【陸上競技部】再び箱根路へ!100回大会出場に向け出場選手14人に直前インタビュー②
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昨年度、55年振りに本選出場を果たした立大陸上競技部。今回、節目となる第100回大会の出場に向け、日々厳しいトレーニングに励んでいる。再び江戸紫のタスキを箱根路でつなぐことができるのか。予選会直前の選手にインタビューを行った。
忠内侑士(専大松戸・千葉)
♦自己ベスト♦
5000㍍:14’04”16
10000㍍:29’34”78
♦インタビュー抜粋♦
―メンバーに選ばれた心境
今年もメンバーに選ばれてうれしいという気持ちと、選ばれたからには気は抜けないという責任感を感じました。というのも、自分は1年から4年の今年までずっと予選会のメンバーに選んでいただいているので頑張らなくてはいけないと思いつつ、自分としても今年最後の予選会にもなるのでしっかり箱根駅伝にみんなを連れていこうと改めて気が引き締まりました。
―今のコンディションは
去年との比較になってしまうのですが、調子は上がってきています。今年は夏合宿が例年に比べて長い合宿で、2週間ほど前の3次合宿で北海道にいた時は疲労が溜まって体の調子が良くなく、チーム状況も含めて不安でした。でも監督がすぐに方向性を示して修正してくださったおかげで、自分もチームの状態もしっかり把握できたので、焦らずに自分自身を良い方向に持っていけたので安心しています。まだあと2週間はありますが、予選会に向けてピーキングしていきたいなと思います。
―チームの雰囲気は
去年に比べてしまうと自分はそこまで緊張感がないというのが正直な感想です。去年は55年ぶりに予選会を突破できたのは良かったのですが、運が絡んだこともあって予選会を突破できたと感じていて。今年はシード権獲得を目標に活動していて、去年に比べたらものすごく大きな目標になったのですが、去年予選会を通ったから今年もいけるだろうという考えを持った人が何人かいるが故に若干緊張感が少し違うと思います。その反面、自分と同じような境遇で1年生の原田(ス1)は緊張していると思うのですが、緊張の度合いに個人差はありつつも選ばれた人は少なからず緊張感を持っていると思います。
―全日本駅伝予選会を振り返って
レースとしては自分の目標とかけ離れてしまったのが悔しかったです。チームとしてあと14秒ちょっと削り出せば届いたはずの世界に届かなかったのは、自分の陸上人生の中で1番悔しいレースでした。その時のチームの雰囲気も、練習ができている上位層のメンバーとあまり消化率が良くなかったメンバーの中でかなり意識の差があって、試合前の緊張感が大事だというのを改めて実感しました。
―箱根予選会を控えて
毎年の予選会自己ベストを更新してきているので更新していくとともに、予選会をしっかり突破していきたいという2つしか自分の心にはないです。そのためには自分の生活を多少なりとも犠牲にしていかなければいけないと思いますし、これだけ自分の身体を張るのはおそらくこの瞬間しかないので後悔がないように走りたいです。
―4度目の予選会へ向けて
立教大学が陸上部の推薦を取り始めたのは自分たちが最初で今年4年目なのですが、それを経験してきてよかったと思っていて。ただ、だから走るというわけではないと思いますし、4年連続で走ってきたのが自分と中山くらいだけで。まだメンバーは選ばれてないので確定ではないですけど。感慨深いではないですが、中山がずっと練習や生活態度など背中で見せてくれている分、自分は少しでも追いつきたいなと思います。
―昨年の予選会から出た課題は
公園内に入る前に体力を使ってしまったというのが去年の反省点です。公園に入ってから8㌔走ってゴールなのですが、多少なりともアップダウンがあるので、公園内に入るまでできるだけ余裕を持った走りをしていき、そこでペースダウンしてきた選手を食っていきながら前に進んでいきたいなと思います。
―この1年間で強化したこと
走り方ですかね。ただ強化するだけでは速くならないと思いますし、使っている筋肉を考えることで推進力も変わってくると思います。すごく細かいところでいうと、おしりの筋肉であったり、腕の筋肉であったり、ピッチの速さだったり、ストライドであったり、いかに省エネで走ることができるかに気をつけました。
―走りの強みは
