【陸上競技部】目標は本選シード権獲得!全日本大学駅伝出場に向け出場選手14人に直前インタビュー⑤~山下翔吾・國安広人~
創部史上初の全日本大学駅伝出場を果たした立大。今回、箱根駅伝本選でのシード権獲得を目標に、選手たちは日々自身の走りに磨きをかけている。今年も江戸紫のユニフォームが走る姿を箱根路で見られるのか。予選会直前の選手にインタビューを行った。
山下翔吾(國學院久我山・東京)
◆自己ベスト◆
5000㍍:13’52”67
10000㍍:30’15”09
◆インタビュー抜粋◆
ー現在のコンディションは
現在はちょっと足を痛めてしまっている状態です。
ー全治何週間ほどか
数日ですかね。治療して、休めば治るぐらいの軽症なので、そこまではかからないと思います。
ー夏合宿の感想
1年生ということで、初めての夏合宿の流れというのをあまり理解してない中で行いました。髙林監督になってからは土台作りをメインでやり、結果、自分も継続して土台作りができて、ここからの駅伝シーズンをしっかりと自信を持って迎えられると思います。
ー夏合宿の中で1番印象に残った練習
距離走です。長い距離を走るのは夏合宿の中で苦戦したので、距離走を高地の場所でやるのはとても効果的だったなと思います。
ー距離は何㌔ほどか
28㌔の距離走がメインでした。
ー距離走は㌔何分がどんどん変わっていくようなものか
基本は一定ペースで最後の5㌔や残り1㌔を少し上げて行うイメージでやっていました。
ーどのような経緯で練習に慣れることが出来たか
元々距離走をやる中で、少し脱水になりやすかったり、酸欠になりやすかったりというのが最初の方に結構見られていました。その改善のために髙林さんにもアドバイスをいただき、自分の中でOS1とかそういう脱水対策をしっかりやり、なんとかそれを工夫しながら徐々に慣れてって、合宿最後の最後の方ではしっかり練習をこなすことができました。
ー走りの強み
自分の走りの強みは、きつくなってからその後ずっと粘れるということと、試合で外さず安定して走れるってことだと思います。
ー自分を磨くためにどのような練習をしてきたか
粘り強さというのは、どんなに粘ったとしても、例えばフォームが崩れたりしてしまったら、その後も粘るに粘れないと思うので、そのフォームの維持の意識というのは距離走などで作りました。安定性というのは、自分に合わせて試合に向けて調整する、自分のコンディションをしっかり把握して、それに基づいて練習するというのは意識しています。
ー大学に入ってから個人で取り組んできたことは
まず1年目ということで、あまり最初は深く考えずに、まずはがむしゃらに上のチームに挑戦して、試合もたくさん経験していきたいです。距離も2倍近くまで1週間で増えていましたが、徐々に慣れていき、現在ではそれが普通となり走ることができています。
ー高校時代と大学時代で走りがどう変わったか
やはり入学してからずっと基盤作りというので距離を踏んできたので、ポイントの練習後の疲労というのが高校時代に比べて気にならなくなりました。いつでも足が重いような感じで調子を崩すことがあまり練習ではなかったかなと思います。
ーチームの雰囲気は
髙林監督が来る前までは、いい雰囲気ではあったのですが、多少ちょっと緩んでしまう部分が入部してはじめの方は見られました。しかし髙林さんなどが来てからは、 明るい雰囲気というのは残しながらも、きちっとするところは緊張感を持ってできていると思うので、すごくいい雰囲気だと思います。
ー寮の雰囲気
寮内の雰囲気も変わらず練習中と変わらずいいです。先輩や後輩も関係なく、例えば自分の部屋に先輩が来たり、そういう上下関係のなさとかもあり、和気あいあいとしていると思います。例えば1年生は雑用とかが多少あると思いますが、立教大学の寮は、掃除などもグループに分かれて、学年関係なく必ずみんなが平等にやっていたり、そのような規則からもあまり上下関係を作らないような形になっているので、それもいい雰囲気になっている要因だと思います。
ー先輩からどのようなことを吸収しているか
やはり箱根という大舞台を経験しているので、例えば関東インカレの時や、林(コ4)さんと一緒に同じ5000㍍に出場した時も、どのように走ればいいかのかや、それに向けた調整をどのようにすればいいのかなど、色々練習や部のことなどを教えていただきました。
ー目標にしたい先輩は
誰か1人が憧れという感じではないのですが、やはり今ずっとトップとして走っている國安(営3)さんや林さんは、本当に憧れです。やはり、いずれ自分もそれを超えるぐらいの走りを先輩としては見せられるようにしたいなと思います。
ー全日本予選を走った感想
やはりいきなりとても緊張する大舞台ということで、さらに、一緒に走った選手も1年生だったため、正直緊張しすぎて、スタート前や前日などもあまり落ち着かない感じはありましたね。
