【準硬式野球部】本塁打量産でコールド勝ち!最終戦で有終の美飾る

◆2023年度東京六大学準硬式野球春季リーグ戦◆

5月19日 対東大 東伏見グラウンド

2カ月にわたった六大学春季リーグ戦もとうとう最終戦を迎えた。対東大1戦目は8-4と白星を収めた立大。2戦目は立大打線から3本の本塁打が飛び出し、スコアは13-3、7回コールド勝ちの大勝を果たした。

今季リーグ戦初出場の林(営3)

先攻の立大は1回表、吉野(コ4)の右越本塁打で先制する。「最近は不調が続いていたが、やっと一本出てうれしい」。主将の一振りでチームに流れをもたらす。
春季リーグ最終戦のマウンドに上がったのは、川瀬(コ4)だ。先頭打者に安打を許し、後続打者に中前適時打を放たれ1点を返される。初回早々に同点に追いつかれた。
しかし、3回表に投手・川瀬が二塁打で無死ニ塁にすると、続く伊藤碧(済4)が粘りのバッティングで左前適時打を放ち1点を入れる。さらに藤井達(社4)の中前適時打で1点を追加。3-1とリードする展開に持ち込む。

左越本塁打を放ち、笑顔で生還する山下(現3)


4回まで川瀬が無失点に抑え、迎えた5回表。ここから立大の猛攻撃がはじまる。先頭の藤井蒼(観3)が二塁打から失策が絡み三塁まで進むと、吉野の左前適時打で得点。さらに藤井達が低めの球を救い上げ走者一掃の左越本塁打を放つ。5回に一挙4点を加えて7-1とした。さらに6回にも伊藤碧の中前適時打で1点を加える。
立大は7回から一気に出場選手を交代。今季リーグ戦初出場の村山(文3)が中安打を放ち、続く塩野(観3)の二塁打で2点を追加する。さらに桑原(文4)の三塁打で10点目を入れ、ニ死一、三塁で同じく今季初出場の山下を打席に迎える。ストライクゾーン真ん中にきた初球を、レフトスタンドに叩きこむ左越本塁打を決める。3ランホームランを放った山下は満面の笑顔でホームに生還した。
7回裏に東大に2点を返されるも13-3でゲームセット。春季リーグ最終戦で大勝し、有終の美を飾った。今季は明大と東大から勝ち点を獲得し、リーグ総合4位。「勝てた試合を落としたシーズンだったのですごく悔しい」。試合後、主将の吉野と伊藤優(コ4)は今シーズンを振り返る。「秋は必ず優勝します」と秋シーズンへ向けて強い決意を口にした。

(5月23日・平岡薫奈)

◆コメント                                           

吉野主将

-試合を振り返って
勝てば春リーグ最終戦になるという試合だったのですが、勝つことはもちろんで、できるだけいろんな選手を使って勝ちたいと思っていたので、その中で途中出場の選手が結果を出してくれてすごく良いゲームで終われたのかなと思っています。

-1回表の本塁打を振り返って
ようやくここ1、2週間で状態が上がってきて今まで納得いかないことが多くて、やっと形になってきて一安心という感じです。

-リーグ戦全体を振り返って
ほんとに悔しい思いがほとんどの春リーグで。目標としていた全日出場というのをかなえることができず、チームとしても主将としても力不足を感じたので、しっかりと鍛え直して秋リーグ優勝という目標を達成できるように頑張ります。

-今シーズン印象的な試合は
早稲田3戦目です。やっぱりあの試合が上位に進出できるか、下位に沈むかのターニングポイント的な試合だったので、あそこでチャンスが作れずに1点差で負けてしまった試合だったので、あそこがチームの甘さが出た試合だったかなと思います。

-今シーズンで出た課題は
ミスというか、相手を楽にしてしまうプレーがたくさんあったなと思います。個々の技術が他の大学に劣る分、細かいところを詰めていかないと勝てないと思うので、もう1回当たり前のことを当たり前にやるというのをしっかり詰めて、秋リーグに臨みたいと思います。

伊藤優学生コーチ

-試合を振り返って
序盤はけっこう落ち着いた試合が続いたのですが、徐々に選手が代わりながら大量得点できて。結果的に圧勝だったのですが、序盤はほんとにこんな展開になるとは思っていなかったので勝てて良かったです。勝ち点を取ることができて良かったなと思います。

-今シーズンを振り返って
全日本予選、全日本出場という目標で春リーグは向かって、でもだんだん春リーグで負けてしまって優勝ができなくなって。優勝の可能性がなくなってなかなかモチベーション的には難しかったのですが、その中でも最終的に明治と東大に勝つことができたのは次につながるのではないかなと思います。

-今シーズンの印象的な試合は
早稲田の3戦目です。負けた試合、1点差で勝ち点を落とした試合で。勝てた試合を落としたというのが今でも忘れられないくらい悔しいです。

-学生コーチの難しさとは
たくさんありました。ノックで疲れるというよりも、選手が一生懸命練習している中で「負けたら自分のせい、勝ったら選手のおかげ」という中でほんとに悔しいシーズンだったなという一言です。自分も3年まで選手だったので、選手の気持ちもわかる部分もあったので、選手の話を聞いてという感じだったのですが。去年までは先輩がいた中での学生コーチだったのですが、今年は1人なのでそこの部分で難しかったかなと思います。

 

 

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