【ソフトテニス部女子】水澤インカレ準V!入学後初の全国表彰台
◆第64回全日本学生ソフトテニスシングルス選手権大会◆
9月6日~7日 山口・キリンビバレッジ周南庭球場
水澤(文3=北越高)がシングルスの表彰台に返り咲いた!前哨戦となる関東学生選手権ではベスト32敗退。昨年準優勝を果たした大会でインカレ出場権を逃していた。今回は大学枠での出場ながら、随所で勝負強さが光り見事準優勝を果たした。
メインコートから離れた18コート。ダブルスの決勝が白熱する傍ら、水澤は冷静にラケットを振っていた。2回戦の相手は今年度関西学生選手権で3位入賞を果たした矢野(神戸松蔭女学院大=昇陽高)。強敵にも序盤から主導権を握り快勝。見事2日目進出を果たした。
迎えた2日目。台風一過の晴天が選手たちを迎えた。試合を終えるごとに選手たちの額には大粒の汗が。暑さに体力を奪われる中での戦いとなった。ここまで9試合を消化した水澤だったが、疲れを感じさせないプレーで他を圧倒した。砂ぼこりを立てボールに食らいつけば、すぐさま身体を翻し体勢を立て直す。流れを渡さず順調に勝ち進んだ。また5回戦では、G3-1から並行カウントに持ち込まれると集中力を発揮。7連続ポイントで一気に勝利を決めた。
決勝でも体力が勝敗を分けた。迎えるは今年の関東学生選手権を制した浪岡(日体大=三重高)。決勝までの5試合で失ゲームわずか3と、他を寄せ付けない実力で勝ち上がってきた。序盤から水澤の決め球が拾われ、ラリーに持ち込まれる。「何本も続いて(体力面で引けをとる)自分が先にミスをしたって感じ」。1ゲームを奪うも、最後まで相手のペースを崩せず敗戦した。
閉会式後、水澤が語ったのは応援の力だった。連戦で足の重さを感じながらの大会となったが、仲間の声に奮い立つ思いがしたという。「(水澤)奈央ちゃんの足頑張れ」。ベンチに戻ってきた水澤に前主将・石田が声を掛ける。「い~ね~!」。好プレーには赤川の陽気な声が飛んだ。山口に残り全試合を見守った2人はともに喜び、そしてともに戦った。個人戦でもチーム立大。応援が一体となり果たした快挙だった。
(9月29日・安倍のぞみ)