ー1年生ながらメンバーに選ばれたのは緊張したか
そうですね。しっかりと練習ができていたので、その部分はある程度自信を持っていたのですが、1人も外せないというような大事な場面だったため、楽しみよりは、明らかに緊張と怖さのような部分が大きかったです。
ー実際に自分自身の走りはできたか
自分の粘りとかはできていましたが、やはり少し暑さもあり、そこが自分の弱さなので、納得のいく走りはできなかったのですが、なんとか及第点にまとめることはできたと思います。
ー何か課題はあるか
集団がスローペースで残り半分になったあたりからペースが上がるときに、そのようなペースアップに少し対応できなかったという部分は課題としてありました。
ーペースアップに対応するために、どんな練習を積んできたか
髙林監督の練習メニューが、距離走にしてもトラックの練習にしても、必ず最後は上げる意識で終わるというのは、どの練習でも共通してやっており、それをずっと継続しているので、かなり改善されてきていると思います。
ーもし箱根予選会を走ることになったらどのような目標を持っていきたいですか
やはり初めてのハーフマラソンとなるので、怖くてあまり強く自信持って走れるとは思えてはいないのですが、ただ自分がハイペースで突っ込むということはなくはないと思います。実際にはある程度集団でまとまり、最後の5㌔とかで上げていくという感じだと思うので、今日まで最後を上げるという練習をしてきたので、そこはある程度自信を持って臨みたいなと思います。
ー10月という環境は自身にとって味方になると思いますか
先ほども言った通り、湿度や暑さに弱いので、この涼しい環境というのは少なくともマイナスに出ることは自分の中では絶対にないと思います。
ー最後に一言意気込み
今年も突破出来れば、3年連続の出場になるので、しっかりと予選会の目標の全体の3番以内で突破したいです。自分も悔いのないように、これからの全日本の本戦や箱根につながるような走りができたらなと思います。
國安広人(須磨学園・兵庫)
◆自己ベスト◆
5000㍍:13’59”60
10000㍍:28’53”80
◆インタビュー抜粋◆
-夏合宿の感想
夏合宿は去年までと比べ、距離が増えたことと、比較的泥臭い練習が増えたので、それが今凄く力になっていると感じています。
-今のコンディション
今は調整の段階に入っており、少しずつ夏合宿の疲労が抜け、体の状態は上がってきている感覚があります。
-自分の強み
強みは安定感だと思っています。レースを短い期間で何本か走る中でも、安定してタイムや結果を残せているのではないかと思っています。
-去年の予選会で出た課題と、それに対して取り組んできたこと
去年の予選会では後半、特に15㌔あたりで公園に入ってから失速してしまい、後半粘れなかったことが課題に残りました。そういったところは今年の夏合宿などで練習の後半でペースを上げて走るというような練習に取り組み、克服しようとしてきました。
-監督が変わって練習がどのように変わり、どう走りが変わったか
練習は、走行距離が増え、泥臭い練習が増えたところです。変わったところは、最後しっかり追い込めるようになったところだと思っています。今年の全日本の予選会のレースもそうだったのですが、レースが動く後半まで無駄な力を使わずに貯めておき、勝負どころでしっかりペースを上げるということができました。そのような力が髙林監督になってから付いたのではないかと思っています。
-今のチームの雰囲気
夏合宿をチームとしていい状態で終えることができましたし、今は予選会まで残り1週間というところで緊張感を持ちつつ、凄く良い雰囲気で練習できていると思います。
-エースを任されていることに対しての気持ちは
1年目の時からそういった役割はチームの中で任されることがあったため、今は自分以外にもエースと呼ばれる存在の選手もいる中で、協力してできているのではないかと思います。
-予選会のレースプランは
細かくは監督からの指示がまだないため決まってはいませんが、自分はどちらかというと攻めた走りでタイムを稼ぐという役割だと思うので、そういったところを意識して走りたいと思います。
-負けたくない選手は
チーム内だと同じく3年の馬場(コ3)には勝ちたいなというのと、他大学だと東国大の4年生で、大林さんという方がいるのですが、高校の先輩で、高校時代にかなり競っていた選手なので、他大学では大林さんに勝ちたいと思っています。
-意気込み
去年、一昨年と6位で通過というところで、今年はかなり夏合宿が順調で、チームとして凄く力がついたと思っています。そのため、予選会は3位以内通過というのを目標にして、自分は目標達成に貢献できるように最大限頑張りたいと思っています。
(10月17日 取材・佐々木海緒、中村祈珠/編集・今田誠吾)