【クローズアップ】対談企画~立教新時代を築く選手たち~サッカー部 嵯峨康太・フェンシング部 橋本祥英 ③~今後の目標について~

今年で立教大学は150周年。この企画では節目の年をけん引するアスリートたちを対談させていく。第2弾は主軸になりつつある3年生2人に迫った。(このインタビューは2024年5月10日に行われたものです)

前回は橋本(済3)と嵯峨(営3)の競技の向き合い方について特集。第2弾最終回となる本記事では2人の今後の夢・目標について取り上げる。

♦周囲からの支えについて♦

―周囲の支えで特に感謝している人

 

橋本:1番はもちろん両親ですね。自分は実家暮らしなので毎日料理を作ってくれて、金銭的にも精神的にも色々なサポートをしてくれて、ビデオ見てアドバイスをしてくれます。監督やNTCのコーチ、自分の身体を診てくれる人などが色んな面でサポートしてくれます。周りに支えてくれる人が多すぎて感謝し切れないですね。

 

嵯峨:家族ですね。社会人の兄は暇人なのかってくらい毎週試合見に来てくれて応援してもらっているなと感じますし、試合会場に来られない時はYouTubeの配信で試合を見てくれて、終わった後に連絡をもらいます。また、イギリスにいる親戚も気にしてくれますし、そういった人たちにも恩返ししたいですね。それに加えて、今まで教わったコーチなどは今の自分を形成している強い要素です。何人かの選手を見ていてもその全員がプロにするコーチはいないです。自分がコーチならどこかで妥協しています。しかし、今まで出会ったコーチにそんな人は一人もいなかったですし、最後の最後まで自分と向き合ってくれたので得たものが大きかったです。そんな人たちに向けても恩返しがしたいです。

 

―橋本選手も家族が試合観戦に来るか

 

橋本:毎試合毎試合。国内試合は絶対来ます。

 

嵯峨:国外試合も来ていたらすごい。

 

橋本:来そうな勢いになって。香港に行く時に俺も行くという流れになって。残念ながら、用事があって来られませんでしたが。ただ国内だと、京都に練習するために車を出してくれましたね。

フェンシング部は平日休日問わず国内外で大会をこなす比較的試合数が多い部活である(写真左が橋本)

―橋本選手の父はフェンシング愛がとても強いですよね

 

橋本:すごいですね。父はフェンシング経験ないですが、好きで。昔から会場にいるから父と顔見知りの選手もいますね。

 

嵯峨:終わった後に試合の話をする?

 

橋本:する。監督よりもアドバイスします(笑)「相手との間合いが近い」とか。でも、聞かざるを得ないというか的確。後日NTCのコーチが言っていたことと全く同じで、聞いたことあるなと思いましたね。

 

―毎試合ビデオを撮っている姿を目にしたことがあります。そのビデオはいつ見ますか?

 

橋本:夜ですね。大会や練習の後反省会して次こうしようという計画を立てます。1日1日で積み重ねています。

 

嵯峨:京都行く車の中でも反省会するの?

 

橋本:するよ。上手くいかなかった時地獄だよ(笑)

 

嵯峨:自分が勝った時は気持ち良いけどね(笑)

 

―嵯峨選手も両親が試合を見ていますか?

嵯峨:母が土日仕事入っていて、父が月曜日から仕事で中々見に行けないですね。近くでやる時は来てくれますね。両親は普段神奈川に住んでいて試合会場が埼玉(富士見総合グラウンド)なので、遠くてあまり来られませんが、横浜で試合した時は来てくれたし、兄はよく来てくれるし。毎試合は来ませんが、月に1、2回は来てくれますね。常にチェックしてくれますし、忙しくてYouTubeで試合が見られない時も結果をチェックしてくれますし、それで家族LINEが動くので応援してくれているなと思いますね。

 

―イギリスの親戚も見てくれますか?

嵯峨:イギリスに住んでいる親戚はサッカーやっていることは知っていますが何のリーグかはよく分かっていないので、YouTubeのリンクを送ってそこからは見てくれています。時差があるからずれはあるけどメッセージを送ってくれます。

 

―周りの部員から励まされますか?

