【フェンシング部】歴史的快挙達成!関東学生リー グにおいて男子3種目全てで1部昇格を果たす
◆第 77 回関東学生フェンシング連盟リーグ戦1部入替戦◆
5月 16 日 駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内競技場
5月8日からおよそ1週間にかけて行われた関東学生フェンシング連盟リーグ戦。2部に在籍していた立大だが、男子サーブル、男子フルーレ、男子エペの3種目全てがリーグ戦を全勝する。目標の1部昇格まで残り1勝。チーム一丸となって挑んだ入替戦では全員が気迫のこもったプレーを見せ、全種目1部昇格を果たす快挙を成し遂げた。
◇男子サーブル◇
立大から石井、野村、坂本が出場。1番手の石井が序盤から積極的に攻め込み、得点を重ねる。10-6で坂本へとつなぐと、攻撃的な相手をしっかりと抑え込み大きくリードを広げた。続く野村も順調にポイントを稼ぎ、危なげなく試合を進める。44-28 で迎えたマッチポイント。最後は石井が相手から得点を奪い、見事 54 年ぶりとなる1部昇格を決めた。「ずっと目標にしてきたことでありますし半世紀ぶりの結果ということで、すごく嬉しいです。」と石井は率直な心境を述べた。
◇男子フルーレ◇
男子フルーレは橋本祥、増田、峰岸、橋本雄の4選手が出場。昨年のインカレ団体戦において3位を収めたメンバーが3人出場する。期待が高まる中、序盤は両者一歩も譲らない接戦に。1番手の増田が5-4で橋本祥へとつなぐと、落ち着いたプレーで4点差まで広げる。続く峰岸がアグレッシブな攻撃で試合の主導権を握ると、流れは一気に立大へ。8セット目に登場した橋本雄もリードを守り切り、見事勝利を収めた。1部昇格は男子サーブルと同じく 54年ぶりの快挙。強みである団結力を武器に、各選手が渾身のプレーを発揮した。
◇男子エペ◇
立大から角坂、橋本祥、田中光の3選手が出場した男子エペ。1番手の橋本が強敵相手に1セット目を5-3で先取し、流れを引き寄せる。続く角坂、田中光も積極的に攻撃を仕掛け、1巡目を全選手プラスで終えた。6セット目には、相手に4点差まで迫られるもチーム一丸となってリードを守り切る。最後は角坂が得点を奪い、45-39 で勝利を飾った。男子エペにおいて1部昇格は、14 年ぶり。集大成の年となる角坂は「1部昇格を4年間目指して頑張ってきたので、とりあえずほっとしました」と安堵の表情を浮かべた。
1部昇格は男子サーブル・男子フルーレにおいて 54 年ぶり、男子エペにおいて 14 ぶりとなる偉業。立大サイドの応援席からは、選手たちを称える拍手が送られる。橋本祥は「周りの方々に支えてもらってこその結果なので、少しでも恩返しできていれば嬉しい」とチームメイトや監督、そして応援してくれる人への感謝の気持ちを述べた。悲願の1部昇格を成し遂げた立大だが、彼らの挑戦はここから始まる。新たな舞台でどんな景色を見せてくれるのか、フェンシング部の今後に期待したい。
(5月 21 日・鈴木麻里奈)
◇コメント◇石井達哉選手、橋本祥英選手、角坂大陸選手
―率直な心境
石井:ずっと目標にしていたことですし、半世紀ぶりということだったのですごく嬉しいです。
橋本:チームメイトや監督にすごく恵まれていて、周りの方々に支えてもらってこその結果だと思うので、支えてくれる人に少しでも恩返しできれば良いなと思っています。
角坂:まずはほっとしたというのが率直な感想で。僕が入学してきてずっと2部リーグに所属していて1部リーグ昇格を目指して4年間やっていたので、最
後にそれを達成できてよかったです。
―チームの強みや今日の試合で発揮できたこと
石井:サーブルは勢いがとても大切なので、声出しの部分やアドバイスの部分でしっかりと全員が伝えてくれてチームがまわっているなと思います。また相手のエースがガツガツしているのですが、特に2番目の坂本はしっかり押さえて帰ってきてくれたところや1点 1 点を大切にミスしないで取っていく姿勢が勝ちに繋がったと思っています。
橋本:フルーレチームの強みは団結力があると思っています。お互いがお互いを信頼してプレーできているのでそれがうまく発揮できるときは勝てるときなので。今日は活かしきれたと思います。
角坂:エペチームの強みはリーグ戦を軸に1年間過ごしてきて、それに向けた団体戦の準備をたくさん行ってきたので「準備」という面ではどこのチームにも負けていないと思います。他のチームよりも個の実力で劣っている部分はたくさんあるのですが、団体戦ということでチームの団結力やコミュニケーションという部分でアドバンテージを作っていくという面ではやはり準備が僕たちの強みだと思います。
―今後の意気込み
石井:今年残っている大きな大会が全日本と関カレ、インカレなので1部昇格したのに全然強くないといわれないようなプレーを個人でも団体でも残していきたいです。
橋本:フルーレではインカレ優勝、全日本では前回の3位よりも上を目指して頑張りたいと思います。
角坂:来年1部リーグのための準備があると思うので、インカレ、関カレの団体戦に向けてさらに頑張っていきたいと思います。