【野球部】勝ち点奪取に向けた運命の最終戦、延長を制したのは…〈秋季リーグ戦 法大4回戦〉

◆2024年度東京六大学秋季リーグ戦◆

9月24日 対法大 明治神宮球場

前日の敗戦により、一勝一敗一分けと苦境に立たされた立大ナイン。優勝への一歩となる勝ち点を手にするべく、勝負をかけた最終戦に臨んだ。4回には西川(社3=神戸国際大附)の内野ゴロから先制し、続く黄(営4=興南)の適時打で追加点を獲得。しかし5回に2点本塁打を浴び、試合はこう着。勝負の行方は延長戦に持ち越された。なかなか好機を生かせず追加点がない立大だが、延長13回にサヨナラ打を浴び惜敗した。

得点を喜ぶ西川

両校ともに後がない第4戦、勝敗が決まるということで球場には緊張が走る。序盤は一進一退の攻防が続き、3回には戸丸(コ4=健大高崎)が右安打で出塁するも得点の機会を作り出せない。しかし、4回に試合が動き出した。齋藤大(コ4=東北)が四球で出塁し、鈴木唯(コ3=東邦)の右安打で進塁する。ここで打席に立ったのは前日の試合で適時打を放った4番・西川。2球目のタイミングで鈴木唯が盗塁に成功し1死二、三塁と好機が到来し、ファウルのあとに放った遊ゴロの間に見事先制した。続く黄が初球を捕らえ適時打を放ち、追加点を獲得する。

打者を討ち取り喜ぶ小畠

先発としてマウンドに上がったのは立大の不動のエースである小畠(営3=智辯学園)。強力な法大打線相手に出塁を許す場面はあったものの、4回までを無失点に抑える。迎えた5回、2回戦で本塁打を放った中津(4年=小松大谷)から2点本塁打浴び、試合はふり出しに戻る。その後は立大打線も振るわず追加点がないまま試合は延長に。守備では北田峻(コ3=報徳学園)を筆頭に小林(コ1=広陵)や柴田(コ4=東明館)の堅守が光る。小畠は10回までを投げ切り、継投として吉野(コ3=仙台育英)が登場。好投を見せたが立大の追加点がない厳しい状況の延長13回、先頭打者を三振に討ち取るも松下(3年=桐蔭学園)に初球を捕らえられる。高く上がったボールはフェンスを越え、決勝点となった。

試合後の挨拶をする選手たち

連戦を制せず敗戦を喫した立大ナイン。勝ち点を逃したが、攻守ともに好プレーを見せた。下級生の目覚ましい活躍はもちろんのこと、4年生が覚悟を見せた法大戦。選手の顔は悔しさで曇っていたが、この試合を糧に次戦こそ勝利を勝ち取って欲しい。「結束」の力で秋の神宮球場に熱気をもたらす。

(9月24日・清水伽音)

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