【陸上競技部】再び箱根路へ!100回大会出場に向け出場選手14人に直前インタビュー③
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昨年度、55年振りに本選出場を果たした立大陸上競技部。今回、節目となる第100回大会の出場に向け、日々厳しいトレーニングに励んでいる。再び江戸紫のタスキを箱根路でつなぐことができるのか。予選会直前の選手にインタビューを行った。
安藤圭佑(豊川・愛知)
♦自己ベスト♦
5000㍍:14’13”95
10000㍍:29’13”16
♦インタビュー抜粋♦
―陸上の競技歴
本格的にやり始めたのは中1からですね。中1の時からずっと長距離です。
―自分の走りの強み
あまりいいところはないなと思っていますが、強いて言うなら、粘りがあるかなという風には思いますね。スピードがあるという感じではないのですが、後半も我慢して走るとうまくいくという方かなと感じています。
―コンディション
合宿をやってきた中で、全体的には練習できた方ではないかなと思います。調子自体も、夏前に比べては結構良くはなってきているので、このままいければいい走りができるのではないかと思っています。
―夏前と比べて改善された点
行く前と行ってからで練習の質が上がって、それに対応ができたので、そういう部分でいい練習ができたのが自信につながっているかなと風に思います。
―チームの雰囲気
ここ1、2週間、合宿の最後から今くらいまでにかけては、チームの雰囲気やみんなの意識が予選会で結果を出すというところにようやく向いてきたなという感じはしています。気合の入り方とかを見ていると、いい雰囲気ではあるなと感じていますね。
―チームのために意識していることは
合宿期間と練習に関しては、いつも以上に張り切ってやってはいたかなと思います。というのは、重要な練習が3日に1回とか2日に1回のペースであるのですが、その重要な練習の時にいつも以上に集中力を上げてこなせないと勝負できないので、そこの面を意識高くはやっていました。
―去年の本選から1年間取り組んだこと
本選を走った時に、順位が全然良くなくて、レースの中身を見ても後半に失速してしまって、体力不足や総力不足を感じました。だからこの1年は、箱根のリベンジというのを意識してきましたね。監督が組んでくださる練習以外は、自分で調整できる部分があるので、箱根を意識して自分なりに調整していました。
―全日本大学駅伝予選会の感想
結果としては、結局本選出場がかなわなかったのですごく悔しかったですね。個人的にも、1組を走ってレース自体の流れはそんなに悪くはなかったのですが、予選会に行くまでの調整期間、練習を積んでいく段階で調子が全然あげられなくて、走れる状態に持っていけなかったという反省もあるので悔しい気持ちが結構あります。その分、逆に今回の箱根予選会は絶対にこぼさないようにちゃんと走るという意識は、失敗があったことで、さらに上がりました。
―現在のチームの状態
合宿の途中くらいまでは、ちょっと走れていない人多いかなという印象があったのですが、合宿の最後から直近の練習にかけては、意識も上がりましたし、先程話しましたがきつい練習をこなせる人が結構増えてきていますね。仕上がりがいい人が多かったので希望は見えてきたかなという風に思ってはいます。でもここからまだ時間があるので、本当にどうなるのか自分も全然わからないですね。
―影響を受けた選手
チームの中で自分が意識したり参考にしたりしている人は、1個上の学年の関口(営4)さんです。練習に合宿中誘わせていただいたりとか、一緒に話したりして、なんか盗むものはないかなとか思っています。
―予選会での目標は
個人としては、タイムで言うと63分半切りをしたいと思っていますね。
―全体としては
チームの目標は、3番以内で通過するという目標があるので、それにはもちろん向かっています。個人的にも、去年よりいい順位でやっぱり確実に走らなくてはいけないと思っているので、そこはかなり意識しています。予選で終わらずに、箱根で勝負できるというのを目指したいと思っています。
―レースプラン
毎年そんなにレースプランを変えてはいないのですが、3年目でもペースを特に早く入ったりもしないし、逆にゆっくり入ったりもしないのですが、もうとにかく一定を保っています。もう「ひたすら耐える」みたいな意識でいこうかなと思います。周りに多分、同じように走ってくれる選手が立教の中で数人いると思うので、その人たちと一緒に集団でいけたらなという風に思っています。
稲塚大祐(高岡向陵・富山)
♦自己ベスト♦
5000㍍:14’16”04
10000㍍:29’46”64
♦インタビュー抜粋♦
―陸上歴
これで9年目になります。
―陸上を始めたきっかけ
もともとは中学の時スキーと陸上をやっていました。それで冬がスキー、夏が陸上という感じで夏の練習の延長に駅伝とかがあったのが始まりですね。
―今のコンディションは
夏合宿自体はけがをすることなく夏を乗り越えられたので、1年目、2年目と比べてもいい練習が積めていて、レースのスピードがしっかりと作れれば走れるといういい状態ではないでしょうか。
―自身の強みは
もともと粘り強いといいますか、後半しっかり耐えられることが強みだったのですが、今年は昨年と比べてもスピードが少しついたという部分で、例年の粘りに加えてラストスパートも少し勝負できるようになった部分が強みです。
―ラストスパートを強化したのか
そうですね、1年目2年目と徐々にスピードというか基礎的な反発の能力が身についたと思います。
