【ソフトテニス部女子】インカレ直前インタビュー『2019→2022』森岡輪・前山愛ペア
いよいよ明日、3年振りとなる全日本インカレが開幕する(競技は9月3日から)。3年生までが初出場となる中、当時1年生だった4年生は最上級生として最後のインカレを迎える。今回は、2019年の団体3位から優勝を目指し続けた3年間や、インカレを控えた心境について話を伺った。
※この取材は8月23日に行われたものです。
-1年生で出場した3年前のインカレは大学4年間のキャリアの中でどういう位置付けですか
(森岡)テニスしてきた中で1番楽しくプレーできた試合が1年生の団体戦で、前日に出るよっていうのを聞かされたから逆にもう振り切って試合はできて。緊張もしたんですけど今までと違う楽しみな緊張であったりとか、格上の選手と出来たりとか良い刺激になったので、個人的には良いイメージで終わってる試合かなと思います。
(前山)自分は団体戦に出てないんですけど、高校と違って4年間、しかもテニス人生が終わる最後の大会だと思っていたのですごく感動したし、4年生が大きく見えて。自分達からしたらちゃんと後輩に勝たせるというか、後輩にいい思いをして引き継ぐプラス自分が悔いなく終わる大会と思っているので、それをちゃんと見せていけたらなっていう風に考えてます。
-森岡さんのブログに「インカレ団体優勝に主要メンバーとして貢献することが目標」とありましたが、どういった意図がありますか
(森岡)まだ分からないんですけど団体メンバーは4年生が2人しか出れてないので、まず4年生が引っ張るっていう面では私たちが絶対に引っ張らないといけなくって。プラス来年に向けて自分達ができることは主力で活躍することによって、自分達が頑張んないと来年は勝てないかもしれないっていう、焦りじゃないけど意識というか
(前山)危機感。
(森岡)危機感とか高い意識を持って欲しくてそういう面でも引っ張らないとなっていう意味で書かせてもらいました。
-インカレ団体優勝には強い思い入れがあると思うのですが、開催されなかった3年間はどう過ごされましたか
(前山)そのチームのキャプテンとか4年生と戦えなくてすごく苦しいっていうか、悲しかったです。やっぱり大会もないとモチベーションもなくなっちゃうので、モチベーションを保つのが厳しかったかなと思います。
(森岡)前キャプテンの土井さん(22年卒)が代を引き継ぐ時に伝えてくれたのが、自分らの代はもしかしたらコロナがだいぶ落ち着いて(インカレが)あるって思ってるかもしれないけど、ポンってないと言われた時の絶望感は半端ないから、それまでの試合をちゃんと楽しみなよって。インカレがないことでモチベーションにつながることが少なくなるのは苦しかったんですけど、ひとつひとつの試合を大切にしないといけないことは4年生が感じさせてくれてたので、当たり前なんですけどどの試合もおろそかにせず頑張れたと思います。
-土井さんの代が抜け1年生が入ってきて、部のカラーや雰囲気は変わったりしましたか
(森岡)カラーは全然違うと思います。去年は本当に赤!みたいな。
(前山)そうそう、まじ赤!みたいな。情熱!みたいなテニスをしてる感じで。
(森岡)キャプテン(石田=文4)も目標で言ってたんですけど、自分達は人間性の面で成長したいっていうのがあって、大きいインカレ優勝っていうのと1部昇格っていうのを持ちながら、全員が各学生のことを尊敬できたりとか、人間性の面でも目標を立てていたので、幅広く成長できるような代になってるんじゃないかなと思います。
-今シーズンはどんなシーズンですか
(森岡)もちろん満足いってないシーズンだと思ってます。
(前山)自分もやっぱりそうで、結果を残したいところであまり残せてないっていうのがほとんどの試合であるので、全然満足はしてないですね。
-今年の団体戦について、トーナメントを見た第一印象はいかがでしたか
(森岡)順位的にどこのトーナメントに入るかは決まってるので、日体とベスト4決めで戦うのは正直1年生の頃から決まってたよね。
(前山)もう話してたよね。
(森岡)7月の東日本インカレで日体と当たった時に全然大負けした相手ではなかったので、逆に1回負けてる分、勝ちにつなげられる作戦が立てられるんじゃないかなとは思ってます。
-日体大は全日本学生王座で優勝を果たし勢いに乗るチームですよね
(森岡)作戦立てれば絶対。
(前山)そう、希望は全然あると思います。あんまり心配っていうのはないね。
(森岡)殲滅(せんめつ)戦だし、誰かが勝てればいいから。何とかなってほしいなとは思ってます。
