【洋弓部・女子バレーボール部】洋弓部×女子バレーボール部 主将対談 主将としての葛藤、大学で体育会に入る意義とは…
今年(2022年)の春季リーグで2部に昇格し波に乗る女子バレーボール部と、1部ブロックに所属し学生アーチェリー界のトップで戦う洋弓部男子。女子バレーボール部主将・小山菜月(文4)さん、洋弓部男子主将・井村大希(異3)さんの対談では競技を始めた理由から主将としての葛藤、大学で体育会に入る意義まで、熱く語り合った。
ー自己紹介をお願いします
(井村)異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科3年の井村と申します。アーチェリー部の主将を務めております。
(小山)文学部日本文学専修4年生です。女子バレーボール部の主将を務めております小山です。
ー競技を始めた理由
(井村)高校の時に写真部に所属してたんですけど、もともとスポーツは好きだったので大学で何か新しいことを始めてみたいなという思いがあってアーチェリーを選びました。小山さんは何でバレーボールを?高校の時はやられてましたか?
(小山)私は小学生の時からやっていて、高校で正直終わろうと思ったんですけど、まだ動けるかなって思って。笑
(井村)大学でも動けましたか?笑
(小山)大学でもまぁまあ。体力は全然落ちちゃったけど。
ー他の部の活躍は意識する?
(小山)インスタグラムで「立教スポーツ」編集部のアカウントをフォローしていて、それで写真を見たりしてます。
(井村)そうですね。僕も全く同じで、個人的に他部の結果を調べるっていうのは特にしてないんですけど、立教スポーツさんのインスタグラムで写真を確認したりします。あと友達が入っている部活はやっぱりちょっとは気になります。例えば友達の入ってる部活のインスタグラムで結果が出てくるとおーってなってます。
ー主将になった経緯
(小山)同期とのミーティングで決めたんですけど、部に監督がいないので試合に入ってる人の方が指示がしやすいことと、あと私は部員の色々な人と話せるタイプなので同期が勧めてくれました。
(井村)なるほど。僕たちは何人か立候補していて、僕もそのうちの1人でした。候補者以外の同期で話し合って僕がありがたいことに推薦してもらえて、1つ上の代と監督にそのことを伝えて承認をいただいた感じです。
(小山)何で立候補したんですか?
(井村)高校生の時に生徒会をしていた経験があってそういう責任感のある仕事をやってみたいなっていうのと、やっぱり自分はこの洋弓部が大好きなので。(理想のチーム像としては)1人でっていうよりみんながリーダーみたいな。実際今も周りが手伝ってくれていて、そういったチームを主体で動かせる人になりたいなと思い立候補しました。
ー主将として大切にしていること
(小山)それこそ選ばれた理由として部員みんなと話せるってことがあったので練習中でも練習以外でも部員に異変があったりしたら声を掛けたり、普段もバレーの話をしてみたりとか心掛けています。
(井村)可能な限り色々な人の聞くことですね。色々な意見があるので僕が正しいと思っていてもそれが正しくないと思う人もいる。こういう練習がいいと思っていても、もっといい案があるかもしれないし全員の意見を汲み取るのは難しいことだけど、可能な限り色々な人に意見を聞いて僕が1人で決めるというのはないようにしています。
ー主将を務めていて嬉しかったこと
(小山)この春のリーグ戦で2部昇格して先輩からたくさん連絡をいただいて、キャプテンとしてというよりは個人的にすごく嬉しかったです。
(井村)練習と運営について全学年合同で半日かけてミーティングを行ったことがあって。その時に上級生だけでなく1年生が想像していたよりたくさん意見を出してくれたんです。自分が目指している、どんな人がどんな時でも意見を言えるようなチームが作れているのかなと思って嬉しかったですね。
ー主将としてチーム作り、運営で苦労した部分
(井村)バレー部はモチベーションが低下することってあるんですか?
(小山)結構他の部活よりオフが多くて。大きい試合が終わったら2ヶ月とか。
(井村)2ヶ月!?
