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【野球部】執念の最終カード初戦!両者譲らない戦いは最終回にもつれる…〈秋季リーグ戦 東大1回戦〉

2024年度東京六大学野球秋季リーグ戦

10月26日 対東大 明治神宮球場

秋季リーグ戦も最終盤、最終カードは東大との戦いに挑む。秋風が涼しい神宮球場には多くの観客が足を運び、両軍意地のぶつかり合いが始まる。

先発の竹中(コ3=大阪桐蔭)は8回までに東大打線を無失点に抑え込む。打線は相手先発に苦戦するも8回裏、内野ゴロの間にようやく先制。竹中が9回もマウンドに上がるも逆転を許す。あとがないその裏、二死から走者をおいて柴田(コ4=東明館)の逆転ホームランで劇的なサヨナラ勝利を収めた。

力投する竹中

先発を任されたのは竹中。今季のリーグ戦で信頼を積み、ついに第1戦の先発マウンドに上がる。初回、球数を要すが東大の左打者トリオを三者凡退で抑える。その後も2、3回と三者凡退に取り、テンポの良い投球をみせた。4回には初めての走者を中前安打で許すも、落ち着いて次の打者を打ち取る。しかし5回、連続安打で無死一、二塁のピンチを招いてしまう。次の打者を右飛にとり、二塁走者はタッチアップで進塁を図るも、右翼手の菅谷(コ4=市立船橋)の好送球で走者を刺し、ダブルプレイとする。その後も終始落ち着いた投球を続け、8回を98球で無失点に抑える快投をみせた。

安打を放つ桑垣

一方の打線はスタメンに好調の齋藤大(コ4=東北)、桑垣(コ3=中京大中京)を並べ、吉澤(コ4=立教新座)がリーグ戦初のスタメンに名を連ねた。相手先発は渡辺(3年=海城)。元プロ野球選手の父を彷彿とさせる美しいアンダースローで打者を翻弄(ほんろう)する。3回、初安打を放ったのは好調の桑垣。続く戸丸(コ4=健大高崎)が犠打で走者を得点圏に進めるも後続が倒れる。その後も渡辺のリズムの良い投球を崩せず7回まで無得点に抑えられた。迎えた8回、ここも先頭の桑垣が二塁打で出塁し、一死三塁のチャンスをつくる。ここで竹中の内野ゴロの間に待望の初得点。快投を続ける右腕が自らのバットで先制点をもたらした。

先制打を放った竹中

ついにリードし、竹中は9回もマウンドに上がる。完封を目指して意気込み、二者連続で相手打者を三振に取る。勝利まであと一歩となるも、連続安打を浴びて二死一、二塁のピンチに。木村監督、内野手もマウンドに集まり、竹中に託す。迎えたのは大原(3年=県立浦和)。昨季はベストナインを取った実力者だ。竹中は真っ向勝負を挑むも直球を運ばれ中越の二塁打を浴びる。2点を取られ、逆転。竹中は無念の降板となった。

 

あとがない立大打線は9回裏の攻撃に臨む。2番から始まる好打順も打ち取られ、二死となる。ここで代打の山形(コ3=興南)がツーストライクから粘りをみせ、四球をもぎ取る。打席に入るのは柴田。ここまで無安打に抑えられていたが、ワンボールノーストライクからの2球目を思い切り振り抜き打球はライトスタンドへ。打った瞬間分かる完璧な打球を放ちチームをサヨナラ勝ちに導いた。

逆転本塁打を放つ柴田

劇的な幕切れで最終カード初戦を白星で飾った立大。このまま流れに乗り、なんとしても勝ち点を挙げてリーグ戦を終えたいところだ。次戦も最後の最後まで目が離せない。

コメント ♯6 柴田恭佑選手

今日の試合を振り返って

まず1戦目を落とすことなく勝ち切れたことはよかったです。

最終回は何を考えて打席に入ったか

自分が決める、それだけ考えて入りました。

 

次戦に向けて

東大さんも死に物狂いで向かってくると思うので、それに負けないくらいの気持ちで挑んでいきます。

(10月26日・熊木颯一郎)

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