毎年言っているかもしれないですが、粘り強い走りです。辛くなったところで苦悶の表情を浮かべながらでも粘って必死に食らいついていくというのが自分の強みで。入部から変わらない点でもありますし、逆に入った時からそこは変わらずできていたので、そこをふんだんに伸ばすことができたのはやっぱり立教大学の環境のおかげかなと思います。
―最後に一言
去年は予選会だけ走って、本選はメンバーから外れてとても悔しい1年を過ごしたので、今年はそうはならず、今一緒に走っているのは今までの大学生活で引けを取らないくらい強いメンバーなので、12人が予選会を走って箱根本選へ行けるように頑張ります。
中山凛斗(九州学院・熊本)
♦自己ベスト♦
5000㍍:14’12”12
10000㍍:28’50”52
♦インタビュー抜粋♦
―陸上を始めたきっかけは
中学校の頃に強化選手みたいな形で声をかけていただいたのが自分の陸上始めたきっかけです。
―大学に入ってみて
結構最初はコロナで思うようにいかない部分もあったのですが、同期と先輩に恵まれて、楽しくやってこられているかなと思います。
―コンディション
8月末にマラソンを走ってからなかなか疲労が抜けずに、あまり練習がうまくいかない状況だったのですが、9月末からちょっとずつ走り始めて調子が上がってきてはいるので、予選会にはだいぶ良い状態で走れるのではないかと思います。
―夏合宿はどうだったか
マラソンを走ってからはほぼ立ち上げのような形で入っていって、後半は全体とあまり合流できずに、個人でやる部分が多かったのですが、今は走れているので、立ち上げっていう面では本当にいい合宿になったかなという風に思います。
―個人で調整するとは具体的にどういうことか
マラソンは走ったのが自分だけなので。その部分の疲労であまり全体の練習とは合流できませんでしたね。
―自身の走りの強みは
長い距離にはかなり自信を持っていて、しっかり粘って走れるっていうところと、あとは後半というかレース全体を見て計算して走れるっていうのは強みかなと思っています。
―今のチームの雰囲気は
去年よりも現段階では練習というかポイントもしっかり抑えられているので、だいぶ良いのではないかと思います。
―チームの中で印象的な選手
馬場(コ2)ですかね。今1番多分チームの中で調子がいいですし。1年の原田なんかも、本当に1年生ながらかなり粘って集団についてきているというのは、本当に印象的ではあります。
―馬場選手の強みは何か
陸上する上で、何かしらポイントだったり、ジョグだったり、自分でテーマをしっかり考えてやっているところが強みかなと思います。
―中山選手自身がこの1年間で取り組んだこと
今年は本当にロードに絞ってやってきているので、トラックはほぼ走らずにロードをメインでやってきて、長い距離走る力っていうのは、1年間通してロード適正をしっかり磨けるように取り組んできています。
―ロードを走ってきたということだが、1日何キロくらいか
授業がある期間は、そこまでは合宿中のようには積めないのですが、大体、月間700から800くらいです。
―全日本予選をあと少しのところで逃したが、その姿を見て何を感じたか
やっぱり自分は走るべき存在だったと思っていて。春から話し合って、ロードメインでやるという風に言ってきたので責任は感じているのですが、その分先回りでしっかり仮を返したらいいかなと思っています。
―実際に予選会メンバー選ばれて、どのような心境か
メンバーに入るのも当然かなと思っているので、あとはどういう走りをするかというところに集中しています。
―予選会において、どのような走りをするか
チーム内で稼ぐ方にいると思うので、冷静にしっかり走っていって、しっかり稼いでいけたらいいかなと思っています。
―タイムは何分を狙っているか
62分台で入れれば、本当に100点かなと思っているのですが、最低でも63分半以内で帰って来られればいいかなと思っています。
―ご自身の順位はどれぐらいを狙っているか
本当にその年によって変わってくるので、あまりわからないのですが、個人で2年目が36番くらいだったので、それ以上の順位で、日本人の上の方を狙っていければいいかなと思っています。
―4年生。振り返ってどのような陸上だったか
色々大変なことがあったのですが、 本当に立教を選んでよかったなという風に思います。
―意気込み
しっかり予選会を通過して、箱根本選出場を決めて、箱根でシードを取れるように頑張ります。
(10月7日 編集・重田紗希/取材・平岡薫奈、山口隼輝)