【野球部】終盤まで手に汗握る熱戦!接戦を制したのは…

◆2025年度東京六大学野球春季リーグ戦◆

4月14日 対慶大 明治神宮野球場

延長戦での惜敗から雨天中止を挟んで迎えた2回戦。暖かな日差しが降り注ぐ中、勝ち点獲得へ向け陸の王者・慶大との2回戦に挑む。

先発は一昨日に続いてエース・小畠(営4=智辯学園)。3回までに4点のリードを奪い試合を優位に進めていく。中継ぎが相手打線の猛攻を受けつつも逃げ切りに成功し、勝ち点の行方は3回戦以降へ持ち越しとなった。

先発マウンドに立つ小畠

一昨日は10回途中2失点の好投を見せた先発・小畠。初回から打線の援護を背に受け勢いに乗りたかったが、3番・常松(4年=慶應湘南藤沢)に今リーグ初となるソロ本塁打を浴びてしまう。しかし立大不動のエースはその程度では怯まない。4回まで走者を一人も出さない完璧なピッチングを披露し、5回に四球を許すも後続を許さずこの回を締めくくった。

6回からは二番手・田中優(文2=仙台育英)がマウンドにあがる。1番からの好打順を三者凡退に封じ込め反撃の糸口をつかませない。7回にはこの試合初めて得点圏にランナーを進められるも気迫のピッチングでゼロに抑える。

8回からは大越(済4=東筑)が登板するも、制球に苦しむ。好調の今津(3年=旭川東)に2点本塁打を浴び、点差を詰められてしまう。

三点リードで迎えた最終回はリリーフエース・吉野(コ4=仙台育英)が登板。しかし、先頭の常松にこの日2本目となるソロ本塁打を被弾してしまう。さらに連打で点差を詰められ、なおもニ死2、3塁という苦しい展開の中、最後の打者を遊ゴロに打ち取り、見事勝利を収めた。

打席に立つ鈴木唯

打っては初回、好調のリードオフマン・山形(コ4=興南)が初球から積極的にスイング。左越えの二塁打を放つ。その後ニ死三塁となって打席に立つは4番・西川(社4=神戸国際大附)。追い込まれて迎えた7球目、三遊間への当たりを三塁手・吉野(2年=慶應)が好捕するも西川の足が勝り先制の適時内野安打となった。同点を許し迎えた2回表、2本の安打と四球で満塁のチャンスを作ると、桑垣(コ4=中京大中京)の左安打、鈴木唯(コ4=東邦)の内野ゴロの間の1点、西川の左安打により計3点を勝ち越す。

3回表もタテジマ打線が猛威をふるう。先頭から連打を浴びせ、慶大左のエース・渡辺和(3年=高松商業)をノックアウト。その後、併殺打の間に追加点を挙げた。さらなる追加点をあげたい打線は7回、4番西川の一振りがレフトスタンドへ飛び込む。主将のバットからチーム初本塁打が生まれた。

チーム初本塁打を放った西川

強力・慶大打線の勢いをなんとか振り切り勝利を収めたこの一戦。昨秋8年ぶりの勝ち点を得た相手ではあるが一切の油断は許されない。2試合連続で二桁安打を記録した打線を軸にいざ悲願のリーグ優勝へ。立教健児たちの「飛躍」は始まったばかりだ。

(4月14日 東直虎)

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