【クローズアップ】対談企画~立教新時代を築く選手たち~陸上競技部 小川陽香・スケート部フィギュア部門 石田真稜 ②~競技の難しさ~

今年で立教大学は150周年。この企画では節目の年をけん引するアスリートたちを対談させていく。記念すべき第1弾はルーキーイヤーで躍動した新2年生2人に迫った。(このインタビューは2024年3月19日に行われたものです)

①はこちら

♦競技について♦

―ここからは競技についての質問をします。まずお互いの競技について知っていますか?

(小川)フィギュアスケートはあまり見ないです。

(石田)陸上は見ませんね。

 

―お互いの競技についてプレゼンしてください

(小川)陸上競技の魅力は誰でもできる事です(笑)私球技はすごく苦手で、サッカーみたいにボールを意識するものだとやりにくさを感じています。でも陸上はただ走るだけじゃないですか。それが良いと思いました。

(石田)スケートの魅力は最初陸に立つことすら危うくなりますが、一日二日でもやっていればやるほど滑れるようになってきて上達が目に見えるようになっているのが楽しいと思います。

 

―それぞれの競技の難しさは何か

(小川)陸上は誰でもできる分、すぐ上達するものでもなくて、日々の積み重ねが重要になっており、常に好調でないので不調な時に我慢して乗り越えられることが大切だと思います。

(石田)できる、できないがハッキリしていてできないと転んでできるとキレイに飛べて、できないとなるとメンタル的にやられるほどはっきりしていてそこが難しいと思いました。

華麗に舞う石田

―高校と大学の部活動の違い

(小川)大学は自由があるという部分が大きな違いだと思っています。自分が通っていた高校は自主性を謳う学校ではあったものの、監督がいて指導して練習メニューも決められて、調子悪い時はそれを少し変えるくらいの自主性でした。大学では監督がほぼ口を出さなくて3、4年生の先輩方がメインで練習を組んでくださって、それを自分たちで意見してメニューを決めています。合宿の時も宿舎や日程も全部自分たちがやって手配だけはマネージャーにお願いしてもらっていました。大会とかもどれに出るか1年で決めてそれに合わせるなど、自分次第で自由にやれます。

(石田)高校では部活がなくて、課外活動としてやっていました。大学になって部活動として参加すると、ほぼ監督は関わらず、主将とか先輩の方が第一に行動しています。職場かと思うくらい体育会として集合も厳しくて、欠席、遅刻の連絡も社会人が使うような文章を使っていて、そこに衝撃を受けましたね。メリハリがすごくありました。

 

―陸上部はメリハリあるか

(小川)欠席連絡を流す時は会社で流すような敬語の文を書かなければいけないので初めてそのような文を作ってとても戸惑いました。あやふやになって変な日本語になりましたが、徐々に使えるようになったのを見ると競技としてではなく、人として成長出来たと思います。普段は仲良いので先輩相手でも敬語を使うことはないので違いを感じます。欠席についてはしないのが普通ですが、内容は厳しくなくてコンディション不良で別でやりたいという理由でも大丈夫です。自分のパートだけ言えばいいのでそこは楽でした。

ただ、今年から厳しくしようということで欠席連絡を全体にするようになりました。

 

―フィギュアスケート部の欠席連絡は厳しいですか

(石田)基本的に全ての合宿の参加が必須で応援も必須でそこに衝撃を受けました。欠席や遅刻の理由も体調不良とか本当にどうしてもの理由でなければ不可能で、少し足をくじいて練習を休もうとした時に見学だけでも来てほしいと言われます。本当に会社と同じくらいの厳しさじゃないかと思いました。

 

―ストレス解消法、リラックス方法について聞きたいと思います。大学スポーツは自由度が高い分、他の部活以外の要因でストレスが溜まると思うのですがそういったストレス解消法はありますか?

(小川)自分は集合練習の方が好きで、集合練習の時はみんなと一緒にやって、一人の自主練習で家の近くで練習することはよくあります。自主練習の時はやる気が起きないことがあります。そういった時はやらなきゃいけないという思いを持ってやります。

集合練習の時はみんなに会えるから行きたいと思えます。自分一人でやっている時はやはりストレスが溜まると思います。ストレス解消法はありませんが、自分がリラックスできる時は飼っている犬とずっとくっついたりして遊んでいます。それでリラックスができています。

(石田)私は、友達とどこか出掛けたりする時がリフレッシュできると思っています。その1つとして、部活に行って同期に会って悩みとかを共有できることがストレス解消になっています。

 

―小川さんは部活外の友達と悩みを話したりはしましたか?

(小川)私の学部の授業を一緒に受けている友達が2人体育会に入っていて、1人が寮生活をしている子がいます。練習の辛さとかは他部活であっても同じ体育会に所属している以上分かる部分も多いので、お互いが話し合えていて、その子が頑張っていることを聞くと自分も頑張れます。

(インタビュー③に続く)

(4月30日 取材・大内貴敬、山口隼輝/編集・山口隼輝)

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