―今のチームの雰囲気は
ちょうど、先週末メンバーを決める練習があったものの選ばれた人はハードなメニューをまとまってこなせることができていたと思います。昨年と比べても選手のレベル・安定感が増していて、去年一昨年の比較になるのですけど、自分の知っている中では1番いい状態に近いと思います。
―練習の中での雰囲気は
大事な抑えるべき練習ではすごくみんな集中して、周りから見ても雰囲気が怖いかもしれないのですが、普段のゆっくりジョグをする時とかオンとオフを分けていますね。オフのときは笑っている人もいるくらいに明るく、選手間のコミュニケーションをしっかり取れているチームだと思っています。
―チームの雰囲気はどう変わったか
1つは力がついたことです。昨年突破したのは偶然に近かったかもしれないですが、最近の練習を見ると力がついてきたので昨年以上の走りができると感じられ、チームの雰囲気が予選会を突破しようという前向きな状態です。あとは去年の4年生には申し訳ないですが、彼らが主力というよりかはチームの中層として後ろから支えてくれる感じだったのですが、今年は4年生に力のある選手がいっぱいいて、彼らを見て追いかけていく練習も多くあって、走りで見せてくれている部分も変わった点だと思います。
―チームの中で刺激を受けている人
同じ3年の安藤選手です。彼は夏を乗りきる上ですごく支えてもらったというか助けになった選手です。
―どのように支えてもらったか
自分よりも力があって、箱根も昨年走っている選手でしたが、自分がAチームに上がった時、自分はギリギリの練習で、彼にペースを作ってもらって支えてもらいました。苦しい時に諦めないきっかけではないですけど支えになっていたと思います。
-箱根駅伝で走る安藤選手を見た印象
スタート地点で見送っただけなので、直接は見られていないですが、自分の中では走れる選手はみんなすごいなと思っていました。だけどいざ大会が始まると自分が強いなと思う選手が全く歯が立たないのを見て、自分なら足元にも及ばないと思ったので、チームの上位層だけではなくチーム全体で一段階二段階底上げが必要だなと感じました。タイムとかの指標だけではなく、直接感じられたというのが安藤くんの走りで感じられました。
―個人で1年間やってきたこと
ちょっと春先の状態が悪く、春シーズン試合に出られていないこともありましたが、基礎的な部分は抑えられたと思います。例えばジョグで距離を積むとか補強で動きを安定させるといった地味な部分にも取り組ました。もちろんレースで経験を積むというのも必要ですが、夏前までにしっかり練習を積めたので、土台作りがしっかりできたことが一番のポイントだと思っています。夏前、全日本予選と関東インカレもあったがそれには出場できる状態ではなかったので夏合宿、箱根駅伝予選会を春先から見据えていました。考え方によっては春シーズンを捨てたと捉えることもできますが、秋に合わせる形で春はやってきました。
―夏合宿でどんな練習をしたか
基本的には練習メニューをこなすという感じです。夏合宿前半は距離を踏むことがメインでした。後半はレースのペースを抑える実戦形式の練習をしました。
―夏合宿後半はどれくらいの目安で走ってきたか
1㌔3分のペースが目安なので最低限それで走ればすごくいいタイムですし、それより早ければ予選会の他大学のエースとかとも勝負できるという感じです。だから1㌔3分というところはすごく意識しています。
―全日本予選を傍から見てどのような印象を持ったか
慢心ではないですが、2年生の昨年の結果を見ると全日本の予選メンバーに絡むというラインにいたので、メンバー入りできなかったというのが自分の春シーズンの反省点だと思います。予選会の結果はしっかりベストなメンバーで臨んだ結果なので仕方がないと言えば諦めになりますが、それが自分たちの現状であって他大学の強さを感じたという意味ではそのときの最善なので後悔はないと思います。そのときの順位で箱根の予選通過はダメだというわけではないので、ここからどうするか意識してこられました。ある意味ここで1つまた危機感を持つことができたと思います。
―箱根予選会メンバーに選ばれた心境
昨年までは予選会のメンバーに絡むことができなかったので、3年目にしてメンバー争いに絡めるという点では力がついたのかなとうれしさもある反面、大学に来てから代表とし走ったことがまだなく、去年の予選会は突破してもらった権利のところに本選補欠として入れただけなので、今度は自分がその切符を取ってくるという立場になってプレッシャーにもなっています。
―大一番でメンバーに関われるようになった要因
1年目から予選会のメンバー選考という部分では選考対象に入れているもののそこから脱落ということになっていましたが、今年と昨年までで比べると夏合宿を安定してこなせたことが大きいです。昨年は良い時と悪い時で差が激しいという部分がありましたが、今年は悪くても最低限という部分で抑えることができていたと思います。ダメな時に抑えるというベースができたという部分が大きいです。
―予選会のレースプラン
天候にもよりますが、あまり後半巻き返せるというくらい最後が強い方でもないので、前半から最後まで持たせられるギリギリのとこを攻めていって後半粘れたら良いのかなと思います。
―予選会の目標
順位がどれとかトップを狙いますというレベルでもないのでタイムでいうと63分20秒という1㌔3分のペースを目標に頑張ろうと思います。
―予選会への意気込み
しっかり自分のできる最善を尽くして、本選の権利を獲得してきます。
(10月8日 編集・佐藤匠真/取材・重田紗希、山口隼輝)