【陸上競技部】再び箱根路へ!100回大会出場に向け出場選手14人に直前インタビュー①
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昨年度、55年振りに本選出場を果たした立大陸上競技部。今回、節目となる第100回大会の出場に向け、日々厳しいトレーニングに励んでいる。再び江戸紫のタスキを箱根路でつなぐことができるのか。予選会直前の選手にインタビューを行った。
岸本健太郎(須磨学園・兵庫)
♦自己ベスト♦
5000㍍:14′27″14
10000㍍:29′43″62
♦インタビュー抜粋♦
―陸上を始めたきっかけは
中学校の部活決めで始めたという感じですね。些細なきっかけです。
―走ってみて、どのように楽しさを感じたか
走ることは嫌いではなかったですが、結果がついてくると、楽しいしやりがいを感じました。
―長距離をやり始めたきっかけは
小学校の持久走大会で他の人より速く走ることができたからです。
―立教陸上部に入ろうと思ったきっかけ
高校3年生の春、今の監督さんに駅伝大会で、声をかけていただいたので決めました。
―岸本選手の今の状態は
夏合宿で練習を詰めましたので、ちょっとずつ上がってきています。
―夏合宿は充実したものだったか
そうですね。100%思うようにいったかと言われればそうではないが、最低限の水準で全部やり切れてはいたので、それに関しては良かったかなと思います。
ー自身の走りの強みは
ロード走の適性があって、トラックの持ちタイムにしてはロードでは上手く走れています。
―ロードに強い理由は
1つには長い距離に適性があるからです。また、単純に走り方がロードにマッチしているという理由もあります。
―ロードが得意だなと感じたのはいつか
中学生の時ですね。
―ロードを走るのは楽しいか
トラックより楽しいです。
―チームの雰囲気は
そうですね。良いと思います。
―チーム全体の練習はどうだったか
合宿期間中は結構乱れていましたが、合宿が終わってこっちに戻ってきてからみんなの調子も上向きになってきました。また、雰囲気も良くなっているので、結構質の高い練習もできました。
―岸本選手が1年間取り組んできたことは
冬場はずっと怪我をしていたので、4月くらいからしか練習してないですけど、とりあえず体調管理と、コンディショニングですね。当たり前のことはしっかりやるということを意識しつつ、1年間基礎を磨いてきました。
―この1年間で、特に行った具体的な練習は
自分の感覚と実際に動いている動画を見返していました。反復で復習したりして、自分の感覚と実際に動いている動画との擦り合わせを1年間おこなってきました。
―動画を見てみて、自分の思い描いた動きと違う日はあったか
その方が多いですね、実際は。調子のいい日もあれば悪い日もあるし、身体の微妙な変化によって動きも変わってきて、身体の意識する部位によって動きも大きく変わってきます。それがうまくいったり、いかなかったりを反復で、ちょっとずついい方向に持ってくることが理想です。1年の半分以上はうまくいっていないことが多いですけど、予選会に合わせて、うまくいく割合を上げていくイメージですね。
―動きがはまった日は嬉しいか
うれしいというより、気持ちいい感覚があります。
―岸本選手が刺激を受けた選手は
同期だと中山(コ4)と関口(営4)は活躍しているので。ロードなら中山ですし、トラック競技なら関口にたくさん刺激を受けましたね。
―どういった部分で刺激を受けたか
練習もそうだし、試合で結果を出す姿勢もそうだし。結局その強い2人は日頃から自分の絶対的な価値観とか自信を持って取り組んでいるので、そういうところで刺激を大いに受けましたね。
―全日本は走れていないが、そばで見ていてチームの走りはどのように見えたか
走れる選手は走れるという、期待通りの走りでしたね。ただ例えば関口は安心感がありましたが、やっぱり狙う試合で上手くはまらないように見えました。それはうちのチームの弱みでもあるので、出走した8人のうち、うまくいった選手の方が少ないと思うし、側から見ていてもちろん選ばれてない自分たちもそうですが、脆さみたいなのは感じましたね。
