【ハンドボール部】熾烈を極めた点取り合戦!あと1点で勝ち星を逃す

関東学生春季リーグ戦

57日 立大31―32筑波大 国士館大学多摩キャンパス体育館

序盤にミスが重なり最大7点まで点差が開いてしまったが、左45・深澤(営4)とポスト・杉本(コ4)の連携を筆頭に盛り返し2点差で試合を折り返す。後半に入ると勢いに乗り、開始40分で遂に筑波大を捉える。その後は一進一退の攻防を続けたが、残り2分で競り負け、あと一歩で勝ち星を逃した。

ポストシュートを放つ杉本

 なかなか1部での2勝目を上げることができない立大。その前に今季5戦全勝で1位の筑波大が立ちふさがった。試合開始直後から屈強なフィジカルを誇る筑波大の実力を見せつけられる。左サイド・三谷(営3)が逆速攻を決めて先制に成功したが、筑波大ディフェンスの圧力で攻め手を欠いてしまった。パス等でミスが重なり連続得点を許すと、気づけば点差は7点に。10分経たずに大差をつけられ苦しい展開に陥った。「これまでは前半の点差を詰められず負けてしまっていた。」過去5戦の敗戦理由からチームで粘り強さを意識して臨んだ。三谷のサイドシュートや大久保(営2)のカットインなどで食らいつき、徐々に点差を詰めていく。驚異の巻き返しで、筑波大にタイムアウトを切らせると立教に流れが傾き始める。盛り上がりを見せる中で、ポスト・杉山が躍動した。深澤との連携からポストシュートで得点を量産。「自分の思ったプレーができて気持ち良かったし、楽しかった。」最後まで筑波大に流れを渡すことなく、ビハインドを2点まで詰めて後半へ折り返した。

カットインを決める大久保

後半、試合はさらに熾烈を極めた。点の奪い合いが続く中で、杉本のポストシュートや平田(コ2)、福室(コ4)のミドルシュートで攻め立てていく。後半10分で遂に点差を覆し筑波大を捉えると、体育館は一気に立教の空気に変わった。「立教らしさがかなり出た。」その後は、両者譲らず1点取っては1点取られるシーソーゲームが続く。そんな中、22分には左サイド・早坂(コ4)がサイドシュートを決めて勝ち越した。大きな咆哮を上げチームの士気は最高に。このまま勝利することができるかと思われた。しかし、終盤にロングシュートで2点連取され、1点差を追いかけて残り時間はあと30秒。勝ち筋は筑波大の攻撃を防ぎ、速攻で1点を奪って延長戦へ持ち込む事だった。相手もラストプレーに向けてタイムアウトを使い慎重に攻めてくる。残りは20秒で立大はマンツーマンで勝負を仕掛け、圧をかけるとボールはサイドラインを割る。ワンチャンスをつかんだかと思われたが、残り5秒でゴールネットを揺らすことができず、非常に悔しい惜敗を喫した。

今季1部リーグ戦で立大が敗れた5試合のうち、3試合が点差3点以内の接戦だ。競り合う試合で勝ちきる力がこれから求められるものになってくるだろう。「これからの3試合は負けられない」と杉本が語るように1部に残留するためにも、これから厳しい戦いが続いていく。立大「らしさ」が発揮され、接戦をも制す勝負強さを見せることを期待したい。

(5月10日・八村慶介)

 

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