【水泳部】第99回日本選手権水泳競技大会
◆第99回日本選手権水泳競技大会◆
4月4日〜9日 東京アクアティクスセンター
新たな戦力を加え2023年度シーズンを迎えた立大水泳部。日本水泳最高峰の舞台に4人の選手が出場した。
競泳日本一決めるべく、6日間にわたって行われた今年度の日本選手権。全国各地から集ったトップスイマーたちが鎬を削った。今大会の会場は東京アクアティクスセンター。東京オリンピックが開かれるなど、東京辰巳国際水泳場につぎ新たに水泳の聖地となった場である。高い天井には大型ビジョンが吊るされており、観客席からも臨場感のある選手たちの泳ぎを近く感じられる。観客収容人数は15,000人。感染症の規制緩和に伴い、応援席からは多くの歓声が飛び交った。
◇試合結果
今大会に出場したのは、主将・高野、副将・釜田、エース・山下、そして新戦力・野井。フレッシャーの野井にとっては所属クラブの引退戦且つ、立大水泳部としてのデビュー戦となった。
不動のエース山下は、200㍍背泳ぎにおいて自身の持つ立大記録を更新。5位で予選を通過し、決勝では7位入賞を果たした。
新戦力・野井は200㍍、400㍍個人メドレーに出場。双方5位で予選を突破、決勝では200㍍は5位、400㍍は6位入賞の結果を収めた。
(4月20日・小島優太)
◆選手コメント◆
高野裕也
−コンディションについて
練習の感覚では、良い感じで調整できてはいた。しかし、会場で前日練習をした時あまり練習通りに泳げていない感覚があった。1日で修正しようとはしたんが、上手く合わせられず、レースにもそれが響いてしまった。
−レースプランについて
B決勝に残ることを目標にしてたので、前半から攻めないといけないなと思っていた。1分56秒前半で入ろうと考えていたが実際泳いでみたら58秒で攻めきれず、そのまま後半も引きずってしまった。
−今日のレースで良かった点
正直良かったところどこかなって探してしまうほどあまりなかった。調子が悪いことが泳ぎながらも分かってしまった。その中でも最後までラップを大幅に落とさずに泳げたことは良かったと思っている。
−初めてのアクアティクスセンターで泳いでみて
これまでの会場とは違い、広く水深も深く天井も高くと、新鮮だった。初めての会場であったが雰囲気に飲まれずに楽しむことができた
−最後の日本選手権の目標
こういう大会で2本泳げてないので、最低でもB決勝に残って、2本泳ぎたい。
−最終学年としての目標
最後のインカレで決勝に残ること。キャプテンなので、しっかり後輩や同期たちにいい姿を見せていきたい。
釜田起来
−コンディションについて
正直コンディションは良かった。 これまで1、2か月練習もしっかり積み、肩を怪我してしまったが、ストレッチ等で動かすようにしていた。食事や陸上トレーニングも人1倍やり、調子としては良かったと思っている。結果はベストには及ばなかったが、勢い余って力みすぎてしまった部分はあるので、解消していきたい。
−レースプランについて
今回の100㍍では前半、後半で分けてプラン立て、後半で死なないように逆に上げていこうっていうプランで泳いだ。結果的には、最初からプラン通りにはいかなかった。
−今日のレースで良かったところ
筋肉への刺激をかなりかけることができた。200㍍に繋がるレースにはできたと考えている。練習ではどうしても出せない部分の筋刺激が、レースでは出せるので、200のことを考えると良いレースができた。
−初めてのアクアティクスセンターで泳いでみて
新しい会場飲まれずに楽しんで、泳ぐことができた。
−最後の日本選手権の目標
毎回予選落ちで終わってしまうので、なんとかB決勝までには進出し2回泳げるようにしたい。
−最終学年としての目標
100メートル平泳ぎでA決勝に進出すること。かれこれ水泳を16年間続けているので、これまでお世話になった方々のためにも、最後結果を通して恩返しをしたい。
山下結衣
−本大会で掲げていた目標
派遣標準記録、1分57秒50を切れる準備はしていた。
−予選の良かった点
落ち着いて泳げたこと。上手くラップを刻めたことによってベストが出た。
−決勝進出が決まった時の感想
行くのは最低限だと思ったので、特に何も思っていない。
−自己ベストが更新できた要因
それなりの練習はしっかりできていたので、ベストは余裕で出るだろうなと思っていた。
−決勝での心構え
決勝でしっかり戦わないと、意味がないという気持ちで臨んだ。
−課題点
とにかく、下半身の強化ウィークポイントをウィークポイントじゃなくすることを第一に考えている。
−今後の目標
派遣標準切り代表内定を狙っていたので、今回はとても残念で悔しい。1年止まっていたベストを少しだが更新できたので、来年のパリ五輪に向けて準備していく。そこでは派遣標準を切り、代表入り出来るように全力で取り組む。
野井珠稀
−感想
(200㍍個人メドレー)結果はベストタイのタイムで5番。目標は大学生で2番以内だったため、3番で届かず悔しいですが、タイムは悪くなかった。
(400㍍個人メドレー)結果はベストタイのタイムで6番。ベストとワールドユニバーシティゲームズ代表を狙っていたので満足は出来なかった。また所属クラブで出た最後の試合だったので、良い結果を出して自分のコーチに恩を結果で返したいと思っていたが、それが出来ず悔しい。
−コンディション
200、400㍍共に調子は良く、自信を持って臨めた。
−レースプラン
(200㍍個人メドレー)前半で少しリードし、苦手な平泳ぎは出来るだけ離されないように、得意な自由形で追い上げるというプランだった。
(400㍍個人メドレー)前半200mは力まずベストラップで入り、苦手な平泳ぎで周りについていきながら焦らず、得意な自由形で勝負するというプラン立てだった。
−予選と決勝でプランは変えたか
(200㍍個人メドレー)決勝は予選より力んで後半までスピードが持ちづらくなるため、泳ぎが固くならないように意識した。
(400㍍個人メドレー)予選とあまりプランは変えていないが、決勝は周りが速いからこそ自分のペースに集中することを意識した。
−得意種目
自由形。個人メドレーの最後の種目なので、周りが落ちてきたところでスパートをかけることに活かしている。
−アクアティックセンターで泳いでみて
オリンピックが行われたプールということで、ワクワクしながら泳いだ。天井が高く慣れていないため少し不安もあったが、スタート台の前では会場中を見渡せて楽しむことができた。広さや清潔さもモチベーションにつながった。
−今後の目標
インカレで表彰台に登ること。
−立大水泳部の印象
雰囲気が明るく、一人ひとりがしっかりとした目標を持っている。また水泳に限らず様々なことに取り組んでいる印象。