さらば田中世代!有終の美を飾ることは出来るのか…〈秋季リーグ戦 東大2回戦〉
◆2024年度東京六大学野球秋季リーグ戦◆
10月26日 対東大 明治神宮球場
昨日の1回戦では柴田 (コ4=東明館)の逆転サヨナラ弾で劇的な勝利を収めた立教ナイン。
東大との最終カードを連勝で制し、今季を良い形で締めくくりたい。
初回に鈴木唯 (コ3=東邦)の犠飛、山形 (コ3=興南)の適時打で2点を先制する。その後も3本の本塁打が飛び出すなど、打線がつながり計13得点。投げては6投手の継投でリードを守り抜き、今季2つ目の勝ち点を奪取した。
第2戦のマウンドには今季初先発の田中優 (文1=仙台育英)が上がった。初回1死から安打で出塁を許すも、次打者の打席で相手走者の隙を突き牽制タッチアウト。1年生らしからぬ冷静さを見せる。その後も淡々と投げ込み2回以降は1人の走者も許さず、5回無失点の好投でチームに流れを引き寄せた。後をうけた加門 社3=神戸国際大付)、森本 文2=福岡大大濠)も無失点に抑え、最終戦を迎えた4年生へとバトンを繋ぐ。8回から登板した塩野目 (コ4=足利)は三者連続三振を奪う圧巻の投球を披露した。しかし最終回を託された三河 (文4=春日部共栄)が制球を乱し、1死も奪うことが出来ず4失点。なおも無死満塁のピンチを背負い、ここで吉野 (コ3=仙台育英)がマウンドに上がる。1点を追加されたものの、力強い直球と鋭く落ちるフォークを駆使し相手の猛追を振り切った。
打線は初回先頭の齋藤大 (コ4=東北)が死球、3番の小林隼 (コ1=広陵)が二塁打で1死二、三塁の好機を作る。ここで4番の鈴木唯が犠飛を放ち先制に成功。さらに山形も二塁打を放ち、2点目を挙げる。2回に入っても勢いは止まらず、5本の長短打を浴びせ5得点。3回には桑垣 (コ3=中京大中京)の適時内野安打で1点を追加し、大量リードを奪う。6回は1死から山形にソロ本塁打が飛びだし、さらに点差を広げる。7回にも小林隼が2点本塁打、さらに柴田 (コ4=東明館)も2試合連続となる2点本塁打を放ち、試合を決定づけた。
結束”のスローガンを掲げ、戦い抜いた1年。春季5位、秋季4位と優勝には届かなかったが、全大学から勝ち星を挙げる活躍を見せてくれた。4年生は大学野球を終えるが、“結束“の思いを引き継いだ後輩たちは来春の神宮でさらなる飛躍を遂げるだろう。
(10月27日・尾暮克心)