【野球部】荘司が7回7奪三振1安打に抑える好投も…敗戦を糧に最終戦に挑む〈秋季リーグ戦 明大1回戦〉
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◆2022年度東京六大学野球秋季リーグ戦◆
10月29日 対明大 明治神宮球場
打者成績
位置 | 選手名・学年・出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 本塁打 |
[7] | 宮﨑(コ4=大阪桐蔭) | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[4] | 西川晋(コ3=智辯和歌山) | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 |
[8] | 道原(法4=駒大苫小牧) | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 |
[3] | 山田(コ4=大阪桐蔭) | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[9] | 安藤碧(社3=明石商業) | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 |
[2] | 戸丸(コ2=健大高崎) | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[6]5 | 柴田恭(コ2=東明館) | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 |
[1] | 荘司(社4=新潟明訓) | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
H | 吉岡(コ4=広陵) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
6 | 井上剛(コ4=佐久長聖) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[5] | 佐藤(コ4=福岡大大濠) | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
H | 松田(コ4=利府) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | 宮(営4=國學院栃木) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
投手成績
選手名・学年・出身校 | 投球回 | 球数 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 自責点 |
荘司(社4=新潟明訓) | 7 | 110 | 1 | 7 | 2 | 1 |
宮(法2=磐城) | 1 | 9 | 0 | 1 | 0 | 0 |
秋晴れの中迎えた明大との最終カードに挑んだタテジマ軍団。この前の早大戦の敗戦により優勝への道は断たれたが立大らしい野球を最後まで貫く。紫紺の紫合戦1戦目に臨んだ。
先発マウンドを任されたのは東北楽天ゴールデンイーグルスから1位指名を受け、プロ入りを決めた立大が誇るエース・荘司(社4=新潟明訓)。初回に不運な安打で1点を失うも7回を1安打に抑える好投を見せる。荘司の力投に応えたい打線は明大投手陣の前に沈黙。1点が届かなかった。
先制点をあげ、荘司を援護したい打線は初回に2番・西川晋(コ3=智辯和歌山)が130㌔の高めの真っ直ぐを振り抜くと、鋭い打球が三遊間を抜けていく。チームのムードメーカーの頼もしい一打でクリーンナップにバトンを繋ぐ。続く道原(法4=駒大苫小牧)が高めの直球をきれいに流し、チャンスを演出。打率チームトップの調子の良さを見せつけた。1死一、二塁のチャンスで主将・山田(コ4=大阪桐蔭)に打席が回る。神宮球場は大きな期待と拍手に包まれた。粘りを見せ、村田(3年=春日部共栄)が投じた8球目を振り抜くも打球は投手の正面に。まさかの併殺打で無得点に終わり、チャンスを生かしきれなかった。
その後の打線は明大の先発・村田の精度の高い投球を前に凡打の山を築かれる。一矢報いたい5回、柴田恭(コ2=東明館)が右前安打を放ち、先頭打者としてチャンスを演出。続く荘司がしっかりと初球で犠打を決め、チャンスを作る。しかし後続が続かずホームベースを踏むことができない。打線は3安打と沈黙し、エースの好投を援護することができなかった。
先発を託された荘司は「立大での最後の試合になるかもしれないから楽しんで投げよう」と力強い気持ちでマウンドに上がった。初回に中日ドラゴンズから2位指名を受けた村松(4年=静岡)とのプロ入り対決が実現。多少の力みもあったのかボールが高めに浮き、四球でこの打席は村松に軍配が上がる。その後宗山(2年=広陵)に不運な当たりの安打を打たれ、先制点を許す。しかしここで明大に流れを引き寄せないのが立大の誇る4年生エースの投球。6番・蓑尾(4年=日南学園)を137㌔のスライダーで空振り三振に切り、堂々たる投球を披露した。
「気持ちの部分で、ちょっと力が入りすぎてしまった。リラックスしてテンポよく投げよう。」自分を見つめ直し、自らの投球スタイルを心がけた。持ち味の長身から振り下ろす150㌔の速球を武器に強力明大打線を寄せ付けない。さらに鋭く落ちるフォークと打者のタイミングをずらすスライダーを上手に使いこなす。7回を投げ7奪三振わずか1安打しか許さない圧巻の投球を見せ、鉄腕リリーバー・宮(営4=國學院栃木)にマウンドを託す。
同期からのバトンを受け継いだ宮はこの試合でも勝負強い投球を見せた。140㌔台の力のある速球で最後の打者を高めの空振り三振に沈め、笑顔でマウンドを降りた。この三振で宮は通算44試合目の登板で74個目の三振を奪う、圧倒的な数字を叩き出した。
紫合戦1戦目は敗戦に終わった立大だが勝利しか見ていない。山田世代の神宮での戦いはまだ終わらない。残り2戦2勝で有終の美を飾り、4年間の集大成を見せたいところだ。
(10月29日・松尾悠)
◆コメント◆
7回7奪三振1安打に抑えた#18荘司
「(ドラフトが終わったことで、気持ち的に楽になった部分は?)ちょっと肩の荷が降りた感じはちょっとありました。(最終カードの明大戦について)チームとして有終の美を飾る。最後勝って終わろうという気持ちで今日は臨みました。(明日への意気込み)なんとか勝って1日でも長く、このチームでやれたらいいなと思います。」