【陸上競技部】目標は本選シード権獲得!駅伝出場に向け出場選手14人に直前インタビュー①~林虎大朗選手・安藤圭佑選手~

創部史上初の全日本大学駅伝出場を果たした立大。今回、箱根駅伝本選でのシード権獲得を目標に、選手たちは日々自身の走りに磨きをかけている。今年も江戸紫のユニフォームが走る姿を箱根路で見られるのか。予選会直前の選手にインタビューを行った。

ガッツポーズをする林(コ4)

林虎大朗(大牟田・福岡)

◆自己ベスト◆

5000㍍:1349”74

10000㍍:28’49”09

 

◆インタビュー抜粋◆

ー夏合宿の感想

夏合宿はチーム全体的に見ても故障者やあまり大きいけがは出なかったので、練習はかなり消化できていました。自分も故障もせずに練習を継続できているので、手応えある夏合宿ができたと思います。

ー夏合宿の中で1番印象に残った練習

夏合宿は距離走が1番印象に残りました。毎年距離走はしていますけれど、今年は厚底シューズを履かずに距離走をしました。足にも疲労感がある中での練習だったので、いつもと違って少し苦しかったです。しかし足の脚筋力が強化されたという印象があるので、距離走が夏合宿の中で1番印象に残った練習です。

ー現在のコンディション

少し体調不良になった場面がありましたが、それでも練習は継続できました。今もかなり状態が上がっている段階なので、予選会は自分自身でも楽しみながら臨めると思います。

 ー走りの強み

自分は積極的な走りが持ち味だと思っているので、どういうレース展開でも前に食らつくことができます。

ー全体として練習メニューがどのように変わって、走りがどう変わったか

4年目ということもありますが、監督が変わってから結果としてもかなり安定してきています。監督の練習メニューとマッチして、土台もしっかりと作った上で走れているので、この1年はしっかりと1つ1つのレースを大事にしながら練習も継続しています。それが安定感につながり、今の走りができていると思います。

ー最上級生としてのチームとの向き合い方

最上級生として、箱根予選や全日本、他の練習、試合1つ1つが大学最後のレースなので、最上級生として他の後輩たちのためにもシード権を確保して卒業していきたいです。その自覚を持って練習に取り組むということを頭に入れながら日々過ごしています。最後の箱根駅伝や全日本大学駅伝もこの4年目にしてつかんだチャンスなので、1つ1つのレースを噛み締めながら結果で表していきたいです。

ーチームの雰囲気

今年の1年生はすごく真面目な選手が多く、練習もしっかりとやれている者も多く見られます。チームとしても影響があるのか下に負けられないという思いもありつつ、2年生も下からの突き上げに関して危機感を持って練習に取り組んでいました。チームの雰囲気としても良く、ここから駅伝シーズンに入ってくるので、どこまでチームが一致団結できるかが非常に大事になってくると思っています。あまり厳しくない上下関係が本当にいい方に向いてくれれば、チームとしてもしっかり一致団結できると思います。

ーこの1年間取り組んできたこと

今年の3月の初めぐらいから終わりまでは、自分はアメリカの合宿の方に参加させてもらっていました。合宿の際にアメリカのプロチームの人と一緒に練習する機会があり、スピード練習を主に取り組んだところ、スピードの出し方やドリルも教わりました。その時に陸上の考え方で大きく変わった部分があって、今まで自分が練習でやってきたことは間違っていないと思いますが、アメリカに行ってからもっと上を目指してやっていけるのではないかと思うようになりました。 考え方や取り組み方を変えた結果が、 春シーズンや全日本(駅伝予選会)などにつながったと思っています。

ー全日本の感想

全日本は本当に自分も3組目か4組目かどちらかを走ることになると予想してたいたので、3組目を走ると聞き、自分としてはあまり緊張せずに國安(営3)と一緒にどこまで走れるかと思っていました。また4組目の選手に少しでも楽に走ってほしいという思いで走りました。そのレース内容としても、自分の持ち味である積極的な走りが発揮され、組の中でも2番目に入ることができ、すごくいいレースができたと思いました。チーム全体的に見ても本当に良かったと思います。流れとしても良く、どの組もそんなに大崩れすることなく走れたことはチームとしてプラスの材料だったので、全日本は全体的にいいレースができたと感じています。

ー昨年の予選会で出た課題、改善に向けてやってきたこと

去年は自分自身、練習があまりできていなかった部分もあったので、スタートラインに立った時は消極的な気持ちで走った部分がありました。 最初あまり前につかずに日本人第2集団で走っていましたが、10㌔過ぎから少し余裕がなくなり、15㌔過ぎからどんどんペースダウンしたという課題がありました。そのため今年はペースダウンしないように、距離走や距離踏みを意識しました。距離走の成果がどれぐらい発揮できるのかという部分も、自分の中で少し試行錯誤している部分を発揮できる場面でもあると思うので、課題を頭に入れながら走っていきたいと思っています。

ー予選会でのレースプラン、目標

気温やコンディションにもよりますが、レースプランとしては日本人の先頭集団でどこまで勝負できるかというところにあり、ラスト5㌔が1番勝負になってくると思います。そこでいかに勝負できるかをレースの中では意識して、15㌔までは無理をせずにどこまで力を溜めて走れるかは頭に入れながら走っていこうと考えています。目標としては、去年関口さん(2023年度卒)がマークした1時間2分15秒を目安に走ろうと思っています。

