【フェンシング部】山場・明大に逆転負け喫す…男子フルーレは2部3位に
◆第75回関東学生フェンシング連盟リーグ戦◆
5月11日 駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館
【団体戦ルール】
1チーム3名で戦う。3分間で5本先取を1セットとし、9セットで45本先取したチームが勝利。最終セットまでで45本先取できなければ、リードしているチームが白星をあげる。最終セット終了時に同点の場合は、1分間で1点先取の延長戦を行い勝敗を決める。
3年ぶりのリーグ戦が開幕した。前日の試合は日体大にわずか1点差で惜敗し、1勝1敗とした立大男子フルーレ。2日目は全勝すべく臨むも、難敵・明大を撃破することができなかった。一方で青学大、拓大には勝利をおさめ、最終結果は2部3位となった。
序盤は強気に攻め込む。先頭の増田がサウスポーの堀部(明大)を相手に1点リードで終えると、続く橋本が猛攻を仕掛け10―4とする。その後は1点差まで迫られる場面を作るも、常に優勢を保ったまま試合を進めた。このまま勝利するかと思われたが、終盤で形勢が傾く。7セット目で石井和が対峙した森(明大)はまたしてもサウスポーの選手。同点に追いつかれてはリードを奪う拮抗した戦いの末、33―34と逆転された。その後の増田が7失点を許し、5点ビハインドに。最後を託された橋本が着実に得点を重ね同点まで追い上げるが、直後から一気に突き放され41-45。熱戦の末、勝利にあと一歩届かなかった。
青学大と拓大には、試合巧者らしく安定した戦いを見せる。青学大には、先制されるも2セット目の橋本、3セット目の石井ともに7点奪取で早々に逆転した。その後も全員が遺憾なく実力を発揮。スコアに5点を刻み続け、45-22とした。拓大戦も立ち上がりこそ2点ビハインドの場面があったが、2セット目には軌道修正。リードをキープしたまま試合を運び、45-30で終えた。
目標であった2部優勝はかなわなかったが、今年度は始まったばかり。個人の活躍に加え、団体は秋に向けてさらなるレベルアップを見せることだろう。
(5月15日・菅野真理香)
◆コメント◆
石井和選手
―明大戦の反省点を教えてください
フェンシング自体気持ちが関わってくる競技なので、少しでも逃げ腰になっちゃったりするといけないのですが、自分が追い込み切れない部分っていうのもあったり。でも今回新しく出てた1年生の選手、すごい頼りがいのあるメンバーなんですけど、やはり自分が3年っていうのもあって、もう少し引っ張れて、「この人がいるから大丈夫だろう」っていう選手でありたかったなっていうのがすごくあって。そこに関してはすごく自分の力不足です。
―主将として、これからどんな部活を作っていきたいですか
まとまりのあるチームにしたいです。今はいろいろな環境で練習してきた子たちが集まっていて。もっとチームとしてまとまりがある状態にできればいいかなと思います。今年から新しく4人のコーチを招聘しているので、まだできたばかりのチームではあるんですけど、自分が引退するまでにはもっと落ち着けて、形を作ってから辞めたいです。
橋本選手
―大学でもフェンシングを続けたのはなぜですか
小中高フェンシングをやってきていて、まずフェンシングが大好きっていうのが一番の理由です。あとは支えてきてくださった方がたくさんいるので、その方々に恩返しをして、今何十年も立教が1部に昇格できていないので、僕がいる間に1部に昇格したいというのが、続けている理由です。
―立教新座高までと立大では練習環境にギャップがあると思いますが
限られた人数でしかできないのですが、その分たくさん試合ができるというメリットはあると思います。しかもメンバーも強い選手が多いので。そういう選手たちと、高校よりも集中力の高い、頭を使った練習ができているのではないかと思います。また、ファイティング(実践練習)の練習量が多くなりました。高校は人が多いので待ってる時間が長いのですが、大学は人数が少ない分、何回もできています。
増田選手
―増田選手の強みは何ですか
接近戦が得意です。自分より相手の方が大柄なことが多いので、潜り込んで突いたりとか。フィジカルがあるわけではない分、やっぱり近いときの戦いが得意です。
―大学での目標は何ですか
ジュニアのランキングの上位になって、海外の遠征に行きたいです。