【女子ラクロス部】全国大会準優勝!「悪いところが見つからないくらい良いチーム」

◆第14回ラクロス全日本大学選手権大会◆

11月26日 対日体大  たけびしスタジアム京都

「ずっと強い立教」「社会で活躍する女性を輩出する」という二つの理念のもと、日々活動しているULTIMATES。今年度は「改革」を掲げ、日本一に向けて戦い続けてきた。7月から行われた関東学生ラクロスリーグ戦では、7戦5勝と圧倒的な実力をみせつけ準優勝。さらに全国大会でも立大の勢いは止まらない。準決勝では昨年敗れた関学大を倒し、目標としている4年ぶり2度目の日本一まであと一勝。最後に決勝で対峙(たいじ)するのは、FINALで惜しくも勝つことが出来なかった因縁の相手・日体大だ。リベンジを果たすべく、選手たちはピッチへと力強く足を踏み入れた。

試合開始前、笑顔でポーズを決める選手たち

♯6石井(社2)がドローを制し、立大ボールで開始された第1Q。#1安達(観4)・#3相田(コ3)を中心として、積極的に相手陣地へ攻撃を仕掛ける。しかし相手の堅い守備に苦戦し、思うように得点には繋がらない。それでも、攻めの姿勢を崩すことない立大。開始3分には#5水倉(観3)が相手のボールを奪う好守備をみせ、チームを勢いづける。その後は日体大に攻め込まれる時間が続くも、全員が守りに徹し粘り強さを発揮。両者一歩も譲らない激しい攻防が繰り広げられた。開始10分には今試合最初のピンチ。コートを広く使った相手の素早いパス回しから自陣に攻め込まれるも、#2森(コ4)・#4甲斐(コ4)・#7大塚(営4)らのチェックで簡単にはゴール前に侵入させない。さらには、相手の力強いショットを#0中石(現4)がナイスセーブ。苦しい守備の時間を全員で耐え抜き、攻撃権は立大へ。紫一色に染まった観客席からは、一層熱いエールが響き渡る。第1Q残り2分、待ち望んでいた先制点を挙げたのはエース・#1安達だ。後方からロングパスを受けると素早くクロスを振り抜きシュート。力強く放ったショットがゴールネットを揺らし、そのまま1―0で第1Qを終えた。

ボールを保持し、突破を図る#1安達

 

得点後、喜びを分かち合う選手たち

第2Q開始から3分、相手のフリーシュートが決まり同点とされてしまう。しかし攻撃の手を緩めることなく、果敢にボールを相手陣地へと持ち運んでいく立大。#91生駒(観1)・#6石井のパス回しで相手ディフェンスを崩し、徐々にリズムを作っていく。開始8分には、#91生駒が1年生ならぬ堂々としたプレーで自らボール運びゴールを狙う。さらには、#3相田からのパスを受け取った#1安達が左サイドからシュート。その後#6石井がゴール裏からの攻撃を試みるなどボールを支配する時間が続くも、相手の堅い守備に阻まれ得点には繋がらず。何としても追加点が欲しい立大。突破口となったのは、途中交代で出場した#8門木(営4)だ。残り1分、相手のファールでフリーシュートのチャンスを獲得すると#91生駒から鋭いパスを受けた#8門木が落ち着いてシュートを放つ。高身長を活かした上からのショットが決まり、2ー1で前半を折り返した。

前線へ駆け上がる#6石井

第3Q、ドローを制したのは立大の#17豊田(コ3)。開始2分、#1安達のフリーシュートが決まり、強豪・日体大から3点目を奪う。さらに#13山田(コ3)がボールを保持し相手ゴールに迫ると、#1安達・#6石井へとパスを素早く繋いでいく。完全にペースを握った立大。開始9分には#6石井が落ち着いてフリーシュートを決め、強豪・日体大とのリードを広げていく。その後相手に追加点を許すも、#3相田・#4甲斐らを中心に攻撃を組み立てるULTIMATES。4―2で最第3Qを終えた。

シュートを放つ#3相田

2点リードで迎えた最終Q。日体大にドローを制され、そのまま相手ボールで試合が開始される。そのまま主導権を日体大に握られ、自陣に攻め込まれる時間が続いた。1対1の場面では#0中石がゴーリーとして何度も相手のショットをセーブしピンチを救うも、相手の反撃を止めることが出来ず開始8分に失点。それでも最後まで諦めず最後まで戦う姿に、より一層立教サイドの声援が熱くなる。期待を一身に背負った選手たちは#1安達・#5水倉(観3)を中心に相手ゴールを脅かすプレーをみせるも、最後までゴールネットを揺らすことは出来ず。試合終了まで残り17秒で逆転を許し、惜しくも悲願の日本一の座を逃した。

相手のショットをセーブする#0中石

試合終了後、記念撮影をする4年生。今大会をもって引退となる

今年度、4年ぶりに全国大会決勝の舞台に帰ってきたULTIMATES。目指していた日本一にはあと一歩届かなかったものの、選手たちの表情は晴れやかだった。試合後の挨拶で、「悪いところが見つからないくらい良いチーム」と涙ながらに語った主将・川端(現3)。この一言が、チーム力の素晴らしさを物語る。日本一への熱き思いは、今年度築いてきた組織力の高さとともに後輩へと受け継がれていく。悔しさを糧にさらなる成長を誓った女子ラクロス部の今後に期待したい。

(12月22日・影山凜、鈴木麻里奈)

 

◇コメント◇

#3相田

一今大会を振り返って

そうですね。自分が責任のある立場になって初めてのシーズンだったのですが、自分の不甲斐なさを最初から痛感しながらも、 周りに支えられながらここまでやってこれたかなと思っていて。今日の試合でもそこまでいい活躍はできなかったんですが、先輩方と後輩にすごく支えられて準決勝、決勝までこうやってしっかり戦えたことは本当に嬉しいなと思っています。

一3回目となる日体との対戦について

そうですね。お互いを知りまくっているからこそ、どう戦略で勝っていくのかというところがすごく見どころだったと思うのですが、最後はやっぱり戦術というより 技術力といったもっと根本的なところで届かなかったのかなと思っています。良い試合ができたことは良かったかもしれないですが、その根本的なところを見つめ直していかないと来年上手くいかないのかなと思いました。

一来年はどのようなチームにしていきたいか

結構雰囲気を作ってくれていた4年生がいなくなってしまって今の3年生が結構真面目な子が多くてガチガチになってしまうのではないかと思うので、そこは柔らかいチームとしてパンプアップしていきたいです。

一4年生に向けてのメッセージ

本当に3年間お世話になりましたし、今の4年生にはもう色々なところで助けてもらって精神的な部分でも沢山支えてもらって。この3年間一緒にラクロスできたことが本当に幸せだったし、 出会えたことが嬉しかったなと思うので本当に感謝しかないです。

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