ー意気込み

予選会は少しでも気が緩んでしまうと足元を救われてしまう大会になると思うので、チームとしては3位以内という高い目標を掲げつつも、自分の中では(箱根駅伝)予選会は最後になるので、大学4年目としてしっかりと発揮して、箱根本選につなげる一通過点として走り切りたいと思います。

 

ガッツポーズをする安藤(コ4)

安藤圭佑(豊川・愛知)

◆自己ベスト◆

5000㍍:1413”95

10000㍍:29’13”26

 

◆インタビュー抜粋◆

ー夏合宿の感想

去年よりも距離を走る形になりました。チーム全体的にもいい形で終われたと思っています。

ー現在のコンディション

夏合宿を終えた後も練習できているので、状態としては悪くないと思っています。ここから(箱根駅伝予選会まで)後1週間ほどあるので、しっかりと調整をして走る準備をすれば、走れると思います。

ー主将に決まった経緯

最初は次の主将候補決める時に立候補を募っていたので、高校で主将を務めていた経験を活かしたいと思い、立候補しました。何人か候補者がいたのですが、その中から選ばれました。

ー主将としてそのチームをまとめていくために意識した具体的な行動

1番大事にしたのは、立大駅伝部は自分の考えを大切にしている選手がとても多いので、1人1人の意見を吸い上げられるような形にしたいと考えました。 例えば何人かのグループで部活に対していろんな意見を出してもらえるような形を作り、なるべくみんなの話や意見を聞けるようにしました。

ー駅伝シーズンに向け、主将としてどのようにチームと向き合っていこうと考えているか

やることは大きく変わらないです。皆の意見は大事にしたいと思うので、部員の意見を聞く姿勢を継続していきたいです。また、ここからの時期で言うと今まで以上に1人1人が走れることが大事だと思うので、チームの目標に向かっていくにしても、個人のそれぞれの目標に向かっていくにしても、競技に向かっていく部分を大事にしてもらいたいので、呼びかけや働きかけをしたいと思っています。

ーチームの雰囲気

学年の隔たりなく仲がいい、何でも言い合える関係性は築けています。特に夏合宿からは練習に対して集中力を持って練習ができたと見てとれます。特に主力の部員は1個1個の練習を大事にしている雰囲気があります。仲がいいチームということと、競技に向かって集中するところのメリハリがついている部分はいい雰囲気だと思っています。

ー個人で1年間取り組んできたこと

個人的に取り組んできたこととしては、昨年は全体的に見て、大学入学後1番伸び悩んだ時期だったので、何か変えなければいけないと思って今年を迎えました。 監督が変わってから少し走る量は増えたと思います。去年の箱根でも後半粘れずに失速し、うまく走れなかった部分がありました。できなかったところを補うために、距離の面は走れるようになったかなと思います。また1番気にしていたのはだんだん走っている時の動きが悪くなっている印象があったので、いかにリラックスして走れるかというところを意識してエクササイズなどで工夫をしながら取り組んできました。

ー全日本駅伝予選会の感想

全日本予選に関しては新体制での初めてのチーム戦だったので、みんな不安があったと思います。しかし(全日本駅伝)予選会までの練習をやっていく過程で主要な練習を皆抑えることができて、いい状態で臨めたので予選会をきっかけにチームに自信がついたという雰囲気はありました。監督がいなかった時期や監督が新しく入ってきた時期など不安を抱えながらやってきた部分はありましたが、結果を出したことで、ある程度チームとしても1つまとまりが出た場面だったと思っています。

ー自身の全日本駅伝予選会の走りについて

自分は1組目で走っていたので、チームに流れを生むことが1番重要だと思っていました。個人的には組1着になればいいと思いながらスタートしましたが、1位には届かずともある程度組の上位で帰ってくることができ、1組目の時点で全体の順位が6番ほどにつけて次につなげられたので、仕事はできたと思いました。

ー出場が決まった瞬間の気持ち

決まった瞬間は素直に安心しました。ただ、それまでにチームを見ていく中で最初は出場できるかと不安に思った部分はあったので、皆がいい走りをしてくれたことがとても嬉しく、安心感が生まれたので、発表された時は素直に嬉しかったです。

ー走りの強み

強みといえるかどうかわかりませんが、人よりは長距離が苦手ではないと思います。あとはペースが早い展開は苦手ですが、逆に少し遅いぐらいのペースで耐えて走ることは得意な部類なので、粘りがきくことが強いと思います。

ー昨年予選会で出た課題

去年の予選会は個人の結果としてはボロボロで、前半7㌔ぐらいからペースが落ちてしまいました。全然走れなかった苦い思い出です。前半で突っ込みすぎない、ある程度ペース守って走る、多少ペースが早くてもしっかりとついて粘るというところを重要にしたいと思って今年1年間やってきました。

ー予選会での目標、レースプラン

チームとしては本選でシード権獲得を目標にしており、(シード権獲得の)弾みにするための予選会ではあるので、予選会上位3位以内で通過しなければシード権には届かないと思っています。個人としてはタイムとして62分台では確実に走りたいと思っています。レースプランとしても最初から突っ込まずに同じようなペースで走り、最後まで粘り切るというところに着目して走りたいと考えています。

ー意気込み

いよいよ駅伝シーズンが始まり、秋シーズンの自分たちの重要な大会が始まってくる初戦で、ここでつまずいてしまうと後先厳しいので、しっかり上位通過で勢いをつけて、次の全日本(駅伝)や箱根(駅伝)につなげられるようにしたいです。

(10月14日 取材・編集/新藤優子)

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