【ハンドボール部】主将・三谷、魂のプレー!僅差で勝ち切り今季初白星
◆2023年度関東学生春季リーグ戦◆
4月30日 立大32−29東海大 明大和泉キャンパス
連敗を止めるべく臨んだ対東海大戦。リーグ開幕からの連敗を脱し、順位向上のためになんとしても勝たなければいけない一戦となった。
前半、先攻の立大。テンポ良く先制点を奪うと、強固なデフェンスから大久保(営3)を中心にリードを重ねる。完全に流れを掌握した試合開始10分、6−2の場面で東海大にタイムアウトを取らせた。
ゲーム再開後、速攻の松川(コ3)や平田(コ3)によって順調に得点を上げていくが、相手も攻撃の波に乗る。両チーム、守備からのリスタートの掛け合いで立大の攻めのムードに暗雲がかかり始めた。試合開始から24分。14−8でリードしつつも東海大のペースに乗せられてしまう展開。たまらず中川監督がタイムアウトをとった。その後は互いに一進一退の攻防が続き、18−13で前半を終えた。
なんとかリードを広げたい後半。5点の優位があるものの、会場の雰囲気は完全に東海大寄り。果敢な攻めを見せる立大オフェンス陣であったが、なかなかゴールの枠を捉えることができない時間が続く。パスの乱れからも失点を許し2点差にまで詰められた。後半開始10分、空気を変えるため、松村(コ4)の要請でタイムアウトを使用した。しかし、ゲーム再開後も東海大の攻撃の手は緩むことはない。逆転を許し、初めて相手を追いかける展開となった。
暗雲ムードが再臨する中、すぐにでも追いつきたい立大。相手のこぼれ球を拾った平田からパスを受けた松川が一気に敵陣へと切り込む。持ち前の強烈なサイドシュートで1点を返し、ゲームを振り出しに戻す。得意の速攻も牙をむき、さらに1点を加えた。
徐々に流れを取り戻し始めた立大であったが、ここでアクシデントがチームを襲う。主将・三谷(営4)が倒れ込みながら得点を奪うも、打ちどころが悪くしばらく立ち上がることができなくなった。試合の流れが止まると思われたが、三谷は頭から流血しながらも動かない体に鞭を打つ。ベンチまで声をあげ全力疾走。身を削りながらもチームを鼓舞し、会場は拍手に包まれた。
三谷の漢気溢れるプレーに完全に火がついた立大。守護神・中原は好セーブを連発。オフェンス陣も活気のある攻撃を展開し、32−29で今季初の白星を上げた。
前戦、悔しい敗戦となった立大。試合後三谷は「自分たちが引っ張っていかなければならない」。と語っていた。主将の魂のプレーで火がつき、勝利を収めた三谷世代。残るリーグでのさらなる飛躍を予感させた。
(4月30日・小島優太)