【ヨット部】両チーム総合9位 全日本のシード権には1歩及ばず
♦関東学生ヨット春季選手権大会 決勝♦
5月8日 神奈川・葉山港
5月8日、神奈川県・葉山沖で関東学生ヨット春季選手権大会の決勝レースが行われた。8位以内入賞で全日本学生ヨット選手権大会のシード権を手にする。470級は8位・法大と24点差の9位、スナイプ級は7位・明大と19点差の8位で迎えた決勝最終日。入賞を目指し2レースを消化するも470級、スナイプ級ともに総合9位で大会を終えた。
470級
決勝最終日は第4レースから幕を開けた。北風と東風が入り混じり、風の振れが読めない環境。南風が振れると予想した立大は、3艇まとまり右からスタートを切った。読みがはずれ、北風により左が順位を伸ばす結果に。第4レースの団体順位は9位。8位・法大との点差は33点に広がった。なんとしても点差を縮め、8位に滑り込みたい立大。第5レースは2度の中止で決勝最後のレースとなった。南風が入り左右の揺れがない、予選と類似した風に変化。スピード勝負の走りで谷(文3)・保坂(文4)ペアは8位の好成績を見せた。点差は縮まるも団体順位は9位から上がらず、春季は全日本へのシード権を逃した。「課題が浮き彫りになった試合だった」とレースを振り返る谷。他大との差を埋め、課題を解決できるかが大舞台へのカギだ。
スナイプ級
風が弱く、振れの変化が激しいなかで第4レースが始まった。主将の沖本(理4)は1桁の順位を目指していた。合図とともにスタートを切るがうまくいかず、下りで巻き返しを図る。「左にブローが見えた」。他大が右に行く中、自分を信じて突き進む沖本。目標通り2位まで順位を上げた。1艇は好成績を見せるも残りの2艇は28位、38位でフィニッシュ。団体順位は1つ落ち、9位で第4レースを終えた。続く第5レースは風が強く、ボートスピードが勝敗を左右した。沖本・内野(文4)ペアはまたもやスタートに失敗。2周目で順位を上げようと試みるが、明大から抗議を食らう。ペナルティに履行し順位が後退。その後は持ち前のボートスピードを活かし、15位でフィニッシュした。福島(コ3)・屋田(コ2)ペアは36位。小河・山田ペアは落水を経て46位で大会を終えた。最終順位は総合9位。470級同様全日本への出場権は秋季大会へと託された。谷が470級へ移り、大幅に戦力ダウンした立大スナイプ級。前を走る1番手・沖本に続き、残る2艇が追走する体制作りが不可欠だ。
470級、スナイプ級ともに課題が明らかになった今大会。目指すは全日本の大舞台だ。秋風を背に、ユリの紋章は海上を走ることができるのか。新体制のチームに期待が掛かる。
(5月12日・宇津木萌香)
大会説明
今大会は各大学からスナイプ級・470級で3艇ずつ船を出して行う団体戦。日没まで可能な限りレースを行う。無風や強風の状況でレースを行うことが困難だと判断された場合、APA旗が掲揚され、その日のレースはその時点で中止となる。ヨット競技は点数の低いチームが高順位となる規則。3艇それぞれの順位を足した数がそのレースのチーム点数となり、その点数の低さを他大学と競う。