【剣道部】第69回関東学生剣道選手権大会 中村が全日本選手権の出場権獲得
◆第69回関東学生剣道選手権大会◆
5月14日 日本武道館
全日本選手権の出場権をかけた、第69回関東学生選手権大会が日本武道館で開かれた。立大からは5人の剣士たちがこの戦いに挑む。多くの対戦において延長に持ち込む接戦。中村(文1)が1年生ながらも、堂々とした剣裁きで全国への切符を掴み取った。
五十嵐(文3)は、序盤から積極的な攻撃で相手を圧倒し、ドウで先制する。しかし、相手に隙を狙われ、先制した直後にメン・コテを取られてしまい、1回戦敗退となった。
大埜(法4)は、1回戦では試合後半にメンを決めて勝ち、駒を進める。続く2回戦、相手の攻撃に圧倒されながらも、メンを2本決め3回戦まで進出する。相手の攻撃に俊敏に反応し、両者共に1本も与えない展開が続く。しかし残りの1分で相手にメンを取られ、惜しくも3回戦敗退となる。
昨年の大会でベスト16を記録した山平(文4)は、1回戦シードで2回戦からスタートした。メンを狙いで攻めるも相打ちが続き、延長戦に持ち込む。延長約1分後、相手がメンを狙った際にドウを刺し、一本勝ちで3回戦に駒を進める。3回戦では、相手の積極的なプレーにも俊敏な守りを固め、延長に続く。しかし、攻撃の隙にメンを取られ3回戦敗退となった。
淡路(済4)は、1回戦シードで2回戦を迎える。序盤は相手の攻撃に合わせた剣さばきで、タイミングを覗う。続く延長戦は、休憩を挟む長丁場。最後にメンを突き、粘り強い攻撃で、3回戦進出を果たす。3回戦も延長に持ち込む接戦となったが、相手のスピードのあるプレーでメンを突かれ、3回戦敗退で試合を終える。
今回初出場となる中村(文1)は、1回戦をドウの一本勝ちで好発進をする。続く2回戦では序盤に、相手の体勢を崩し一本を獲得。その直後にスピードのある攻撃で、メンを打ち取った。体格差のある相手との対戦となった3回戦。苦戦しながらも、勢いのあるメンで一本をつかみ、4回戦に進出を果たす。積極的に攻めを仕掛けるも、格上相手の巧みな竹刀さばきで、なかなか一本を先取することができない。最後にメンの一本を許し敗戦を喫す。惜しくも4回戦敗退となったが、中村には全日本選手権の出場決定戦が残っていた。先輩たちの熱い応援に、気持ちを切り替えて挑む。スピードのある攻撃型の相手から守りながらも試合を展開していく。試合時間を半分経過したところで勝負に出る。相手を追い詰めて、思い切ったツキで先制。残り時間を気にしながらも、相手の攻めの隙にメンを決め、全日本の出場権を手に入れた。1年生ながらも力強い挑みで、見事にチャンスを掴み取った。「少しでも多く勝ち残れるように頑張ります。」 中村は試合後、7月に行われる全日本に向けて意気込んだ。
関東各地の名門から集まった大会で、立大の選手たちが繰り広げる一本も譲らない接戦が印象的だった。これから控える全日本や秋に行われる大会において、彼らのさらなる進化に期待したい。
(5月24日・玉野礼恵)
◆コメント◆
中村選手
ー今試合の目標は
全日本学生選手権に出場することです。
ー4回戦まで勝ち進んだ心境
ひとつずつ1年生らしく、元気よく挑みたいと思っていました。
ー4回戦敗退後、出場決定戦に向けての気持ちの切り替え
負けましたが、まだ終わりじゃないと思っていたので、先輩方にも声をかけていただいて、切り替えることができました。
ー全日本出場決定戦での対戦相手の印象
スピードが速く、ガンガン攻めてくるタイプであったので、それに負けないように頑張りました。
ー出場決定戦においての攻撃
一本目のツキは、当たるかなと思っていましたが、思い切ってさすことができました。二本目のメンは、残り時間を気にしつつ、攻めながら守りながら戦っているときに、たまたま相手が来たので、体が反応してやることができました。
ー全日本の意気込み
1年生らしい剣道をして、少しでも多く勝ち残れるように頑張ります。