【陸上競技部】目標は本選シード権獲得!駅伝出場に向け出場選手14人に直前インタビュー⑦~木島陸・馬場賢人~
創部史上初の全日本大学駅伝出場を果たした立大。今回、箱根駅伝本選でのシード権獲得を目標に、選手たちは日々自身の走りに磨きをかけている。今年も江戸紫のユニフォームが走る姿を箱根路で見られるのか。予選会直前の選手たちにインタビューを行った。
木島陸(相洋・神奈川)
◆自己ベスト◆
5000㍍:14’21”39
10000㍍:30’21”51
◆インタビュー◆
─夏合宿全体を振り返っての感想
今年の夏合宿は昨年に比べて全ての練習をしっかりこなせたというところと、1番上のグループでも全部達成することができたので、 去年とは全く違って収穫もあるし、自分の自信にもなった合宿でした。
─夏合宿の中で1番成長を感じられた練習は
最も自分が成長を実感できたのは、苦手である400㍍のインターバルです。自分自身スピードに自信がなく、練習でも速さをつけるのは厳しいかなと思っていたのですが、合宿を経て力がついていたのか、余裕を持ってできたので、そこで改めて合宿での成長が感じられたなという風に思いました。
─練習メニューと自身の走りがどう変わったか
監督が変わったというところもあり、全体的に距離を走ることが増えました。距離が増えた分、練習の強度が落ちてしまう場合もあるのですが、何ヶ月という中でしっかり継続して練習を行うことがメインとなるような練習が多かったです。距離が増えたことにより、動きが安定し、自分の弱みが無くなった事がかなり大きかったかなと思いますね。
─ 新監督就任や新入生が加わったことでチームの雰囲気はどう変わったか
最初は監督が変わった時、不安がありました。しかし最近では全日本駅伝の予選を突破したり、夏合宿での練習を経て、みんな自分に力がついたというのを実感できてくると、自信を持てましたし監督に対しての態度も上がり、チーム全体としてまとまってきて、いい雰囲気だなと感じています。
─個人ではこの1年間具体的にどんなことに取り組んだか
練習をしっかりこなすということと、高校時代からけがはほとんどしてこなかったので、継続して練習を行えるようにするということのみを意識して、あとは特別自分で何かをやるということはしていなかったです。
─ 基本的に与えられた練習とは具体的にどういう練習が多いか
基本的に水曜日と土曜日に、ポイントとなる強度の高い練習が入ってきて、その他は、ジョブジョギング、ジョグをしてじっくり走るというのが多かったので、月曜日・火曜日のジョブだったら、水曜日の練習に繋げる意識を持つという風に取り組んでいました。そこまで特別なことはしてなくて、ただ走るだけではあるのですが、 その辺りを自分の体調に合わせながら考えて行っていました。
─ 自身の走りの強みはどこか
自分自身トラックレースがあまり得意ではないのですが、その分ロードでのレースが得意分野かなと思っています。それに加えて起伏のあるコースでは上りが得意という自分の強みを活かして、上りを他の選手よりも楽に走り、下りを使いながらうまくリズムを作るという出走ができるところが自分の強みだと思っています。
─ 全日本本戦が決まった時の感想
自分は一応全日本予選会のメンバーには入ってはいたのですが、実際に予選会を走ることはできなかったので、 通過した時は嬉しさ半分、悔しさ半分でした。あの予選会に自分が走って通過できていたらもっと嬉しかっただろうなという感情が1番最初に込み上げてきましたね。
─箱根予選会での目標やレースプラン
予選会は100番以内、チーム内順位では5番以内に入りたいなと思っています。理由としては、 2週間後に全日本大学駅伝があるので、今回の予選会の結果がそこに直結してくると考えています。そこでしっかりとチーム内でも、その合計順位でもいい順番で走り、全日本本戦に繋げるためにこの順位を目指したいです。レースプランとして、基本的に最初はそこまであげずに、 イーブンペースの156㌔で走って、後半の公園内のラスト5㌔を上げて、そこで一気に順位を上げたいと考えています。
─ 箱根予選会に向けての意気込み
初めてチームの代表として走るレースなのであまり気負わずに楽しみながら、 結果にとらわれることのないように、ただ走り終わった後に笑えるように全力を尽くしたいなと思います。
馬場賢人(大牟田・福岡)
◆自己ベスト◆
5000㍍:13’57”65
10000㍍:28’40”67
◆インタビュー◆
―今の自分の状態は
予選会に向けて調整・練習を重ねたので今は動きも良くて、 試合でしっかり走れるような状態であると思います。
―箱根予選会前の夏合宿は自身にとってどのようなものだったか
体制が新しく変わって、今までとは違う形での合宿になったのですが、そういった中でも監督とコミュニケーションを大事にしながら、いい練習が積めたと思います。