(小山)夏と冬にそれぞれオフがあるので、試合、オフ、試合、オフって感じでメリハリがあるのでモチベーションは保てていると思います。
運営の際に悩んだのは、練習メニューを決める時に4年生で話し合ってるんですけど試合に出てるのは下級生も半分くらいいて。その子たちの意見を聞きたいし、でも4年生の意見も無視できないし、どちらを優先するかで悩んだことがあります。
(井村)運営では、モチベーションの維持が難しくて。アーチェリーは継続することが大事なスポーツなので大きなオフはないんですよ。あって3日とか。個人競技でメンタルスポーツ、試合も長丁場なのでモチベーションを維持するのが結構難しいと思いますね。
ーうちの部活のここはどこにも負けない!
(小山)試合の時の応援。一人一人に応援歌があって、点を決めた時は歌ったり踊ったりわーわー騒いでます。笑 仲間同士で応援する気持ちが強い部活だと思います。
(井村)アーチェリー部は部全体の仲の良さは負けないと思います。サッカー部やラクロス部は人数とか多くてグループに分かれて練習することがあると思うんですけど、うちは1〜3年生まで合同で練習したりするので全体の仲が良いと思います。
ー大学で体育会に入る意義とは
(小山)立教にアーチェリーができるサークルはあるんですか?
(井村)ないです。アーチェリーやりたいなら部活一択なので。そこは1つの意義になると思います。
(小山)女子バレーボール部は、サークルから部活に入った子も何人かいて、理由を聞くとサークルだとバレーをする時間よりもイベントとか交流する時間が多くてそれはそれで楽しいけど上を目指したいという気持ちが満たされないと聞きます。試合でレギュラーを掴みたいとかこういう練習をしたいとか、自分の強い意志とか意見がある人は体育会に入った方がいいと思います。
(井村)あとは、学生生活はあと4年間しかないので。何か1つの部活に入ってそれに打ち込んで熱中するラストチャンスだと思います。体育会に入ればもう一度青春が味わえるというか、学生最後なので周りに流されず、自分の思いを持ってやっていけばいいと思います。
ー立大を目指す高校生に向けた部のアピールポイント
(小山)女子バレーボール部は、大体が競技経験者なんですけど、たまに大学から始める子もいるので未経験者も入れます。入ってください!
(井村)洋弓部は9割未経験者なので、未経験でも大丈夫なんだよっていうのは強く推したいです。例えば大学で新しく部活を始めてみたいけど高校から競技をやっていないと難しいところが多い。その中で洋弓部が1つの選択肢に入ってくれれば良いなと思います。
(小山)私もアピールしないと。笑 監督がいない自治組織として運営とか練習を組んでいます。指導者に怒られたりせず、競技を楽しみながら目標を目指して頑張れる部活だと思います。
ー体育会の部活動と学業の両立
(小山)一番辛かったのは、1年生の時。私は家が学校から遠いので、部活の練習で終電で帰ってきて次の日始発で1限の授業を受けてました。両立するためには、女子バレーボール部はテスト期間にオフがあるのでレポートを早めに終わらせたりしています。
(井村)洋弓部は授業期間は週3〜4活動していて、自主練が大事なスポーツなので暇さえあれば自主練しています。どうしても自主練したいけど課題がある時は移動中のバスと電車で課題をやって時間を有効活用していました。
ー大学で部活に入ってよかったと思った瞬間
(小山)OGの方々が応援してくださること。2年前にユニフォームを新しくしたんですけどそれが自分の中ではお気に入りなんです。それもOGの方々に援助していただいたので、縦の繋がりというのを大学で体育会部活に入って感じます。
(井村)僕は1つ上の先輩の最後の大会に出させていただいたんですけどめちゃくちゃ緊張したんです。その時に体育会で良かったなって思いました。大学生活においてみんなの前に立ってプレゼンテーションとかはありますけど、あんな緊張感をなかなか味わうことはできないので、振り返ってみると体育会に入って良かったなと。あの時はそんなこと考える余裕もなかったんですけど。
(2022年9月15日 取材・大内貴敬、木島昇大、西田みい奈/編集・西田みい奈/企画・永﨑勇汰、菅野真理香)
【お詫び】記事公開の遅れについて
当初、こちらの記事は対談が行われた2022年9月中旬に公開予定となっていましたが、諸事情により遅れての公開となりました。大変申し訳ありませんでした。
「立教スポーツ」編集部