【野球部】悲願の優勝にあと一歩及ばず。この悔しさは必ず秋の糧に

◆2022年度東京六大学野球春季リーグ戦◆

5月23日 対明大 明治神宮球場

打者成績

位置 選手名・学年・出身校 打数 安打 打点 四死球 本塁打
[8] 道原(法4=駒大苫小牧)
[9] 吉岡(コ4=広陵)
沖(法2=磐城)
[7] 宮﨑(コ4=大阪桐蔭)
[4] 山田(コ4=大阪桐蔭)
[3] 柴田颯(社4=札幌一)
[2] 黒岩(法4=静岡)
[6] 柴田恭(コ2=東明館)
[1] 荘司(社4=新潟明訓)
菅谷(コ2=市船橋)
[5] 佐藤(コ4=福岡大大濠)
H 松田(コ4=利府)
西川晋(コ3=智辯和歌山)
R 諸藤(コ4=東農大二)
藤本(観3=立教池袋)

投手成績

選手名・学年・出身校 投球回 球数 被安打 奪三振 与四死球 自責点
荘司(社4=新潟明訓) 113
沖(法2=磐城) 2 2/3 43

惜しくも優勝決定戦第2ラウンドを落としたタテジマ軍団。今日こそは勝利を収め、逆王手をかけたい立大は先発マウンドに荘司(社4=新潟明訓)を送る。4回まで1人の走者も出さない完璧な投球を見せ、8回を2安打9奪三振無失点で強力明大打線を抑え込む。9回からは沖(法2=磐城)が登板。1死二、三塁のピンチを抑えるなど、持ち前の度胸で切り抜けた。しかし、11回1死満塁で犠飛を打たれ失点。サヨナラ負けで、5年ぶりの悲願達成とはならなかった。

先発した荘司

悔しい敗戦を喫した第2戦から一夜明けた神宮球場。夏らしさを感じさせる日差しの中、背番号18が躍動した。21日の試合では9回154球を投げる熱投。中1日を開けたとはいえ、疲労がないわけがない。しかし、エースは再びマウンドに上がった。初回から直球と変化球をバランスよく投げ込み、4回をパーフェクト。5回には2死から二塁打を放たれピンチを迎えるも、ギアを上げた。3球で追い込むと、内角低め153㌔の直球で見逃し三振。相手に付け入る隙を与えなかった。

二番手でマウンドに上がった沖(法2=磐城)

9回からは沖がマウンドに上がる。今リーグ飛躍を遂げた右腕は今日で3連投となった。2番、3番に連打を浴び、1死一、三塁で一打サヨナラの場面に。しかし彼はピンチを迎えても笑顔だった。高打率を誇る4番・上田(3年=愛産大三河)を内野ゴロに打ち取る。続く5番・山田陸(4年=桐光学園)を右飛に抑え、窮地を脱した。10回には2死から安打と敬遠で再び危機を迎えるも、1番・明新(3年=明大中野)を空振り三振にきってとり、笑顔でベンチに戻った。

11回、先頭の堀内(3年・愛工大名電)の安打から敬遠と内野安打で1死満塁となり、サヨナラのピンチを迎える。初球を捉えられ、打球は右翼に。菅谷(コ2=市船橋)の懸命のバックホームも間に合わず万事休す。勝ち点を落とし、明大に優勝を許す結果となった。

優勝を逃し肩を落とす選手たち

この試合で立大の春季リーグ全日程が終了した。5年ぶりの優勝とはならず、2位でフィニッシュ。優勝を争う慶大・明大戦ではあと1点に泣く試合が続いた。安打や四球は出るものの残塁が目立ち、ここぞの場面であと1本が出なかった。

しかし、春季リーグを振り返ると悪いことばかりではない。やりくりが苦しい救援陣では2年生の沖が台頭。21イニングを投げ4失点の素晴らしい投球を見せた。救援でマウンドに上がると笑顔で振る舞い、雰囲気づくりでも貢献した。また、今日先発した荘司も150㌔台を連発。52イニングで防御率1.72を記録し、エースの風格を感じさせた。この経験を秋に活かすしかないタテジマ軍団。彼らは強くなって神宮に帰ってくるだろう。日本一の座へ向けて、「進化」は止まらない。

(5月23日・山岡雄一郎)

関連記事一覧