―その日からチームは大きく変わったと実感するか
技術的に大きく変わった部分はないですが、監督と選手で認識が甘い部分もそれぞれあったと思うので、そこを引き締め直して、夏合宿リスタートって形で取り組み出したところが一つ大きな変化だったのかなと思います。
―全日本の予選会の認識と、現在の認識はどう違うか
やはり箱根駅伝の方が大きい大会であるので、自然と絶対外せないという緊張感は全日本より大きいと思います。
―予選会にメンバー入りしたことはどう思うか
去年走れなかったこともあるので、しっかり今年もチームを通過するために頑張ろうと思いました。残り2週間程度で責任や緊張感は大きいですが、自分がしっかり走るだけですかね。
―レースプランは決まっているか
まだ特に決まっていないですが、その日の気候に合わせてどう攻めていくか2つのプランを考えています。あとは監督が指示をくださると思うので、それに沿って自分の最大限を出すだけかなと思います。
―2つのレースプランとは
暑い場合と涼しい場合に分かれています。涼しかったら最初から行きます。暑かったら、自重しながら、最後まで走り切れるようなペースで行くと思います。
ー個人の目標は
二桁順位をちゃんと取ります。
―予選会の意気込みは
頑張ります。
関口絢太(国学院久我山高・東京)
♦自己ベスト♦
5000㍍:13′55″10
10000㍍:28′29″24
♦インタビュー抜粋♦
―最近の趣味や楽しみ
自分が4年生ということもあり、授業もなく、外出する機会もないので、部屋の中でゲームすることが最近楽しんでいることです。
―どんなゲームをやるか
最近は同部屋の子とAPEXをやっていますね。
―同部屋の選手は
忠内侑士選手(営4)です。
―夏休みの思い出
合宿です。
―合宿の何が思い出か
合宿全部ですね。大学生の夏休みは2か月程度ですが、その中で1週間を除くと全部合宿でしたので、夏休みの思い出と聞かれると、合宿の日々が思い出されます。
―合宿の中で印象的なエピソード
合宿地で、市内の方がゴルフ大会を開いてくださり、それが結構楽しかったと思いました
―春のシーズンを振り返って
春シーズンは、自分の中でとても出来の良かったシーズンだと思っています。元々、駅伝など冬のシーズンの方が走れる選手でしたので、春夏のトラックシーズンは良かったという結果ではないですが、節々の大きな大会にも出場できましたし、その中でも思いのほか自分の目標を多少なりとも、達成できたってところはかなり出来の良いシーズンだったと思います。
―海外遠征について
すごく貴重な経験ができたと思っています。特に海外でプロチームの選手たちと一緒に練習しましたが、日本では経験出来ないような、体格の大きな選手だったりスピード感であったり、また海外の大会の雰囲気だったりを経験できたことはすごく自分の大きな学びになりました。
―その中で感じた日本との違い
練習場所も、練習の予定の立て方も、大会の雰囲気も日本と似ているところがほとんどないです。
―トレーニング面において日本と違う点
スピードの質ですね。日本では400㍍66秒から68秒でやるところを、向こうでは62秒から64秒、もしくは60秒切ってくるようなペースで行きますので、練習の速さは全然違うと思いました。
―遠征で得られたもの
全部が新しい体験だったので、日々の日常が一番学んだことでしたね。本当に食生活や、自分の体調の上げ方や合わせ方も学びました。プロチームの走り方を見ても、ダイナミックな走りが印象に残りました。日常のところから練習のところまで全てが自分にとって大きな学びだったなと思います。
―全日本予選の感想
悔しいです。1大学失格して、立大が予選を突破できる次点の順位でしたので、後14秒で負けてしまったってところで特に感じました。自分自身も個人として立てた目標を達成できませんでした。他の走った選手たちも個人で立てた目標を達成できていなかったので、個人としてもチームとしても全員が悔しい結果だったと思います。
―関口さんが立てた目標
タイムは28分50秒くらいを目標としていて、順位としては日本人3番以内を目標にしていましたが、全然届きませんでした。もし自分がこの目標を達成できれば、14秒の差で埋められたことを考える悔しいと思います。
