【野球部】迎えるシーズン最終戦!四年間の集大成で相手を圧倒しろ!

リーグ首位を争う明大に先勝するも、力の差を見せつけられ勝ち点を逃した立教健児たち。最終カードで対戦するのは7年ぶり二勝をあげている東大。今季躍進を遂げている相手に競り勝つことはできるか。

飛躍を遂げる投手陣を打ち崩せ!

先発は鈴木太(4年=国立)と渡辺(3年=海城)の予想。鈴木太はボールを長く持つフォームから、最速146㌔の直球とスライダーを投げ分ける。慶大二回戦では9回3安打1失点で完投勝利を収めた。渡辺は父・俊介さん(元・ロッテ、現・日本製鉄かずさマジック監督)譲りのアンダースローから正確無比なコントロールで打者を翻弄する。今春は中継ぎで登板し、立大には3回無失点の好投。今季は一気に先発として才能を開花させ、法大二回戦では9回152球の熱投でリーグ戦初勝利を挙げた。他にもチームの大黒柱の平田(4年=都立西)は今季リリーフを中心に6登板している。制球力を武器に内野ゴロを量産する投球スタイルでよい流れをもたらしてきた。松本慎(1年=國學院久我)は高校時代甲子園ベスト4にも輝いた左腕。今春は立大戦の2登板を無失点に抑え、その実力を遺憾なく発揮してきた。今シーズンの東大の飛躍を支えている投手陣を打ち崩すことができるか。

打球を捉える黃

立大は前カードで本塁打を放っている黃(営4=興南)と齋藤大(コ4=東北)に注目だ。黃は今季打線の中軸を多く任され、チーム2位となる4打点を記録するなど期待に応えてきた。明大一回戦では反撃の狼煙をあげる本塁打を放つなど好調ぶりを見せている。東大との一戦でも勝負強さをみせられるか。齋藤大は同じく明大一回戦で逆転満塁本塁打を放つなど、打撃の成長が大きく見られる。持ち味である好守とバッティングで勝利へ導けるか。他にも主将・田中祥(コ4=仙台育英)は明大三回戦で今季初安打を放ち復調ぶりを見せ、柴田(コ4=東明館)と鈴木唯(コ3=東邦)は全試合出場と存在感を示している。好機を逃さない攻撃に期待したい。

機動力野球を封じ込め!

今季の東大の特徴として、盗塁数が多いことが挙げられる。慶大二回戦では2個、法大二回戦では4個の盗塁をチーム全体で記録。そしてその不動の一番を打つのが、酒井(3年=仙台二)だ。今季は連続13打席無安打と苦しい時期も過ごしたが、法大三回戦ではマルチ安打を記録し復調の兆しが見えている。昨年秋はベストナインにも選ばれるなど実力は折り紙付き。東大の切り込み隊長をどのように抑えるかに注目したい。また今季チームトップの打率を残している中山(3年=宇都宮)にも要警戒だ。シェアなバッティングが得意で、3割近い打率を残している。慶大一回戦で3番を任されると、先制本塁打を放ち意外性もみせてきた。加えて今春ベストナインを獲得した大原(3年=県立浦和)や足とパンチ力のある山口真(4年=小山台)、今季ブレイクを果たした門田(2年=松山東)などにも注意したい。

振りかぶる吉野

立大先発陣は小畠(営3=智弁学園)と大越(済3=東築)、竹中(コ3=大阪桐蔭)の三人が柱となっているが、中継ぎ陣は様々な起用が試されている。中でもチームトップの登板数は吉野(コ3=仙台育英)。縦に落ちる変化球とノビのある直球で高い奪三振率を誇る右腕は、これまで8登板で防御率2.92とフル回転の活躍をしてきた。勝利のための欠かせないピースであることは疑いようがない。小林誠(ス2=日大二)は吉野に次ぐ登板数を誇るなど、頭角を現わしている。緩急を駆使し、打たせてとる投球が持ち味。直近三試合で続けざまに失点をしているだけに、修正して無失点に抑えたい。ロングリリーフでは田中優(文1=仙台育英)の奮闘が目立っている。明大一回戦まで8回を2失点と、回またぎが多い中自らの役割を果たしてきた。

四年生にとっては最後の公式戦となるこのカード。4位争いのためにも負けられない試合に『結束』して挑む。4年間の集大成を有終の美で飾ってほしい。

(10月25日・坂下翔梧)

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