嵯峨:勝てていない時にいつも練習を一緒にする子や、共に試合出ている同期は上手くいっていないな、来週は勝とうぜみたいな。色々支えてくれますが部員同士でしか分からない事情も話せる戦友なのでありがたいですね。150〜180人部員がいるので応援されると頑張ろうとなります。

インタビューから約2週間後、本拠地今季初勝利を掴んだ。試合に勝つと、チーム全体で祝福する。

 

橋本:団体戦のメンバーがとても強くて、自分が不調でもあとの2人が支えてくれて勝ったこともあるし、その逆もあります。支え合えていますね。誰かが上手くいかない時に支え合える団結力があると思います。すごく助かりますね。

試合後に握手する橋本(写真右)

♦今後の目標と夢について♦

―今後の目標と夢

嵯峨:まずは立教を勝たせられる選手になることです。大学4年間で見たら幼い頃から夢見てきたプロサッカー選手になりたいです。しかし、そこを目標にしているとプロになったら泣かず飛ばずの選手になるのでプロになることは夢ではなく、目標ですね。夢はJリーガーになって、世界で活躍する選手になりたいですし、イングランドのプレミアリーグの雰囲気の中でやりたいですね。

 

―イングランドに移籍したらどこのチームでやりたいですか?

嵯峨:ここでやりたいというものはありませんが、リヴァプールのアンフィールドの雰囲気を見ていたらここのピッチでやりたいなと思いました。漠然としていて具体的な夢ではないですが、プロになって世界でコツコツと自分ができることをやった先に世界での活躍があると思います。

 

―橋本選手の目標と夢はありますか?

橋本:リーグ戦が1部に昇格できたので、来年優勝することですね。大学の試合は優勝したいです。将来的な夢は昔から夢見ていたオリンピック出場です。そのために世界で戦える選手になりたいです。

―それを達成するために取り組んでいること

橋本:リーグ戦で勝つための練習もオリンピックで勝つための練習もあまり変わらないです。自分が強くなる練習なので。毎日できることをやって日々自分を見つめながら技を磨いています。

 

嵯峨:毎日自分をアップデートすることに尽きますね。練習で、自分が成長したなと思える部分を増やしたいですね。そのために練習の質を求めますね。サッカーは何回もボールをタッチするわけで、その1つ1つを振り返った時に全て良かったと全部納得できるくらいこだわりたいです。また、今はサッカーの試合を多く見ていますね。世界トップの選手はどんなプレーをしているのかを見る。本当に見て学びます。自分が昔からサッカーを見ることが好きだということもありますが、今の自分をさらに大きくしたり、新たな要素を取り入れたりする上で見ることが1番早い方法ですね。目標を達成するというよりかは、自分を1つ成長させるための手段ですが、サッカーを常に見ることを意識しています。

♦最後に♦

―体育会1年生に向けてメッセージをお願いします。

 

嵯峨:自分次第で4年間どう過ごせるかは変われるし、今回の対談で祥英(橋本選手)の話を聞いてすごく刺激になりました。お互いに影響し合える環境ではあるので、自分が成長するということを忘れないでやってほしいです。目標に向かって自分も頑張るので本気で上を目指して頑張りましょう!

 

橋本:楽しいことばかりではなく辛いことも多いと思います。きついなと思うこともありますが、自分の経験上必ずやっていて良かったとか楽しいとか思える瞬間があるのできつい時こそ諦めないで頑張ってほしいです。立教全体を盛り上げたいですね。

 

嵯峨:立教そこまでスポーツってイメージないからね。

 

橋本:立教全体を強くしたいなという思いがすごくあって、今日も対談でとても刺激になって、楽しかったです。どんな環境でやっているかが気になるので、もっと色々なスポーツをしている人と話して刺激をもらいたいです。向こうも頑張って結果を残しているから、自分ももっと頑張ろうと思えますね。こういう交流の機会が増やして立教のチーム自体が強くなっていこう、結果を求めていこうという流れを作りたいですね。

 

―立教大学今年150周年ですからね。

橋本:駅伝頑張っていますしね。すごいですね。

 

嵯峨:55年ぶりですよね。

 

橋本:フェンシングと同じだ。他にも強いスポーツありますよね。アイスホッケー部のインカレ優勝や、ボート部とか女子ラクロス部とかアメフトとか。そういう人たちとも話してみたいですね。

 

―第1弾も好成績を収めた2人が対談しました。

 

嵯峨:すごいよね。世界大会行った小川選手(済2=陸上競技部所属)。

 

橋本:石田選手(ス2=スケート部フィギュア部門所属)もすごい選手ですよね。負けてられないです。

 

―最後にお互いへのメッセージをお願いします。

 

嵯峨:父の話とか面白いなと思ったし、総じて刺激になったのでフェンシング見に行きたいですね。試合があるうちに観に行きたいですし、意識の高さとか共通点あって面白かったです。

 

橋本:話していて刺激になったし、モチベーションがすごく上がったし、学内でここまで頑張っている人があまりいないので、気持ちが良いですね。僕もサッカー見に行きたいですね。お互い夢も大きいので達成できたら良いなと思います。

 

嵯峨:見に来る時は恥ずかしい試合できないですね(笑)

インタビュー後二人で健闘を誓い合った

(7月16日 取材・編集 山口隼輝)

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