―予選会で足りなかったもの
雰囲気づくりが足りなかったと思っています。全日本駅伝予選会の直前になって、去年箱根駅伝を事業1年前倒しで出てしまったので慢心的なところはチームの中でも出ていて、それを自分も4年生として雰囲気を正せなかったことは今回の反省点だと思います。
―夏合宿においてのチームの雰囲気
全日本が終わった直後から変わったことは言ってないです。自分や走った選手は感じていましたが、走っていない選手があまり感じられていないことは自分でも思っています。しかし、夏合宿入って夏合宿の後半あたりからですね。少しずつ全員が予選会を意識し始めて、そこから徐々にチームの雰囲気は良くなっていると感じました。
―夏合宿の感想
大事なポイント練習を外したところは反省点です。夏合宿の中で20 ㌖走という練習がありますが、その20 ㌖走のラスト5 ㌖がフリーということで、選手全員が全力で走るので、しっかりとチーム内の序列や自分の今の状態が見られるような練習になっています。昨年も同じような練習をしましたが、その時よりも遅いタイムを出してしまいました。それが今回の夏合宿の反省点です。
―現在の自身の状態
結構上がってきていると思います。20 ㌖走は他の選手も結果が悪かったので、そこから監督から出されるメニューも変更されたりして、自分も含めてほとんど全員の選手がその練習から状態が上がっていると思います。
―個人で1年間取り組んだことや強化したこと
新しいトレーナーさんと少し出会って、その方と一緒に新しいトレーニングや補強を学びました。走りを支えるための補強はこの夏から取り組んでいます。
―具体的に何を変えたか
走る際に自分は少し横ぶれがあって、それがタイムロスに繋がっていました。走りを安定させるため、横ぶれをなくすようなトレーニングをしました。
―昨年の予選会を振り返って
昨年の予選会は良い内容ではなかったです。良い状態で箱根駅伝に臨めなくて、その良くない状態で、スタートラインに立って、それなりの結果だったことが昨年の予選会の結果ですかね。
―今年の予選会本番で意識したいこと
昨年度は15 ㌖過ぎから、やはり立川の昭和公園に入ってから、自分自身でも失速したところがありました。今回はそこまでに昨年よりも余力を残して、しっかりとラスト5 ㌖、ペースが落ちないようにしていきたいと思います。
―予選会で意識している選手(他校可)
芝浦工大の橋本章央選手です。彼は自分の高校時代の同期で、その選手が大学に来てからかなり伸びてきて、自分では勝てないような選手にもなっているので、今回の予選会で意識していきたいと思います。
―立大内の関口さんの推し選手
安藤選手(コ3)ですかね。
―どんなところが推しか
箱根駅伝の予選会時に、自分が2年生と3年生だから2回走りましたが、どちらも安藤と一緒の位置でずっと走っていました。自分が走っていると近くに安藤いるということが、好きなことです。
―予選会での目標、レースプラン
タイムは63分切りが一番大きな目標として定めています。レースプランは15㌖からの失速を無くしていきたいということですね。また15㌖通過するまでに44分半から45分切りってところですね。45分をしっかり1㌖3分ペースを切ってくるところはレースプランとして入れていきたいと思います。
―関口さんにとって駅伝とは
自分のアイデンティティみたいなところだと思っています。小学5年生から陸上競技を始めましたが、その当時から小学校でも足が速かった方でした。ただやはり駅伝に憧れて陸上競技を始めたところもあります。駅伝が自分のアイデンティティになると思います。
―意気込み
今回の予選、昨年は突破できましたが、個人としてはかなり納得のいくような結果ではなくて、みんなが喜んでいる中結構自分一人悔しがっていました。次はしっかりとチームの一員として他の選手たちと一緒に喜べるように、まずは自分の結果をしっかりと追って、自分の目標である63分切りをしっかりと達成して、チームの目標も達成していきたいと思っています。
(10月6日 取材・編集/大内貴敬・山口隼輝・新藤優子)