【野球部】秋リーグもいよいよ終盤へ!逆転優勝に向けて負けられない戦いが始まる!〈秋季リーグ戦 早大戦展望〉
東大戦での連勝で勢いを取り戻した立大。現在4勝3敗で負けられない戦いが続く中、終盤の第6週で迎えるのは早大戦。春は5位に終わるも、現在は3位と本領を発揮している。目を覚ました眠れる獅子にタテジマ戦士が立ち向かう。
名役者揃いの投手陣を攻略せよ!
早大投手陣の主軸として君臨するのは3年生右腕・加藤(3年=下妻一)。今春から頭角を現すと、不動のエースへと著しい成長を遂げている。これまで24イニングを投げ自責点は1点のみ、防御率0.38の好調ぶりだ。初戦の対法大戦では、8回までを4奪三振、無失点に抑える力投でチームを勝利に導いた。さらに東大戦では打たせて取る投球で2度目となる完封勝利を達成。夏のトレーニングを経て、自身の強みであるストレートと変化球の投げ分けのコントロールにより一層の磨きをかけた。また、伸びのあるストレートとスライダーが持ち味の清水大(3年=履正社)にも注目だ。今季2試合に登板し、防御率0.00の安定感を見せる。2人からのタスキを繋ぐのは、春にリーグ戦デビューを飾った期待の新星・伊藤樹(1年=仙台育英)をはじめとした実力選手たち。充実した投手陣の丁寧にコースを突く投球にいかに食らいつくかが勝利のカギとなるだろう。
早大投手陣を打ち破るべく期待がかかるのはスピードスター・道原(法4=駒大苫小牧)だ。法大3回戦では満塁で走者一掃の3点適時三塁打を放ち、勝ち点獲得の一翼を担った。早大戦でも抜群の運動能力を生かし、立大打線に流れを引き寄せたい。また、白星獲得には主将・山田(コ4=大阪桐蔭)の力も必要不可欠だろう。今季は長打力のある攻撃と持ち前の選球眼を生かし2戦連続本塁打を放つなど、調子も上向きだ。
強力クリーンアップ陣を抑えこめ!
投手陣のみならず、打線も決して侮ってはいけない早大。注目すべきは中川(4年=大阪桐蔭)と蛭間(4年=浦和学院)の二枚看板だ。3番・中川は昨秋に打率.333を記録しベストナインに選出。下級生が多い今のチームをけん引する頼れる主将である。そして蛭間は大学野球トップレベルとの呼び声高いスラッガーだ。4番を背負う彼は、現在最多の通算12本塁打をマーク。春は不調に苦しむも、今季は明大2回戦と続く東大初戦で連続打点を決めており、復調の兆しを見せる。20日にプロ野球ドラフト会議が迫る中、埼玉西武ライオンズが蛭間を1位指名すると明言した。自身をアピールする最後のチャンスでもあるこの2日間。なんとしても勝利するべく、鋭いスイングにより一層の磨きをかけて挑んでくることが予想される。また、続く5番に座る右の強打者・印出(2年=中京大中京)にも警戒が必要だ。恵まれた体格から連発する長打で春は.349とチーム随一の打率を誇り、今季もここまで.308と抜群の安定力を見せる。
強力なクリーンアップトリオまでに打線を繋げさせず、いかに最低限の失点に抑えることができるかがキーポイントと予想される早大戦。試合のカギを握るのはやはり絶対的エース・荘司(社4=新潟明訓)だろう。開幕戦では制球が乱れるも、法大3回戦には自己最速の154㌔を記録。東大2回戦は7回1失点11奪三振と調子を取り戻している。持ち前の真っ直ぐと低めの変化球で打線を制圧することに期待したい。大型本格派右腕・島田(コ4=龍谷大平安)をはじめとする充実したリリーフ陣にも注目だ。
“山田立教”での戦いも残りわずか。早大戦でも互いに声を掛け合い、全員野球で勝ち点を獲得するだろう。 RIKKIOの秋はまだ終わらない。
(10月12日・仙丸愛里香)