【陸上競技部】全員でつかんだ総合14位!2度目の箱根路で魅せた成長
正月の箱根駅伝に出場した立大。中盤以降は追い上げを見せて、シード権争いに加わる。結果的に10位とは2分22秒差をつけられるも、昨年の記録を7分34秒更新する大躍進を見せた。昨年と比べて個人で勝負できる選手が増えた。中には区間で一桁順位を記録する快走を見せた。
3区を走った馬場は21位でタスキをもらうと、序盤から勝負を仕掛ける。ラストで失速するも、2つ順位を上げ19位で4区に繋ぐ。記録は区間8位となる1′02″48。自身の目標だった区間一桁順位をマークする。
4区を走ったチームの大黒柱・中山も奮闘した。序盤から攻めたレースを展開し、15㌔地点では区間5位の走りを見せる。最終的には区間10位となるも、順位を1つ上げてチームに大きく貢献した。往路記録は5′31″47で総合17位。復路で巻き返しを図る。
山下りの6区ではルーキーの原田が大健闘。予選会を欠場し、大学陸上初のロードレースを箱根で飾った。「落ち着いて自分の走りができた」。結果は区間11位となる59′48。順位も2つ上げる好走で、大きな爪痕を残した。
8区を走る稲塚も中盤まで区間上位の走りを見せた。遊行寺の上り坂から失速するも、区間11位となる1′05″33をマーク。箱根駅伝は初出場だったが、自身の力を証明するレースとなった。
出走した選手の中で特に目立ったのは10区を走った関口だ。11月に肺気胸と診断され、一時は出場すらも危ぶまれた。それでもチームメイトの支えもあり、本選までに復帰を果たす。当初は補欠選手としてエントリーされていたものの、当日のエントリー変更で10区を任された。
走りの中で見せたのは「4年生としての意地」だった。昨年は3区区間16位と悔しい結果で終わった関口は序盤からハイスピードで走る。61年ぶりとなる立大からの区間賞獲得に向け、好タイムを記録。惜しくも区間賞には届かなかったが、それでも区間3位。最高学年として走る箱根路で大きな結果を得ることができた。彼の走りは多くの人の記憶に残ったに違いない。
2024年の男子駅伝チームはチームの主軸を担った中山や関口らが引退し、新たな世代へとタスキをつなぐ。好走を見せた馬場と原田、1年生から2区を走り続ける國安、ラストイヤーを迎える新4年生、来年こそ出場したい実力者ぞろいの選手たち。次の箱根路に向けて、チーム全体で激しい争いが繰り広げられるだろう。
(1月20日 山口隼輝)