【フェンシング部】新戦力含む剣士たちが奮闘、見据えるはリーグ戦

◆第3回日本学生フェンシング・カップ◆

4月15日~4月17日 駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館

今季初戦となったフェンシングカップに10選手が出場した。うち5人は1年生。経験と実績を携えて立大にやってきた。関東学生リーグ戦を1ヶ月後に控えた今大会で、新入生から上級生までがそれぞれ奮闘した。

【個人戦ルール】
予選プールは6人ないしは7人の総当たり戦。3分間で5ポイント先取した選手が勝利となる。3分が経過した時点で同点の場合は、1分間で1点先取の延長戦を行い勝敗を決める。予選プールの勝率上位者がトーナメントに進出。トーナメントは3分間×3セットの9分間で15ポイント先取した選手が勝利となる。9分が経過した時点で同点の場合は、1分間で1点先取の延長戦を行い勝敗を決める。

15日 男子フルーレ

大会初日に出場したのは、今年度主将を務める石井和、そして新入生の橋本、増田。注目すべきは、この2人は昨年度の全国高校総合体育大会(インターハイ)で同種目男子団体に出場し優勝を果たしている。立教新座高フェンシング部史上初の栄冠を実現した世代だ。立大での活躍にも期待が大きい。

16日 男子エペ

ポイントを奪いガッツポーズをする清水

2月に立大エペに武田コーチを招聘(しょうへい)してからの初陣。コーチが見守る中、3選手が出場した。中﨑は予選プールで、1勝した状態で最後の相手と対峙。ここで勝てばトーナメントに上がることができたが、1本勝負まで持ち込んだ末に惜しくも敗戦した。「予選を上がることが目標だったが、達成できなくて悔しい」と語った。もうすぐ競技歴1年を迎える中﨑は、その長身とリーチの長さを武器にさらなる技術の向上を目指す。一方の清水は、自身として初めて大学の公式戦でトーナメント進出。「うれしいです。最初3試合はすごく内容の悪い負け方してて、そこから2試合勝てて、予選ギリギリでも上がれたのは大きいかなと思います」。1回戦を15―12で突破したものの、2回戦では昨年度インハイ優勝者の坂藤(慶大)に苦戦を余儀なくされ、3―15で試合を終えた。角坂は予選通過後、シードにより2回戦からの登場。剣先が相手の有効面から遠ざからないよう、積極的に剣を前に出した。しかし守った後の動きに決め手を欠く。常に点数を追いかけるも、3点差で勝負をつけられた。「まずはコーチに課された課題をしっかり修正していくのと、団体戦はチームワークが重要なので、積極的に仲間とコミュニケーションをとって、1部昇格を目指して頑張りたい」と、リーグ戦に向けて意気込みを示した。

17日 女子エペ、男子サーブル

同時突きで得点する道明(写真左)

女子エペには今年度アスリート選抜で立大にやってきた道明が出場。予選での勝利数は1勝にとどまり、トーナメント進出ならなかった。サーブルの1年生もこの日は苦戦を強いられ、予選敗退となる。「素の力が試される場面で全然それを発揮できなかったので、今まで甘えてた部分が全部出てしまった」と野村。金井は、自身の剣が整備不良で使えないアクシデントに肩を落とす。1本勝負までもつれこんだ試合もあったものの敗戦に終わった。一方の石井は予選通過後の1回戦で格上相手に焦りが出たものの、前向きに振り返った。「勝てるところは勝てるようになったので自分のフェンシングに対して自信がついてきた」。直近の大会には、「2部優勝と、1部昇格を目標に。マストぐらいな気持ちですね」と意気込む。「1年生はのびのびやってほしいです。フェンシングを楽しんでほしいなと思っていて。あとは団体戦なので、できるだけナーバスにならないように、ポジティブに、チームの士気を上げる感じでやってくれたらいいなと思います」。野村とは5年目、金井とは3年目の仲。立教新座中高時代から互いに切磋琢磨してきたサーブル陣の信頼関係は既に十分だ。

新戦力も迎え、リーグ戦では好成績の気運が高まる立大。3年ぶりの開催となる大一番に、目標である1部昇格へ向けた最終準備を施している。

(5月6日・菅野真理香)

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