【相撲部】依田が4年間のTHE BEST取組を解説するっち!

4年間の取組は数知れず。石井(済4)と依田(文4)が引退するにあたって、4年間で自分自身が一番だと思う取り組みを本人に選んでもらい、解説をしていただいた。1回目は依田の取組を紹介する。動画を見ながら、記事を読んでみよう。

選んだ試合:第71回東日本学生相撲リーグ戦 団体戦B/Cクラス入替戦 対北大(2022年10月8日)

(公財)日本相撲連盟【LIVE】YouTubeチャンネル 第71回東日本学生相撲リーグ戦
https://www.youtube.com/live/AOrduSwFMDc?feature=share&t=16999 (依田の取組は4:43:20から)

―――この試合を選んだ理由は?
自分でいうのもなんだけど、戦略性が練られていて、4年間のなかで一番いい相撲だったんじゃないかなと思います。それに、後輩たちに結果としてもいい形でバトンを渡せました。
※この試合で北大に勝利し、1年で団体戦CクラスからBクラスに復帰した。

―――試合前に考えていたことは?
入替戦ということで、去年Cクラスに落ちていたので、最低でもBクラスに復帰させなければと思っていました。3対1で勝っていて、自分は5人目でした。あと1ポイント取れれば勝利という状況。北大は後ろに行くにつれて強くなる組み合わせだったから、止めないと思いました。試合の順番も相手の北大の方が有利でした。Cクラスの試合があって、Bクラスの試合をやってその後に入替戦なわけよ。

―――相手の北大は既に温まっている状況であると?
そうそう。ここでいかに体を冷やさないかと、集中を保つかということは気を遣って、トイレ行きたかったけど、行きませんでした。その時はお昼も食べずに、ずっと。

―――さすがに食事はとったほうがよいのではと思うのですが
集中を切らさないためです。1回切れちゃうとまた戻すのに時間がかかるタイプだから。だいたい前日の夜くらいから、スイッチを入れていかないと間に合わない。特にこのリーグ戦は集中しなきゃいけないということで、入念にと。入替戦が始まる前もだいぶ緊張で喋れなかったですね。

44:43:54

―――対戦相手の太上選手の事前情報は?
立ち合いはそんなに強くないんだけど、四つに組んできて、(対戦する2人の力士が互いに差し合い、体を密着させるように組み合う形)それでやられるというのがあったから。立ち合いはそんな強くいかないでいこうと思ったわけですよ。(4:43:54)どっちにしても、組んだら耐久戦は自信あるから。耐久戦にもっていこうと。四つに組んで、というところまでは考えていました。それと、自分から動かないということは決めていきました。

44:44:00

ここで受け止めることに成功しました4:44:00)これで一回落ち着くと。相手を落ち着かせるのは自分のなかでは得意だったから、それはできたと。そこで相手が動くまで待とうと。

44:44:16
44;44:24

ここね、今向こうが動き出したでしょ。(4:44:16)多分、俺が右手で持っていたのを、上手で切られて相手が入ってこようとするのね。そこに対して対応していくと。ここなんですね。(4:44:24)ここで相手が落ち着かせようとしてくる。ここで止めることもできたんだけど、俺は今優勢だから一気に行ってしまいたいと思って、横にずれながらというわけですね。上手でまわしを持ってて、ちょっと深かったんだけど、俺がちょっと優勢だったから、相手が俺を止めようとしてきたんだけど、そこを横にずれながら、せめていくことで態勢を整える暇を与えずに寄り切りでそのまま勝ったということですね。

―――見事考えていたことができたという感じですね。
絶対に勝てる相手に取りこぼさないようにしようというのがありました。それがBクラスに戻るのに大事なことで。勝てるかどうかわからない相手に勝つというのもそれはそれで必要なんだけど、勝てる相手に確実に勝つということを1年間やってきたので、それが結果に出たということも含めて自分の中で一番です。

(3月14日 矢作 峰士)

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