【野球部】待望の秋季リーグ戦開幕!敗戦を糧に次戦へ臨む
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◆2022年度東京六大学野球秋季リーグ戦◆
9月17日 対法大 明治神宮球場
打者成績
位置 | 選手名・学年・出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 本塁打 |
[9] | 道原(法4=駒大苫小牧) | 4 | 1 | 0 | 1 | 0 |
[5] | 西川晋(コ3=智辯和歌山) | 3 | 1 | 2 | 1 | 0 |
1 | 宮(営4=國學院栃木) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | 沖(法2=磐城) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
H | 畑(営3=浦和学院) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[4] | 山田(コ4=大阪桐蔭) | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 |
[3] | 柴田颯(社4=札幌一) | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 |
[7] | 宮﨑(コ4=大阪桐蔭) | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 |
[9] | 吉岡(コ4=広陵) | 3 | 2 | 1 | 1 | 0 |
[2] | 黒岩(法4=静岡) | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 |
2 | 戸丸(コ2=健大高崎) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[1] | 荘司(社4=新潟明訓) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
H | 森村(法4=國學院久我) | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
1 | 島田(コ4=龍谷大平安) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
H5 | 鬼頭(コ2=横浜) | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[6] | 井上剛(コ4=佐久長聖) | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 |
投手成績
選手名・学年・出身校 | 投球回 | 球数 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 自責点 |
荘司(社4=新潟明訓) | 4 | 97 | 2 | 3 | 7 | 5 |
島田(コ4=龍谷大平安) | 1 | 10 | 0 | 1 | 0 | 0 |
宮(営4=國學院栃木) | 1 1/3 | 26 | 1 | 2 | 1 | 1 |
沖(法2=磐城) | 1 2/3 | 15 | 1 | 2 | 0 | 0 |
惜しくも栄冠をつかみ損ねた昨季。雪辱を果たすために進化を続けてきた立教健児たちが、再び神宮の舞台に返り咲いた。確実に勝利し、勢いのまま勝ち点を先取したい立大と今季初めてしのぎを削ったのは法大。先発・荘司(社4=新潟明訓)が初回を三者凡退に仕留めるも、制球が乱れた4回に一挙5失点を許してしまう。迎えた5回表、森村(法4=國學院久我山)の安打を皮切りに立大打線が繋がりを見せ、4点を返す反撃に成功。投げては中継ぎの島田(コ4=龍谷大平安)が登板回を三者凡退に抑える完璧なピッチングを見せる。しかし7回、先頭打者の本塁打で点差を広げられ、流れは法大へ。主導権を握り返すことは叶わず、秋季リーグ初戦は辛くも黒星を喫する結果となった。
勝ちへの重圧と気迫が混ざり合い、熱気に包まれた中で始まった対法大1回戦。初回は先頭打者・道原(法4=駒大苫小牧)を筆頭に西川晋(コ3=智辯和歌山)、山田(コ4=大阪桐蔭)らが強気なスイングで圧を掛けるも、打球が詰まり外野の頭を越えられず三者凡退に終わる。タテジマの先発は不屈のエース・荘司。初球から150㌔を超える速球で神宮を沸かせると、速度の緩急を生かした変化球で相手打者を翻弄した。攻めては吉岡が選球眼を光らせ、見極めた四球と黒岩(法4=静岡)の中前安打で好機を作るも活かしきることができない。互いに同点のまま迎えた4回、荘司が一死の場面で投げた球が死球となってしまう。焦りから制球が乱れたところに、法大打線が牙を剥いた。投触中前安打の隙を突いて二塁走者が帰塁し、奪われた流れと先制点。立て直しが効かないまま一死満塁に。フルカウントで迎えた打者に甘く入った球を捉えられ、痛恨の走者一掃4点本塁打を浴びせられる。それでもエースの瞳は諦めの色を見せなかった。二死満塁の重い雰囲気を吹き飛ばすように振りかぶった変化球で意地の三振を奪い、登板回を締めた。
大量得点を許し、迎えた5回に一矢を報いたのは代打・森村。甘い球を左前に放ち出塁すると、井上剛(コ4=佐久長聖)が相手の野選で出塁しチャンスを広げる。さらに続く道原が一二塁間を抜ける鋭い打球で出塁し、塁上で存在感を発揮した。無死満塁で迎えた好機。三塁側の熱い期待を背に西川が打席に立つと、左翼線際を破る適時二塁打の快音が響いた。そして、チャンスで打席が回るのは立大の主砲・山田。2球目を捉え中犠飛で走者を生還させて得点に貢献するなど、この回一気に4点を獲得。強力な法大打線と打っては打ち返しての攻防を繰り広げ、点差を1点に縮めた。
法大打線を食い止めるべく登板したのは、立大が誇るリリーフ陣。本格派右腕・島田、豪腕のクローザー・宮(営4=國學院栃木)、活躍目覚ましい元気印・沖(法2=磐城)だ。5回裏、島田が打者をそれぞれ右飛と三飛に打ち取り瞬く間に二死の展開。猛威を振るった法大を三者凡退に抑えると、今日1番の笑顔でマウンドを降りた。続く6回に落ち着いた様子で宮がマウンドに上がると、ここぞの制球力が光り最終打者を空振り三振に仕留める。力強い咆哮は立教健児らの士気を最高潮まで高めた。しかし7回、立大の流れを両断する本日2度目の本塁打で遠のく逆転への道。ピンチの場面で登板した沖のピッチングで要所を締め立大優位の流れに持ち込むも、六大学トップクラスの右腕・篠木(木更津総合)の攻略に苦戦を強いられる。最後まであと一歩が届かず、秋季リーグ初戦は4―6で惜敗を喫した。
春季の悔しさを糧に挑んだ今試合。投打において総力戦を強いられたが、タテジマ軍団全員で戦い抜いた印象が強く見受けられた。この夏、日本代表入りを経験した荘司・山田を筆頭に、調整期間を経て何倍も大きく成長した立教健児たち。勝利以外の結果はもう求めていない。六大学の王座に登りつめるため、次戦その手に輝くのは白星のみだ。
(9月17日・春名凜子)