【卓球部】インカレ予選!格上校と火花を散らす!
♦第92回全日本大学総合卓球選手権大会団体の部関東地区予選会♦
5月29日 駒沢オリンピック公園屋内球技場
5月29日、第92回全日本大学総合卓球選手権大会・団体の部関東地区予選会が駒沢オリンピック公園屋内球技場で開催された。7月開催のインカレへ向けた予選会となる今大会。関東3部リーグに所属する立大は、悲願のインカレ出場へ向け熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げた。
予選1回戦の相手は獨協大。第1試合、シングルスに出場したのは水藤(理2)だ。緩急をつけた相手レシーブに苦戦し、第1セットを6-11、第2セットを3-11で落としてしまう。第3セットを持ち前のドライブで奪い返すも、セットカウント1-3で黒星となった。
続く第2試合には主将・椎木が挑んだ。チーム唯一のカット戦術を用いる椎木。相手の連続ドライブにも臆せず、丁寧に返球する。3-1と快勝を果たした。
第3試合、ダブルスには水藤・岡本がペアを組んだ。第1セットを6-11で落とすも、水藤の果敢なドライブと岡本の繊細なレシーブが光る。息の合ったプレーで続く3セットを連取。3-1で第4試合へとつなげた。
第4試合には岡本が出場。「器用な相手だったのでこちらも丁寧に返球することを心がけた」。冷静沈着なレシーブで着実に得点を重ねる。3-1で白星を飾った。
独協大戦は3-1で勝利。2回戦へ向けて幸先の良い初戦となった。
勝てばインカレ出場。大一番の2回戦で相対するのは、関東2部リーグ所属の強豪・東洋大だ。注目の第1試合に挑んだのは大型新人・細川だ。高身長から繰り出すロングサーブと力強いドライブ攻撃で相手を揺さぶる。第1、第2セットを連取する。しかし、格上校も負けてはいない。細川を左右に揺さぶるコース取りで翻弄(ほんろう)し、体力を奪う。3セット連続で奪われ、2-3と惜敗を喫した。
細川が第1試合で火花を散らす中、同時に第2試合が開催された。落とすことのできない一戦には水藤が出場。ともに強烈なドライブを打ち合うパワータイプ。激しいラリー応酬の中、取って取られての接戦となった。フルセットまで競り合うもセットカウントは2-3。悔しい敗戦となった。
第3試合には独協大と同じく、岡本・水藤ペアが立ち向かう。「やはり向こうの方が1枚上手だった」(岡本)。終始圧倒され、0-3と完敗した。
東洋大戦は細川、水藤が粘りのプレーを見せるも0-3で黒星となった。惜しくもインカレ出場を逃した立大。「もっと3球目、4球目の早い展開で点が取れるようにしたい」(椎木)。さらなる躍進を誓い、熱戦のインカレを終えた。
(7月27日・平岡薫奈)
♦コメント♦
椎木選手
-独協大戦を振り返って
相手の梅原選手は同学年で、プレーの特徴は前から知っていたのですが、実際対戦するのは初めてだったので。けっこう探りながら試合していたのですが、僕はカットマンっていう戦型で上手く前半は効いていて。後半になって相手がちょっと慣れてきたので、4セット目をなんとか逃げ切りたいなという感じで、最後デュースで締められたのでそこは相手の苦手なところに効いたのかなと思います。考えながら打つことができたのでそこは良かったかなと思います。
-相手の弱点は
けっこうバック側に回り込んでくるドライブ、攻撃が多かったのでそこをちょっと避けたいなというのと、僕がカットという戦術なので、なんとかラリー戦に持っていきたいという感じで。そこが苦手そうだったのでその展開に持っていけるようになるべく序盤の方でミスをしないようにというのを心がけながら試合をしていました。
-プレー面での強み
カットマンという戦型は最近厳しいと言われていて、その中で逆にカットマンという選手がいないので対戦した時に効くというか、対策していない選手もけっこう多いので、カットという技術で粘り強く点を取っていくことです。
-少数派のカットマンになった経緯は
カットマンってやっぱり格上というか大物に勝てる戦型というのがあったのと、あとは自分が憧れている選手がカットマンの人だったのでかっこいいなと思って続けました。
-今回は団体戦だったが
2戦目の東洋大戦はかなり格上の学校で、格上の学校に勝つには先手を取ること、あとはシングルスの1番、2番がどっちも2-1で競って取っていたのに、そこからやっぱり相手に本当の実力を出されて負けたという感じがあったので。やっぱり打撃で点を取りにいかずにサーブで点を取るとか、なるべく相手に実力を出させないようにするためにもっと3球目、4球目の早い展開で点が取れるように、そこの練習がもう少し必要なのかなと思います。
岡本選手
-独協大戦を振り返って
けっこう戦型的には安定していて、こっちも丁寧にいかないといけないという印象でした。相手が器用だったのでこっちもやりやすかったですし、先手を取って勝つことができたので良かったです。
-東洋大戦ではダブルスで出場していたが
東洋大は今回来ている学校の中で1番の強豪校だったので強い印象はあって。攻める気持ちで行かないと勝てない相手でしたが、やはり向こうの方が1枚上手というか最後の3戦目で確実に取ってくるなという印象でしたね。
-プレーの強み
自分のプレースタイルは、フォアハンドとバックハンドで同じくらいで打てるので、どちらにきても相手にプレッシャーのかかる球を返せるというところが強みかなと思います。
-今回出た課題は
やはり攻撃だけではなくて台の上で打つ技術、けっこう繊細な技術になっちゃうのですが、そういうのが練習したらもっと自分の攻撃スタイルにつながってもっと強化されるかなと思いました。