【ホッケー部男子】2点差からの逆転勝利で5季ぶり2部の頂点へ輝く

2023年度関東学生ホッケー秋季リーグ

11月23日 対武蔵大 大井メインホッケー場

試合前、緊張感の中整列する選手たち

壮絶なSO戦に勝利し、決勝進出を決めた立大。勢いそのままに優勝の座へ駆け上がるべく、今季2回目の武蔵大との一戦に臨んだ。立ち上がり、1Qにまさかの2失点を喫する。しかし2Qに篠崎(文4)のゴールで1点を返す。後半は立大らしさを取り戻し、徐々に流れは立大へ。4Q初めに追いつくと、残り1分のPCで逆転。5季ぶりに2部優勝を成し遂げた。

失点を喫した直後の選手たち

序盤から予想外の展開だった。試合開始直後から武蔵大にボールを支配されると、12分に一瞬の隙をつかれ、先制を許す。15分にもPCから失点。立て続けにまさかの2失点を喫する苦しいスタートだった。

身体を入れボールを守る小野(文3)

 

鋭いショットを放つ篠崎

早めに流れを取り戻したい立大だったが第2Qも武蔵大の流れ。しかし、「まだいけるよ」という声が各所で上がる。ボールを持たれるも前線から必死に三宅(コ3)が相手にプレッシャーをかける。すると26分、PCから篠崎がフリックシュートをゴールに突き刺し1点を返す。

パスを出す粟国輝(営2)

パスを出す佐藤(社4)

後半は前半と変わって立大のペースに。ボールを支配し、粟国輝や佐藤などを中心に攻撃を組み立てる。しかしゴール前を固める相手の守備陣を前にゴールをこじ開けられない。

同点ゴールを決めた篠崎

1点を追いかける第4Q46分、早々にPCからまたもや篠崎がゴールを決め同点に追いつく。前がかりに攻める中、お互いに主導権を握り合う攻防に。オープンな展開の中、53分にGK・横内(文2)が1対1の大ピンチをビックセーブでしのぐ。

PCをとりハイタッチする小林(法4)と篠崎

56分にはPCからコンビネーションで崩しにかかるも、相手の守備に阻まれる。SOもちらつく中、さらに攻勢を強めた立大は59分。今試合10本目のPCを獲得する。試合終了まで1分と緊張感が高まる中、篠崎がこの日ハットトリックとなるゴールを決め、勝ち越しに成功。残り1分をしのぎきり、試合終了を告げるホーンが高らかに鳴り響く。5季ぶりに2部の頂点へ返り咲いた瞬間だった。

胴上げをする選手たち

この日は守護神・川勝(コ3)が体調不良で欠場。主将・小林を欠いた準決勝に続いて、大黒柱を失う試練が襲い掛かった。しかし、代役として出場した横内がファインセーブ連発。リーグでの試合経験も少なく、決勝という大舞台で急遽のスタメン出場だった。しかし川勝と遜色のない見事な活躍を見せ、誰が出ても強いというチームとしての完成度の高さを見せつけた。

表彰状やトロフィーを手に集合写真を撮る選手たち

個人表彰ではハットトリックを決めた篠崎がリーグMVPとベストイレブンのW受賞。準決勝で魂のセーブを見せた川勝がGK王とベストイレブンに輝いた。

2部優勝という一つの大きな目標を果たした立大。残る目標は1部昇格だ。このチームの最終戦となる入れ替え戦は12月3日。1部8位の日体大と戦う。「チャレンジ精神をもって最後絶対に1部に戻る」。主将・小林は熱く語った。準決勝、決勝とどんな逆境も跳ね返した今季。フジミの挑戦者たちが紡ぐ物語がついに完結へ向かう。

(11月29日・山岡雄一郎)

◇コメント◇

小林選手#10

―今日の試合を振り返って

とにかくやりきったなという気持ちです。自分たちが今までやってきたことを出し切れた試合でした。最初1Qで2点取られて、一時はどうなるかとは思ったんですけど、僕らの元気の良さと勢いで最後逆転できたんで、良かったと思います。

-入れ替え戦について

2部から1部に上がれる入れ替え戦っていうのは2年ぶりなので、僕らチャレンジ精神持って、初心者しかいないチームではあるんですけど、勢いよく最後絶対に1部に上がりますので、応援よろしくお願いします。

ハットトリックの篠崎選手#16

―時間も少ない中最後の3点目を振り返って

チームを1部に持っていけるのは自分しかいないと思ったので。リラックスして 決められたかなと思っています。

―MVPについて

おかげさまでというか、一昨年にMVPを取って、また取れて、非常に嬉しいという気持ちです。

―入れ替え戦に向けて

もうここまできたら1部に上がるしかないので、最後、篠崎で締めて、篠崎で終わりたいと思います。

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