【フェンシング部】強敵相手に大健闘の男子エペ！各々の課題乗り越え次戦へ

2023.05.09

◆第４回日本学生フェンシングカップ◆

４月23日　駒沢オリンピック公園総合運動場　体育館

４月21日〜23日の３日間にわたって行われた日本学生フェンシングカップ。３日目の男子フルーレには立大から３名の選手が出場した。１カ月後に関東学生リーグを控えている選手たちにとって、弾みをつける試合となった。

果敢に攻撃を仕掛ける中崎

今大会、自身の壁を乗り越え笑顔を見せたのは中﨑だ。前回大会では、目標の決勝トーナメント進出に惜しくも届かず敗退。自分から攻撃を仕掛けることができない弱点を見直し、積極的に攻めることを意識した。その成果が実り、見事プール戦を突破する。迎えた決勝トーナメント１戦目。序盤に２点を先制するも直後に２点を返されるなど、両者拮抗の状態で試合が進む。相手が足元を中心に攻撃するのに対し、リーチの長さを活かし上半身を積極的に狙いにいく中﨑。コーチと連携をとりながら、自身のプレーを修正していった。試合が大きく傾いたのは３セット目。積極的に剣を前に出し開始１分で３連続ポイントを奪うと、その後も着実に得点を重ねる。焦りを感じさせない落ち着いたプレーで勝利した。最後は相手の胸に鋭い一突き。試合終了後、ガッツポーズとともに歓喜の声があふれ出る。２戦目は予選１位通過の坂藤（慶大）に圧倒され７－15で試合を終えた。ベスト32に進出することはできなかったものの、前回大会83位からの成長を見せた。

得点を奪いガッツポーズをする清水

清水はプール戦を３勝２敗で終え、前回大会に続き決勝トーナメントに進出。第１戦、序盤から互いに一歩も譲らず、６－５の１点リードで３セット目を迎えた。相手との距離をしっかりと図りながらチャンスをうかがう。開始30秒で相手の背中を捉えポイントを取るも、すぐに奪い返される。そのまま両者得点を取り続け、14－12で試合終盤に差し掛かった。あと１ポイントで勝利が決まる清水だったが、残り２秒で１点を返され試合は延長戦に。積極的に剣を前に出し、勝負をかけるが相手に隙をつかれ惜しくも敗戦した。

相手に攻め込む田中

田中は入学して初めての試合。「自分の得意技を発揮することができた」。積極的に相手の背中を狙い、ポイントを重ねる。目標としていた予選通過は叶わなかったものの、最後までひるむことなく戦い抜いた。今大会の反省を活かし来月の関東学生リーグでの活躍を誓う。新戦力も迎え、今後の活躍がますます期待できる立大フェンシング部。個々としてもチームとしても成長し続ける彼らから目が離せない。

（４月28日・鈴木麻里奈）