
【野球部】2025春開幕!勝ち点を奪い、幸先のいいスタートが切れるか!〈春季リーグ戦 慶大戦展望〉
昨秋は4位という結果に終わるも、全カードで勝ち星を挙げた立大。今期の活躍に期待がかかる。開幕カードは慶大。昨秋、8年ぶりに勝ち点を獲得した相手だ。経験豊富な選手が多く残る難敵だが、勝ち点をあげ優勝へ勢いに乗りたい。
層が厚い投手陣を打ち崩せるか

慶大のエース・外丸(4年=前橋育英)
やはり注目投手は外丸。経験豊富な絶対的エースが投手陣を引っ張る。コントロールと多彩な変化球が持ち味の選手だ。昨年は怪我の影響もあり登板回数が少なかったが、今年は苦労を乗り越え球速もアップ。狙い球をしぼることが攻略の一手となるだろう。左のエース、渡辺和(3年=高松商業)からも目が離せない。昨秋は最優秀防御率を獲得し、活躍に期待が高まる。切れ味鋭い変化球が持ち味でコースに投げ分ける技術にも長けている選手だ。さらに勢いのあるストレートが持ち味の水野(2年=札幌南)、チーム1の速球派で157キロを記録した実力者、広池(3年=慶應)など成長を遂げた選手が数多くいる。外丸、渡辺和の二枚看板を中心にさまざまな持ち味をもつ投手陣。対応力が勝利の鍵となるだろう。

打席に立つ丸山(コ3=大阪桐蔭)
昨年は今ひとつ投手陣を援護できなかった野手陣。投手戦になることが予想されるため流れを引き寄せる一発が試合を決めるだろう。立大野手陣のキーマンは西川(社4=神戸国際大附)。昨秋は打率1割台と悔しい結果となったが、春のオープン戦では調子を上げ、好成績を残している。持ち味の力強いスイングでチームに勢いを与えることができるか。昨秋最多試合出場ルーキーとなった小林隼(コ2=広陵)にも注目したい。昨年のリーグ戦では1年生ながら本塁打を放つなど存在感を示した。また守備でも活躍を見せ、チームを牽引。今季での活躍に期待がかかる選手だ。他にも力強いバッティングが持ち味の桑垣(コ4=中京大中京)、長打を放つ丸山などリーグ戦経験者がそろう。切れ目のない打線で慶大投手陣を圧倒することができるか。
強力打線を封じ込めることはできるか
慶大は若手中心の野手陣となりそうだ。打者注目は中塚(2年=智弁和歌山)。昨秋、出場機会は少なかったものの打率3割台と結果を残した。長打力はチームトップクラスで豪快なスイングが持ち味の選手。勝負所での一発に注意が必要だ。広角に長打を放ち、対応力が優れた小原(3年=花巻東)にも注目したい。オープン戦で結果を残し、春のリーグ戦での活躍が期待される選手の一人。きわどいコースでの勝負が求められそうだ。さらに甲子園優勝経験をもつ加藤(1年=慶應)、俊足が光る竹田(1年=聖光学院)などフレッシュの力が加わる。機動力が武器の力強い慶大打線を抑えることはできるか。

力投する小畠(営4=智弁学園)
チームメイトからの信頼の厚い投手陣から流れをつかみ攻撃につなげたい。主軸を担うのは小畠。昨秋慶大との2戦目では8回を投げ被安打4という好投を見せた。力のあるストレートを武器に今年も慶大打線を抑え込むことはできるか。他にも先発、抑えとさまざまな役割を果たす竹中(コ4=大阪桐蔭)にも注目したい。昨年はピンチの場面で力強い投球を見せ、今季の活躍にも期待がかかる。自身の投球でチームに勢いを与えることはできるか。さらにはリリーフ陣の中心、吉野(コ4=仙台育英)やキレのある変化球が持ち味の大越(済4=東筑)など最上級生が投手陣を引っ張る。試合経験豊富な選手がそろう層の厚さを見せ、慶大打線を圧倒できるか。
17年春以来のリーグ優勝へ向け、落とすことはできない初戦。昨年の悔しさを胸に勝負に挑む。飛躍した成果を示すことはできるか。選手たちの熱き戦いが幕を開ける。
(4月10日・谷姫菜香)