【準硬式野球部】「球秋」到来!慶大相手に粘りを見せる
◆2024年度東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦◆
9月2日 対慶大 早大東伏見グラウンド
9月2日、2024年度東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦が早大東伏見グラウンドにて開幕した。春季リーグ戦は早大との優勝争いに惜敗し、3位に終わった立大。悲願の4年越し優勝杯奪還を目指して、初戦で戦うのは投打ともにパワーある慶大だ。難敵を前に、試合前は円陣を組んで士気を高めた。
先発は伊東。立大エース投手が初戦のマウンドを託された。1回表から慶大打線に連続安打を許すも、無失点に抑えた。しかし、3回表に長打を放たれ2点を献上。4回表と5回表にも無死から連打を決められ、1点ずつ奪われる。試合は0-4で追いかける展開となった。
しかし、立大打線は試合後半から反撃の狼煙(のろし)を上げた。6回裏、2年生ながらスタメン入りを果たした白橋(ス2)が単打で出塁すると、藤井の右前打で無死一、三塁に。そして下村(コ3)の適時打、陶山(コ4)の遊ゴロ間に2点を返す。慶大と2点差に詰め寄る。
6回からマウンドに上がったのは三浦(ス2)。6回表は無失点に抑えたものの、7回表に先頭打者に痛恨の本塁打を浴びる。スコアは2-5と3点差に広げられた。
このままでは終わらないのが今年の立大だ。8回裏、白橋が内野安打で出塁すると、藤井の右前適時打で3点目を得点する。そして8回からは新保が登板し、8回、9回の慶大打線を無失点に抑える。
残すは9回裏の立大の攻撃。二死走者なしまで追い込まれ、迎えた白橋の安打で出塁に成功。白橋はこの日3安打を記録し、強打者の片鱗を見せた。そして藤井の安打で二死一、三塁に。続く岩澤(済4)の中前適時打で慶大に1点差になった。しかし、もう1本が出ず4-5で猛者・慶大に惜敗した。
慶大に敗れたものの、最終回まで打線が粘りを見せた好ゲームだった。「ここまで一緒に頑張ってきた同期と一緒に優勝したい」。開幕戦後、主将・塩野は強い決心を口にした。熾烈(しれつ)なリーグ戦はまだはじまったばかり。ここから塩野世代の逆襲に期待したい。
(9月14日・平岡薫奈)