-ベスト4に進出したとして、準決勝をどう戦いますか
(森岡)東京女子体育大学と当たると思います。同期で小林・𠮷田っていう色んな大会で優勝してきてる1番強いペアがいるんですけど、日体大と一緒で全く勝てないとかではないと思うので。それこそ立教は体育大と雰囲気が違うプレーをするので、そういう面が上手く出れば勝てると思います。
(前山)分かる。立教って相手が想像しないような…体育大は球が速かったりするんですけど、自分らは速さではなく器用さ・違う攻め方でやってるので、それが上手くいったら全然いけるんじゃないかなと思ってます。
-相性の良いペアと当たれば勝てるということでしょうか
(森岡)速い球に対応する練習はしなきゃいけないんですけど、それをした上で速い球で勝負をしない。例えばダブル後衛ならどこで相手を走らすだとか、雁行陣だと水澤(文3=北越)は速い球にも対応出来る子なので、対応できた上で速い球で勝負するんじゃなくて、速い球以外にいっぱいある個人の良さを上手くはめ込めば技術面でも上手くいくんじゃないかと思います。
-今シーズンの団体戦では全試合3ペア目に出ていますが、1・2ペア目に出るのと心持ちはどう違いますか
(森岡)3ペア目はいい意味で安定してるから使われてるっていうイメージで、一か八かで使うのはできないのが3ペア目だと思います。1・2番を待つ緊張はずっとあるので、一生慣れないなと思ってます。
(前山)1・2番は相手のエースとかと当たることが多い分緊張もあると思うし、1番は相手の雰囲気をつかめないまま試合をしないといけないので、そういった部分で3番に出るっていうのはいろいろ知った上でどうしたらいいか話すことができるので、自分からしたら結構やりやすいというか、一番ペアと話してできるのが3番だなと思ってるので、自分は慣れないけど好きです。
-個人戦について、トーナメントを見た第一印象はいかがでしたか
(前山)ん〜びっくり。
(森岡)(笑)
(前山)何でここなの〜って感じでした。
(森岡)結構早く強い原口・西東ペア(明大)と当たるから。期待しちゃダメなんですけど、正直ここに入る驚きはあったんですけど、逆に最後くらいはこの人たちに勝たなきゃなとは思ってます。
-「攻めて攻めて流れに乗ると勝てる」と以前仰っていましたが、勝ちパターンがあったら教えてください
(前山)自分らはコート広く使えたらリズムに乗れるっていうか、相手に合わせてとかではなくやるべきことを先にやったらちゃんとリズム取れて流れに乗っていけると思います。
-最後に、インカレへの目標と意気込みをお願いします
(前山)テニス人生の集大成でもあるので自分が悔いなく終わるっていうのと、やっぱり日本一目指して4年間やってきてるので今年こそはちゃんと叶えて、お世話になった人たちにそういう姿を見せていけたらいいなと思います。
(森岡)それこそ集大成で悔いなく終わりたいですし、最後だから苦しい時でも常に、どんな状況でも楽しくプレーできたらなと思います。やっぱり立教は頼もしいOB・OGの方がたくさん付いて下さってるので、そういう方の期待に応えるためにも責任を持って最後まで戦い抜きたいと思います。
-ありがとうございました!
(9月2日/取材・文 安倍のぞみ)
◆試合情報◆
〇9月3日~4日 第76回文部科学大臣杯全日本大学対抗ソフトテニス選手権大会@山口・キリンビバレッジ周南庭球場
立大VS日大/甲南女子大の勝利校 以上、初戦の対戦
〇9月5日~6日 第77回三笠宮賜杯全日本学生ソフトテニス選手権大会@山口・キリンビバレッジ周南庭球場など
<出場選手>
奥田(現2)・立花(コ3)VS北畠・小野寺(東京学芸大)/近藤・山中(大体大)の勝利ペア
寺川(文2)・金(コ4)VS荒木・藤本(神戸親和女子大)
佐藤(理2)・赤城(法3)VS澄川・小嶋(至学館大)
竹和(文1)・若林(現1)VS中西・上山(大体大)
水澤(文3)・江頭(観3)VS松田・下田(四国大)/佐田・小林(大阪成蹊大)の勝利ペア
赤川(現3)・石田(文4)VS中本・田中(筑紫女学園大)/木之下・笹山(履正社スポーツ専門学校)の勝利ペア
黒沢(現2)・南野(コ1)VS栗本・末吉(京産大)
森岡(現4)・前山(現4)VS小林・小路(山口大)/寺田・吉田(京産大)の勝利ペア 以上、初戦の対戦相手
〇9月6日~7日 第64回全日本学生ソフトテニスシングルス選手権大会@山口・キリンビバレッジ周南庭球場
<出場選手>
水澤VS岩﨑(松山東雲女子大) 以上、初戦の対戦相手