【フェンシング部】男子エペ、リーグ初日の鬼門突破ならず
◆第75回関東学生フェンシング連盟リーグ戦◆
5月14日 駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館
エペ陣にいきなり難関が立ちはだかる。2部5校の中でも特に警戒していた明大と日体大に、初日で対峙した。優勝を狙いに行くにあたり、今試合ではフルーレの橋本を投入。チームの実力を底上げし、盤石な布陣で強敵に挑んだ。
【団体戦ルール】
1チーム3名で戦う。3分間で5本先取を1セットとし、9セットで45本先取したチームが勝利。最終セットまでで45本先取できなければ、リードしているチームが白星をあげる。最終セット終了時に同点の場合は、1分間で1点先取の延長戦を行い勝敗を決める。
明大戦で1番手に立ったのは中﨑。清水を良く知る相手選手に中﨑をぶつけることで、向こうの意表を突いた。「絶対に何かやってやろうと思った」。しかし相手は仕掛けてくる。着実に得点され、最後は同時に突いて1点をとるも1-5となった。そこから、続く角坂が攻め込む。アグレッシブなアタックで点を稼ぎ、後続へ回した。橋本は、“本職外”であるエペにやりづらさを感じつつも、互角の戦いを繰り広げた。橋本、清水が苦戦する中、6セット目の9点ビハインドでピストに立ったのは角坂。壮絶な点の取り合いに持ち込み、27-30まで詰める。しかし3巡目で追い上げることは無く、最終スコア40-45で試合を終えた。
拓大戦では、1巡目から全員が得点差プラスで回す好調な滑り出し。積極的に攻めてくる相手にカウンターを叩きこんで得点を重ねた。「得意としていることが生きた」と橋本。飛び込んできた相手の剣をはたき、突き返す。チーム一丸となりリードを保ちながら、ラスト3セットで一気に突き放し、大差で勝負を決めた。
休む間もなく日体大戦が待ち受ける。「チーム全体的に見ても個人的に見ても差がある相手。なかなか隙をつくことができなかった」と角坂。序盤から得点ペースは相手の方が早い。コンスタントに点を返すも、1巡目ですでに9点差をつけられていた。12-24で5セット目が終わり、次に移るところで審判機故障のアクシデント。試合は数分間中断された。「相手の癖などを振り返っていた」。ピストを移動して試合が再開した直後のセットで、角坂が怒涛の5得点。このまま差を縮めたい立大だったが、終盤にかけて逆に点差を広げられて敗戦。格上相手に力が及ばなかった。
「1日空いているので、そこで切り替えられれば。リーグ優勝は難しくなってしまいましたが、残りの2試合どう戦うかで変わってくると思うので、しっかりやれたら」(角坂)。2日目は角坂の留学前最後の試合。次の試合が終われば、立大エペは清水・中﨑が主軸となる。新体制として、先を見据えた戦いを繰り広げる。
(5月24日・菅野真理香)