【フェンシング部】第4回日本学生カップ2日目 須田と中村が全日本選手権の出場権獲得
◆第4回日本学生フェンシングカップ◆
4月22日 駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場
第4回日本学生フェンシングカップ2日目。世界選手権出場者も参戦し、ハイレベルな試合が繰り広げられた。
立大からは男子サーブルにおいて石井達(済3)・坂本(法1)・野村(法2)、女子エペにおいて小野(文1)・須田(ス1)・中村(法1)が出場した。今大会の結果により、須田と中村は全日本選手権の出場権を獲得。各選手が渾身のプレーを見せた。
男子サーブル
坂本は大学入学後、初の公式戦出場となる。プール戦を2勝4敗で終え、トーナメント戦の出場権を獲得した。臨んだ1回戦では先制点を奪ったが次第にペースは相手側に。2-8で前半を終えるも後半では計8得点を追加する必死の追い上げを見せる。しかしながら勢い及ばず2回戦進出とはならなかった。
2勝3敗でプール戦を通過した野村。パワフルなプレーを武器にトーナメント戦に臨んだ。トーナメント初戦では先制点を奪うもののなかなか流れをつかむことが出来ない。続く後半戦も勢いを取り戻せず無念の敗退となる。ベスト32進出へと駒を進めることは出来なかった。
石井はプール戦を5戦全勝の好成績で通過。勢いそのままに迎えたトーナメント初戦では両者拮抗した展開となる。前半戦では7-8と互いにリードを譲らない。続く後半戦も抜きつ抜かれつの大接戦となった。14-14で迎えた最終ゲーム。両者1点取れば2回戦進出、取られれば1回戦敗退の大一番となる。ここで試合を制したのは相手。悔しくも、ベスト32進出とはならなかった。
女子エペ
小野はプール戦を3勝2敗で終える。迎えたトーナメント戦も巧みな剣さばきを武器に健闘果敢に攻め込むプレーを見せるも、べスト16へと駒を進めることは叶わなかった。
中村は3勝2敗でプール戦を通過。迎えたトーナメント戦でも好調のプレーを見せる。ベスト16をかけた熾烈な争いでも中村は着実に勝利へ向かって前進。序盤は混戦となるも次第に流れに乗り、徐々に点差を広げていく。11-7で前半を終えると続く後半も勢いそのままに相手を圧倒した。ベスト8には届かなかったものの、全日本選手権の出場権を手にした。
須田は4勝1敗の好成績でプール戦を終える。勢いそのままに挑んだトーナメント戦。15-4の大差をつけ、ベスト8へと駒を進めた。悔しくもここで敗退とはなったものの、この結果をもって見事全日本選手権への切符を手にした。須田は今大会の女子エペにおいて立大フェンシング部最高順位となる12位で今大会を終えることとなった。
1年生も多く出場した今試合。新生・立大エースたちの活躍が印象的だった。彼らも仲間に加わりよりパワーアップした立大フェンシング部。次はリーグ戦に挑む。残された時間はわずかではあるが、更なる進化に期待したい。
(5月4日・髙橋凜)
◆コメント◆
坂本選手
ー公式戦の出場経験は
ジュニアの試合などには出場経験があります。高校でもフェンシングをやっていたので、その時には団体戦や全国戦に出場していました。
ーいつ頃からフェンシングを始めましたか
中学1年生のころからやっていたのですが、中学3年生の頃に1度種目を変えたあと高校1年生からサーブルをはじめました。サーブルの競技歴は今年で4年目になります。
ー今試合の目標は
大学生の試合は初めての出場だったので、ベスト32に入れればいいなと思っていました。
ープール戦の感想は
動けなさすぎてやばいなと思いました。勝てるところは勝てたのですが、自分より少しでもレベルの高い人にはしっかりと点を取られてしまいました。勝てるところではしっかり勝てたのですが、負けるところで負けてしまったという感じで立場が逆転するという結果が無かったです。
ー動けなかった理由は
3日前に指を痛めてしまって3日間練習ができていなかったです。緊張はそんなにしてなかったのですが、それが逆に仇になってしまって気合いが足りていなかったなというところがあります。
ートーナメン戦の感想は
1回戦の相手がすごく強い人で最初の折り返しまで結構きつかったです。途中から切り替えることが出来て結構取り返せたのですが、そこから追い込めなかったですね。前半でもう少し取れていたら後半追い上げられて、勝てたかなと思います。
ー2-8になった要因は
フェンシングはすぐ点数が入るスポーツなのですが、1本取られたところで迷ってしまいました。迷っている隙を突かれてそのまま相手に取られてしまいましたね。どうしても勝ちたいという思いがあって、予選はそれが無くて力が出なさすぎて勝てなかったのですがトーナメントはそれが強すぎて逆に力が入っちゃって自分の動きができなかったのかなというイメージです。
ー後半に点数を取り返すことができた要因は
1度点差を離されてしまっているので、負けているからとりあえず点数を取ろうという切り替えができたからです。そこでちょっと力が抜けて自分のフェンシングができたかなと思います。
ー良かった点、課題は
良かった点は2-8で負けていたところから後半に8本取って追い上げられたところです。課題はフェンシングの技術面では攻撃の際にどうしても力が入ってしまって手を大きく振っている隙に相手にカウンターを取られることがあったところです。足が動かなくて力んだまま突っ込んでしまい、相手に叩かれたりアタックが伸びきらなかったという印象があります。
ー次戦のリーグ戦の団体戦の意気込みを教えてください
今立大は男子は2部所属なので2部リーグで優勝したいです。入れ替え戦のメンバーにもなって1部昇格に貢献できるように頑張ります。
須田選手
ー今日の試合全体を振り替えって
まず予選の勝ち上がりが順調だったので全日本の切符をゲットすることができて良かったです。
ープール戦を振り返って
少し緊張があったのですが、焦る場面でもしっかり落ち着いてプレーが出来たので良かったなと思います。
ートーナメント戦を振り返って
トーナメントでは自分の課題が見つかったのでこれからの全日本に向けてまた練習していきたいなと思います。
ー今試合で見つけた課題というのは
自分の負けている場面でどうやったら自分の得点につなげられるかという点と相手に点数を取られたときにどうやったら次取られないようにすればいいのかという戦略を立て直す点です。
ー前回大会(世界選手権)から見つけた課題とそこから今大会にむけて練習してきたことは
焦る場面が多かったので、メンタルコントロールの点では今日の試合は少し達成できたと思います。まだまだだとは思いますけどうまくいくところもあって、もっと技術面の方でも高めていきたいなと思っています。
ー今試合で特に印象に残った場面は
結構一本勝負が多かったのですが、そこで気持ちで負けてしまうのでは無く集中して一本取ることが出来ました。これからの試合も一本勝負の展開があると思うのですが、そういうときも集中してやるべきことを整理していきたいなと思っています。
ー次戦(リーグ戦)へ向けての意気込み
リーグ戦では今立大は3部にいるのでまずは3部1位を目標に3人の同期と一緒に頑張っていきたいなと思っています。1位になったあと、入れ替え戦では2部に昇格できるようにこれから準備していきたいなと思っています。