【ソフトテニス部女子】 年越し前に!熱戦のインカレダブルスプレイバック

第77回三笠宮賜杯全日本学生ソフトテニス選手権大会

9月5日~6日 山口・キリンビバレッジ周南庭球場

12月初旬の関東インドアをもって大学ソフトテニス界もシーズンを終えた。今特集では2022シーズンの総決算として、のべ16人が出場したインカレ個人戦を振り返る。

2回戦進出 黒沢(現2=札幌龍谷学園高)・茂原(営1=高崎女子高)ペア

試合中、笑顔を見せる2人

同会場の3・4年生が試合後の2人を拍手で迎えた。入学後初の公式戦となった茂原を黒沢がリードし、1回戦目はストレート勝ち。見事全国大会初勝利を挙げた。

2回戦進出 佐藤(理2=安積黎明高)・赤城(法3=相洋高)ペア

 1回戦は波に乗りきれず最終ゲームをなんとか勝ちきった2人。2回戦で関西学生選手権準優勝の木原・平岡ペア(関学大)と対戦した。「2試合目は里桜(赤城)さんと楽しくできたのが良かった」と佐藤が振り返るように、持ち味のシュートボールを軸に相手を崩し、強敵を相手に見事1ゲームを奪った。

3回戦進出 森岡(現4=就実高)・前山(現4=北越高)ペア

試合を終え、挨拶をする2人

「すいません、こんな試合で」。3回戦敗退が決まり、記者に前山が言った。大会前には第2シードに入った原口・西東ペア(明大)との5回戦を心待ちにしていた2人。インカレまで不動の3番手として団体戦を下支えしてきただけに、早すぎる敗退となった。思い描いていた最後ではなかったかもしれない。それでも、1年次から即戦力としてチームに勝利をもたらしてきた4年生ペアの功績は計り知れない。

3回戦進出 寺川(文2=昇陽高)・金(コ4=東北高)ペア

緊張感が漂うインカレのコートで、2人の笑顔はひと際はじけていた。

寺川の入部を機に結成したテラコンペア。自分たちプレースタイルを「ガツガツ系」(寺川)と称するように、前衛・後衛共に強いスウィングで攻め込む戦法が強みだ。2年間で築かれた信頼関係も勝利の鍵。試合中、金が打ったボールが寺川に当たり笑いが止まらなくなるアクシデントもあったがご愛嬌。終始リラックスした笑顔のプレーで力闘を見せた。

選手兼主務としてチームを支えた金は、「楽しんで終われて、満足のいく時間だった」と笑顔でソフトテニス人生を振り返った。

4回戦進出 奥田(現2=就実高)・立花(コ3=山陽学園高)ペア

 10月に行われた秋季リーグ戦の活躍が記憶に新しい奥田・立花ペア。インカレではファイナルゲームの末、惜しくも勝利を逃した。団体戦・個人戦を終え、口をそろえて語った課題は、勝負がかかる場面での強気なプレー。チームに欠かせない主力ペアの、1部昇格への道のりはここから始まっていた。

4回戦進出 竹和(文1=文化学園大杉並高)・若林(現1=文化学園大杉並高)ペア

ボールを見据える2人

文化学園大杉並高で2年生からダブルスを組んでいた1年生ペア。大学で再結成し、初インカレに臨んだ。前衛・若林が相手を崩し、後衛・竹和が攻撃するスタイルが持ち味。個人戦からの登場となった若林は、序盤やや緊張している様子が見えたが、徐々に本来の感覚を取り戻しのびのびとプレーした。

4回戦進出 赤川(現3=埼玉平成高)・石田(文4=三重高)ペア

ガッツポーズをする2人

4回戦では本大会4強の浅見・谷水ペア(関大)と対戦。終始後衛・赤川がコート端まで走らされる苦しい展開となった。死闘を尽くすも敗戦を喫した。

試合後のインタビューで二人の表情は対照的だった。引退を迎え、すがすがしい表情を浮かべた石田。「終わってみれば全部自分にとってプラスだった」と、主将としての日々を振り返った。

一方、涙で声を詰まらせた赤川。団体戦・個人戦を振り返り、主要メンバーとしてのレギュラー入りを逃したことに悔しさをにじませた。「レギュラーとして信頼される選手になりたい」とさらなる活躍を誓った。

インタビューの中で、「自分も大事にしてきた元気さを体現する赤川と組めて楽しかった」と話した石田。この言葉は、リベンジに燃える赤川の背中を押したに違いない。

ベスト16 水澤(文3=北越高)・江頭(観3=文化学園大杉並高)ペア

ガッツポーズする2人

5回戦で危なげなく勝利を収め、チームで唯一皇后杯への出場権を獲得。2日目に行われた6回戦の相手は団体戦優勝メンバーの齋木・北川ペア(明大)。第1ゲームを奪い好調の滑り出しを見せたが、相手の決め球に対応できずG1-3に。追い込まれてもなお冷静な配球を続け、G3-4まで詰め寄った。第8ゲームは5度のデュースにもつれる我慢勝負に。最後は連続ミスで敗戦したが、チーム最高位のベスト16で大会を終えた。

(12月24日・安倍のぞみ、武田麻友香)

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