―ご自身にとって夏合宿の中で1番効果的であった練習はなにか
やはり距離走が1番自分にとっては効果があったかなという風に思います。
―それはなぜか
夏合宿では28㌔、30㌔というような長い距離を走っていく中で、数をこなしていくことによって、後半のフォームだとか余裕度であったりとかを考えられたので、練習するごとにしっかり自力がついているのだなという風に思えたからです。
―夏合宿では1次合宿から4次合宿まであったが、この中で1番実りがあったと感じたものはどれか
やはり最後の選抜合宿かなと思います。
―どういった部分で実りが多かったか
その直前までやっていた合宿よりもスピードであったり、ポイント練習でもレベルが上がったので、 メンバーが絞られている合宿で質の高い練習が全員で行えたなという風に思います。
―ご自身の走りの強みは
後半の粘り強さというところが挙げられると思います。
―後半の粘り強さだが、普段どういった練習でその武器を培っているのか
日頃のジョグが1番大事なのかなと思っています。それに今年から土曜日に距離走を入れるようにもなったので、そういったところから後半の粘り強さに繋がってるのではないかなと思います。
―馬場選手は普段、距離走では後半を上げて意識があるということか
そうです。距離層もその全員同じ設定の中で上げるように指示されてるので、全体で後半はしっかりあげる意識を持ってやっています。
ー個人で1年間取り組んできたことがあれば
前々からやっていた動き作りというものをずっと行っています。
―具体的にはどのようなものなのか
自分は疲れてくると腰が落ちて足の捌きが悪くなるので、こういった事態に対応できるよう、このような動きを普段から取り入れています。
―体幹や骨盤といった部分を補強しているという認識で合っているか
そうです。
―監督が変わり、全体として練習メニューがどのように変わったか
前は結構スピード重視の考え方で取り組んでいましたが、今年に入ってからはその下地の距離という部分を踏むという形に変わりました。距離もしっかり踏むし、スピードも入れていくという自力がつくような練習になっていきました。
―スピード練習から自力をつける練習に変わって、自身の走りはどう変わったか
関カレの10000㍍など、こういったレースの中での後半にその練習がつながってきているのではないかなと思います。
―今のチームの雰囲気はどうか
予選会メンバーに入った者も、それに入らずに今後の試合に向けていく者も、しっかり 一人ひとりが目的を持って練習に取り組んでいるので、チームの雰囲気としてもいい状態なのではないかなと思っています。
―箱根予選にメンバー入りした3年生の中には、國安選手(営3)や吉屋選手(営3)などの力がある選手が多くいるが、同期から刺激を受ける部分は多いのか
そうですね。國安がハーフの立教記録を持っていたり、自分は吉屋にも5000のタイムを抜かれてしまったので、そういった部分から、自分ももっとタイムを伸ばさなきゃなという意識が同期から芽生えています。
―同期の中で最も意識している選手は誰か
國安です。それこそハーフの記録も持っていかれていますし、本当にどの試合も安定して走ってくるので、1番意識しています。
―全日本の感想について、馬場選手は今年4組目に走られましたが、実際に出走してみての感想は
3組目までみんなが順位を守ってきてくれたので、 自分はその順位を落とさずにしっかりキープすることを目的としていました。ひとまず、目標を達成することはできたと思っています。
―馬場選手は昨年箱根予選会にも出場したが、その時の感想は
夏合宿が順調に積めていて、予選会は恐れるものがないような状態だったので、自分の力通り走ろうと思って。関口さん(2023年度卒)にはチームトップ持っていかれましたが、自分自身もベストで食い込むことができたので、そこは良かったのかなという風に思います。
―逆に課題があれば
最初ハイペースになってついていくことはできるのですが、ラスト5㌔の部分で他の大学の選手と差をつけられたので、レース後半の勝負が動いてきた時に自分が対応できない部分が課題です。
―勝負が動いた時に対応できないという風に言っていたが、その状況を克服するためにどのようなことに取り組んできたか
それも先ほどと一緒で、日頃のジョグであったり、距離走などの練習に取り組んでいます。
―今回の予選会で、ご自身のレースプランがあれば
自分は日本人の先頭集団に最初から食らいついて、最後までしっかり粘るというのがレースプランです。
―目標があれば
62分半切りを目標に頑張りたいと思います。
―予選会に向けた意気込みを
去年も一昨年も6番ときているので、今年はしっかりと3位以上で通過してシード権を取れるように全員で頑張っていきたいです。
(10月18日 取材・新藤優子、渡邊和俊/編集・渡邉仁菜)