【陸上競技部】 丸亀で快走!立大陸上部が見せた意地と成長

♦第77回香川丸亀国際ハーフマラソン・第28回日本学生ハーフマラソン選手権大会♦

2月2日 香川県丸亀市
 各国から多くのトップランナーが集まる丸亀ハーフマラソン。ワールドユニバーシティゲームズの代表選考を兼ねた第28回日本学生ハーフマラソン選手権が、同時に開催された。 立大からは10人の選手が出場し、8名がPB(自己ベスト)を更新。中でも馬場(コ3)は、ハーフマラソン登録男子の部で総合6位・学生ハーフの部で2位という優れた成績を残した。さらに、ハーフマラソン日本歴代9位・日本人学生歴代3位の快記録を樹立。この結果を受け、今夏ドイツで開催されるワールドユニバーシティゲームズ日本代表に内定した。

表彰台で笑顔を見せる馬場

 

 

レース序盤、馬場、小倉、國安は先頭集団の中腹につき、流れに乗る。徐々に先頭集団が絞られていくものの、馬場は積極的な走りを見せ、太田智樹(トヨタ自動車)・篠原倖太朗(駒大)に次ぐ日本人選手3位で10㌔地点を通過。

集団走をする山下

落ち着いた表情の原田

レースが動いたのは14㌔付近。馬場は先頭集団から遅れを取った。苦しい表情を浮かべるものの、後ろから来た工藤慎作(早大)・上原琉翔(国学院大)の集団に食らいつき、粘りを見せる。ラスト1㌔、前を走る外国人選手の後ろにぴったりとついた。表情はこころなしか14㌔地点より余裕を感じる。そして歓声が沸き立つ競技場に入ると、気迫の走りでゴールテープを切り、見事学生2位の座を勝ち取った。その後國安、林がゴール。両者とも自己ベストを30秒近く更新した。

前を走る選手につく馬場

続く選手も次々と自己ベストを更新しフィニッシュ。中でも小倉、髙田の躍進が目覚ましい。前回、自己ベストを更新した10月の箱根予選会から3分ほどタイムを短縮。上級生、最高学年としてのプライドを感じさせる走りを繰り広げた。

快走を見せた小倉

あと少しで届かなった箱根駅伝本選のシード。悔しさを力に変え、日々研さんを積んできた努力が、潮風薫る丸亀の地で証明された。 「箱根駅伝と全日本大学駅伝でシード権を獲得する」。チームで掲げた新たな目標に向け、彼らは再び走り出す。

(2月3日・前澤佑実)

♦選手インタビュー♦

ラスト1㌔地点を通過する國安

 

國安広人選手

―丸亀ハーフマラソンの感想

自己ベストを更新できたことは、とても良かったと思います。タイムは61分30秒で、満足できる結果でした。ただ、中盤で少しペースが落ちてしまい、それがなければさらに良いタイムが出せたのではないかと感じています。まだ100点満点のレースではなかったので、今後はその課題を改善していきたいです。

―丸亀ハーフのコンディションは

環境面では、気温がやや低かったものの、自分にとっては非常に走りやすい条件でした。風も集団で走っていたため、それほど気になりませんでした。自分自身のコンディションについては、1月中旬に都道府県対抗駅伝を走りました。それがかなりきつかったです。ただ、逆に良い刺激が入って、その後は動きが戻ってきたと感じています。そのため、今回は自信を持ってスタートラインに立つことができました。

―出走が叶わなかった箱根駅伝。どのような気持ちで見ていたか

10区のサポートを担当しましたが、やはり走れなかったことは非常に悔しかったです。前を走っていく選手たちを見ていたのが、これまで陸上をやってきた中で最も悔しい瞬間になりました。

―来年の抱負

個人としては、最高学年としてチームを引っ張る存在になることが目標です。チーム全体では、「箱根駅伝と全日本大学駅伝でシード権を獲得する」という目標を掲げています。その達成のために、チームを支え、まとめることはもちろん、一選手としても結果を出し、背中で引っ張る存在になりたいと思っています。

 

 

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