【ラグビー部】昨年度王者に立ち向かうも課題が残る一戦に

◆2024年関東大学対抗戦 Aグループ◆

9月29日 対帝京大 秩父宮ラグビー場

関東大学対抗戦の第3戦目を迎えた。これまで勝ちなしの立大に立ちはだかったのは、強豪・帝京大。序盤から試合の主導権を握られ、無得点で前半を折り返す。相手選手の守備力の隙をつき、LO中山(法1)が初トライを決めて反撃をみせる。しかし、相手の猛攻を止めることができず敗戦となった。

キックを蹴る中(観4=桐蔭学園)

立大ボールで試合開始。開始2分、WTB村上(営1)がハイパントキックをキャッチし好機を作る。SH伊藤(社4)を起点に大きく外に展開するも得点には結び付かず。その後、相手陣地22mライン付近でラインアウトを獲得。CTB佐藤(文3)が大きく前進するも反則により相手ボールとなった。その後、SO中(観4)の強烈なタックルでプレッシャーをかけノックオンを誘発するも、力強いアタックに圧倒されターンオーバーを許してしまう。先制点を奪うべくアタックを重ねる立大は強烈なタックルで応戦。しかしノックオンなどのペナルティが目立ち、思うようにゴールラインまで進めない。その後8分、自陣ゴール前で相手にトライを奪われ先制を許す。その後も相手の猛攻を阻止することができず、大量失点を許した。立大は中の華麗なキックなどで反撃を試みるも相手の堅守や自陣でのミスに阻まれる。得点終盤も相手の攻撃に押され続け、0―43で試合を折り返した。

ラインアウトを放る三村(コ4=東海大仰星)

後半は帝京大のキックオフからスタート。開始5分、自陣から攻め込みたい立大だが、ラックからこぼれたボールを奪われ後半最初のトライを許す。その後8分に相手のシンビンから数的有利な状況を作る。敵陣22mに入るが、相手の力強い守備でノックオンを誘われ前進できず思うようにいかない。後半11分、相手はオフロードパスからディフェンスを突破される。流れるようなアタックでまたも得点を許した。21分、得点を奪いたい立大は自陣ゴール前で相手がこぼしたボールを奪い、攻めへと展開する。SO中を起点としWTB須川(社4)、CTB佐藤とパスをつなぎ好機をつくるも、タイミングが合わず得点には繋がらなかった。その後24分、相手のペナルティからラインアウトを獲得。モールを組むことはできなかったがゴールライン手前まで進む。最後はLO中山(法1)が隙に飛び込みトライ。続くSO中も難しい角度からのキックも成功させ、7ー64とする。しかし、残り15分相手の素早いアタックに翻弄(ほんろう)され立て続けに3トライを許した。得点を重ねたかった立大だったが、そのままノーサイドの笛が鳴り響く。7―85と白星をあげることはできなかった。

MIPとなった中山(法1=東福岡)

昨年度の優勝校と対峙するにあたり、強い気持ちで挑んだ本戦。相手の力強さが立大の良さである攻守ともに前にでる圧力を霞ませた。続けざまに得点を許すも、何度も立ち向かい最後まで追いかける姿勢を見せた立大。ここまで0勝3敗と苦戦しているが、LO中山は「今季初勝利を掴むことを目標に次の明治戦まで2週間注力して準備したい」と語った。次戦の中山の活躍に期待したい。

(10月15日・今野春和、今田誠吾)

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