【サッカー部】4試合ぶりの白星!昇格組対決を制した

◆JR東日本カップ第97回関東大学リーグ戦2部◆

5月28日 対亜大 立大富士見総合グラウンド

選手を後押しする声援がグラウンドにこだまする。リーグ戦3試合勝ちがない立大は亜大と昇格組対決に臨んだ。

序盤は落ち着いた試合展開になった。相手の堅守に阻まれ中盤から先に進めない。この状況を打破したのが左サイドの吉田奨(現4)。「アシストかゴールといった目に見える結果を出したい。」そう意気込んだ吉田奨は何度もスプリントをし、クロスを送る。惜しくもシュートには結びつかなかったが、諦めずに何度も仕掛け続けた。しかし惜しくも得点は生まれず試合を折り返す。

CKを蹴る吉田圭(現3)

何とか得点が欲しい後半、窮地に立たされる。5分、DFのハンドを取られて自陣深い位置でFKを献上。「絶対に先制だけはさせない。」キックは壁にとなった吉田奨に当たり、失点は免れた。

ピンチを脱した立大は徐々に攻撃の主導権を握る。9分、CKの流れから庄司(営3)が決定機を迎えるも相手キーパーに防がれる。さらに15分、怪我から復帰した山下貴(文4)がロングシュートを放つも、これは枠の外に外れる。28分、再び庄司に決定機が訪れるもこれも枠を捉えられず。

サイドを抜け出す吉田奨。この抜け出しから先制点が生まれた

シュートチャンスは作れるものの、先制点が奪えない。ジレンマに苦しむイレブンだったが31分、ついにスコアが動く。小林慶(営3)からのスルーパスに抜け出した吉田奨はサイドでフリーの状況を作る。「いいパスを出せば決めてくれる」そう信じて出したラストパスに庄司が反応。放ったシュートはネットを突き刺し、先制点をもぎ取った。3度目の正直。ようやく結果に結びついた庄司はチームメイトと共に喜びを分かち合った。

チームメイトと喜びを分かち合う庄司(写真中央)

終盤はチーム全体で守り続けた。ロングボールやクロスを徹底的に放り込まれるも、体を張って全てブロック。1点を守り抜いた立大が4試合ぶりに勝利をつかんだ。

勝ち点が近い相手との1戦を制した立大。リーグを勝ち抜くためには勝負強さは不可欠となる。この勝利で勢いをつけ、上位進出への糧としたい。

(6月9日・山口隼輝)

◆コメント◆ 吉田奨選手

―前の試合からの改善点

今週は下の順位の相手で、前節も同じくらいの順位の相手だったが、なかなか攻撃的に行けなくて主体的に走る人とかも少なかった。そこで今節はミーティングの中で、自分からスプリントする回数を増やしていこうということや走る走行距離を増やしていこうということをみんなで考えていたので、自分から動いていくということが、今日の結果に繋がったかなと思います。

―目標の数字は

(スプリント数が)1人20本くらいというのがあって、ポジションによって変わるけどプロの選手だと30~40本くらいなので、1人平均20本が目標だと考えました。

―サイドを抜け出す場面が多かった。それについてどう思ったか

今シーズンチャンスは作れていたがアシストやゴールという形に結びついていなかったので結果に結びつこうと仕掛け続けた。その結果アシストを記録できた。

―自身の抜け出しから庄司決める展開。その時に感じていたことは

まず自分にパスを出してくれた小林がいいパスを出してくれたのでフリーでサイドを抜け出せた。あまり中は見ていなかったけど、いい位置にパスを出せば庄司が決めるということは分かっていたので意識してパスを出しました。

―ゴール時の心境

今日は攻めてはいたけど相手の守備を崩せない状況で自分たち的にももどかしかった。我慢し続けてゴールが生まれたので嬉しかった。

―守備面でも良いシーンが見られた。その秘訣は

亜大は去年から結構やっていて、毎試合1点差の攻防になっていて、1点取られたら厳しい戦いになることはわかっていたので絶対先制点は取られないように意識した。自分だけでなくチーム全体で体張って最後やらせなかった。

―今後意識したいこと

個人としては今日みたいなアシストかゴールみたいな数字を残してチームに貢献していきたい。チームとしては怪我人が多く中々メンバーが揃わなかったが、ここにきて徐々にメンバーが揃ってきた。7番の山下は怪我してて、ずっと試合に出れてなかったけど、今日やっと久々にサッカーができた。すごく立教にとって貴重な戦力。みんなが帰ってきて戦えるようになってきたので、ここから勝ち続けて上位を狙っていきたい。

―今シーズンの目標

自分はアシストするタイプなので10アシストが目標。チームとしては1部昇格。何十年も達成できず、達成すると初めての快挙となる。順位的には厳しいがまだまだ諦めていないので狙っていきたい。

関連記事一覧