【野球部】主将・山田健太が殊勲打！東大に連勝を飾る！！〈春季リーグ戦　東大２回戦〉

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◆2022年度東京六大学野球春季リーグ戦◆

５月８日　対東大　明治神宮球場

投手成績

春季リーグも後半に差し掛かり、首位の慶大を猛追したいタテジマ軍団。昨日の東大戦は先発・荘司（社４＝新潟明訓）が粘りの投球で試合を作り、代打・柴田颯（社４＝札幌一）が適時打を放つ活躍で見事勝利を飾った。二連勝で勝ち点を狙いたいこの日は、初回に西川晋（コ３＝智辯和歌山）の押し出し四球で先制すると、２回には宮﨑（コ４＝大阪桐蔭）の適時打で１点を追加する。さらに、７回にも主将・山田（コ４＝大阪桐蔭）が試合を決める適時二塁打を放った。投げては先発・沖（法２＝磐城）が連投も苦にせず６回まで無失点の好投。最後は島田（コ４＝龍谷大平安）が２イニングをピシャリと抑えて逃げ切り、勝ち点１を手にして２位へと浮上した。

春の日差しが眩しい神宮球場。初戦に勝利し、勝ち点を狙う立大ナインは序盤から東大先発の綱嶋（４年＝筑波大付）を攻め立てた。先頭のリードオフマン・道原（法４＝駒大苫小牧）が粘った８球目を振りぬくと、二塁手のグラブを強襲する安打で出塁する。その後、二つの四球で満塁となり、西川晋がフルカウントから内角に外れる球を見極めて押し出しで先制。幸先良く先取点を奪う。流れを掴みたい立大は２回も先頭打者・吉岡（コ４＝広陵）が四球で出塁すると、ラストバッター・沖の三塁線への犠打で二進する。続く道原が相手の不意を衝く一塁線への絶妙なセーフティーバントを決め1死一、三塁のチャンスを生み出した。ここで迎えたバッターは今季好調の宮﨑。真ん中低めの直球を中前に運ぶ適時打を放ち、貴重な２点目を奪った立大は試合の流れを掴み取った。

セーフティーバントで出塁する道原

追加点を挙げ、突き放したい立大は７回、先頭・道原が中前安打で再び出塁する。相手バッテリーから警戒されている中、持ち前の俊足で二塁を盗み得点圏に進んだ。絶好のチャンスで主将・山田に打席が回る。六大学現役最多安打を誇る主砲は相手から勝負を避けられ、試合前までで10四死球。警戒されている中でも「自分のバッティングを崩さずにランナーを返すという強い気持ちで打席に入った」。1ストライク1ボールで迎えた3球目に快音が響いた。甘く入った外の直球を踏み込んで右中間へ値千金の適時二塁打を放つ。頼れる男の一打にスタンドからは大きな拍手が沸き起こった。

ピンチの場面で力投する沖

この日の先発は前日の東大戦でリーグ初勝利を挙げた沖。昨日に続いての登板となるも、優勝への想いは人一倍強く、自ら先発を志願した。しかし、この日は持ち味のコントロールが乱れ、毎回得点圏にランナーを背負う投球となる。そんな中でも、「黒岩さんを信じて抑えることに集中した」と振り返ったように鋭く曲がるスライダーや縦に割れるカーブなどの緩急を用い、粘りの投球でスコアボードに「０」を並べる。連投を苦にせず自己最多の７回途中102球を投げマウンドを降りた。８回からは島田が登板。テンポの良い直球主体の投球で、相手を抑え込み試合を締めた。

試合後爽やかな笑顔を見せる山田

次週の相手は眠れる獅子・早大。現在は不振に苦しむも、現役最多10本塁打を誇る蛭間（４年＝浦和学院）を筆頭に実力は十分にある要注意のチームだ。「自分たちが優勝するためには残りカード全部勝たないといけない」と山田は意気込む。主将の活躍で勝利を手繰り寄せ、勝ち点１を奪った立大。優勝するためにはもう負けられない。タテジマ軍団の戦いはクライマックスを迎える。

（５月８日・大内貴敬）

◆コメント◆

７回に試合を決める一打を放った#10 山田

「（ここまでの春リーグを振り返って）一試合、一試合厳しい戦いが続いていて、自分たちが優勝するためには残りカード全部勝たないといけないですし、この３カードの経験とか反省を生かしてやっていきたいなと思います。（投手に声かけをする場面が多いが）キャプテンとしても今年は今まで以上にチームを引っ張る意識があります。その気持ちがあるのでピッチャーを孤立させないということを意識してやっています。」

２回に追加点となる適時打を放った#７ 宮﨑

「（２回の打席では）なんとか低い打球を打とうと思っていて、実際に（低くて強い打球を）打てたので手応えは良かったです。今季は1試合に1本は打とうと思っていて、結果的に打てているのでそれが好調の要因になっていると思います。（次戦に向けて）これからも負けられない戦いが続くので、絶対に２連勝したいです。」

７回途中２失点の好投を見せた#11 沖

「（先発伝えられたタイミングは）昨日の夜です。いつでも先発で行けるような準備をしていたので気が引き締まり、やってやろうという気持ちでした。（自分のアピールポイントについて）自分はコントロールだったりバッターとの間の外し方っていうところを勝負所としているので自分のボールをいかに有効的に使うかを考え、意識しています。」