と俊⾜で攻撃のリズムを作り、熊⾕(2年=花巻東)は昨秋に打率.471で⾸位打者を獲得した実⼒派だ。只⽯(1年=広陵)らも勢いあるバッティングを⾒せており、経験は浅くとも侮れない。新⽣法⼤の勢いを抑えることができるか注目したい。

エースとして安定した投球を見せる小畠(営4=智辯学園)
対する立大投⼿陣の中⼼は、小畠(営4=智辯学園)。昨秋は防御率3.16、20奪三振を記録し、安定感のある投球でチームを⽀えた。慶大1回戦では10回途中150球11奪三振の力投。続く2回戦では5回1安打1失点3奪三振とし、リーグ戦通算5勝目を挙げ絶対的なエースを証明した。他にも大越(済4=東筑)、吉野(コ4=仙台育英)ら経験豊富な投⼿陣が続き、盤⽯な布陣で法⼤打線を迎え撃つ。
春の神宮に燃え上がる「執念」と「⾶躍」
伝統ある東京六⼤学野球が今年、連盟100周年を迎える記念すべきシーズン。若い⼒と経験がぶつかり合うこの⼀戦は、両校にとって優勝への⼤きな分岐点となる。勝利の⼥神が微笑むのは、「執念」で戦う法⼤か、 それとも「⾶躍」へ挑む⽴⼤か。熱戦必⾄の第2戦、⾒逃せない。
(4月18日・早川愛乃)