【野球部】先発・荘司が投打ともに才覚発揮!投手陣大健闘の一戦〈春季リーグ戦 慶大1回戦〉

≪慶大戦の展望はこちらから≫

◆2022年度東京六大学野球春季リーグ戦◆

4月23日 対慶大 明治神宮球場

打者成績

位置 選手名・学年・出身校 打数 安打 打点 四死球 本塁打
[8] 道原(法4=駒大苫小牧)
[7] 宮﨑(コ4=大阪桐蔭)
[5] 西川晋(コ3=智辯和歌山)
齋藤大(コ2=東北)
[4] 山田(コ4=大阪桐蔭)
[3] 柴田颯(社4=札幌一)
H 森村(法4=國學院久我山)
柴田恭(コ2=東明館)
[9] 吉岡(コ4=広陵)
R 菅谷(コ2=市立船橋)
[2] 黒岩(法4=静岡)
R 諸藤(コ4=東農大第二)
[1] 荘司(社4=新潟明訓)
島田(コ4=龍谷大平安)
宮(営4=國學院栃木)
沖(法2=磐城)
H 田中(コ2=仙台育英)
[6] 井上剛(コ4=佐久長聖)

投手成績

選手名・学年・出身校 投球回 球数 被安打 奪三振 与四死球 自責点
荘司(社4=新潟明訓) 107
島田(コ4=龍谷大平安) 0 1/3 15
宮(営4=國學院栃木) 0 1/3 15
沖(法2=磐城) 0 1/3

法大に連勝した勢いのまま、因縁の相手・慶大との初戦を迎えた立大ナイン。王者相手に意地を見せるが、投手陣が捕まり2-4で惜敗。悔しさの残る結果となった。先発・荘司(社4=新潟明訓)は初回から150㌔を記録する好投に加え、6回には2週連続となる先制本塁打で球場を沸かせる。さらに7回、黒岩(法4=静岡)が出塁した山田(コ4=大阪桐蔭)を生還させる適時打を放ち、追加点でチームを後押し。このまま逃げ切れるかと思われた矢先、慶大打線が爆発し4失点を許してしまう。沖(法2=磐城)が流れを食い止め、9回にも2死二三塁と粘りを見せるも、逆転は叶わず今季初の黒星を喫した。

7回無失点の好投を見せた荘司(社4=新潟明訓)

本試合も先発で登板したのは、タテジマの18番・荘司。初回から先頭打者を右飛に打ち取ると、続く打者からも三振を奪う好投を見せる。一時四球で出塁を許すも、150㌔を超える速球を織り交ぜ攻撃の隙を与えなかった。2回表の先頭打者は、立大不動の主砲・山田。三塁側の期待と興奮を背に、放った打球は左中間に鋭く突き刺さる。続く柴田颯(社4=札幌第一)も四球で出塁。吉岡(コ4=広陵)の巧みな犠打で満塁のチャンスを作り出すも、堅実な守備陣が立ちはだかる。この回は無得点に終わったが、ベンチに戻る選手たちの顔は溢れんばかりの闘志で満ちていた。 着実に出塁を重ねる立大。3回にも宮﨑(コ4=大阪桐蔭)の力強い打球が右翼前へ飛んでいくと、続く西川晋(コ3=智辯和歌山)も二塁手のグローブを掠め右翼へと抜けていく安打を放つ。柴田颯が死球を受けて再び2死満塁の好機。立大先制の流れが漂うも、慶大の先発投手・増居(4年=彦根東)が意地の3球三振で立大打線を抑えこんだ。

先制の一打を放ち笑顔の荘司

スライディングで帰塁する山田(コ4=大阪桐蔭)

両者一歩も引かず、打線の膠着状態が続いた6回。観客が息を呑んで見守る中、快音を響かせた先発・荘司の一打は左中間のフェンスに突き刺さる。タテジマ軍団が待ち望んだ先制の瞬間であった。二刀流の底力を見せつけ、自身の投球の援護にまわる。ここまで2安打無失点と、絶好調なまま迎えた7回裏。死球で相手打者を出塁させるも、けん制で仕留める。最後の打者から三振を奪うと、観客やベンチから慰労の拍手を受けて中継ぎ陣に繋いだ。先制点を奪った立大の勢いは止まることを知らない。相手投手が交代した勝負所で主将・山田が打席に立つと、主導権を渡すまいと重い一打が右中間に飛んでいく。柴田颯の犠打で走者を送り、続く副将・黒岩の打席。2死二塁から粘りのバッティングで内野安打を放った。不意を突いた打球で生まれた隙を見逃さず、山田が本塁を目指しハイスピードでダイヤモンドを駆ける。好判断が実を結び、勝利に近づく追加点の獲得に成功した。

追加点に繋がる内野安打を放つ黒岩(法4=静岡)

2点リードのまま迎えた8回裏。勝利は目前かと思われた最中、登板した島田(コ4=龍谷大平安)が不屈の慶大打線に攻略される。一時は三振を奪い立て直すも、クリーンアップに走者一掃の逆転本塁打を許し、勢いを止められない。続く宮(営4=國學院栃木)が懸命に相手打者を打ち取るも、四球による押し出しで1点を追加され、この回一気に4点を奪われてしまう。逆転を狙う吉岡が意地のバッティングで出塁し2死二三塁まで粘るが、慶大投手をとらえきれずに惜敗した。 法大戦で2勝し、勢いそのままに挑んだ今回の試合。注目度が高い今世代の立教健児たちが、昨季連覇を誇る常勝校・慶大をあと一歩のところまで追い詰めた。王者相手に惜しくも得られず増していく勝ち点の重み。『進化』のスローガンを掲げ、今日の悔しさを全て明日にぶつける。邁進してきた今世代のタテジマ軍団たちは最終戦へと進むだろう。彼らの熱い眼差しは、もう頂点しか見ていない。

(4月23日・春名凛子)

◆コメント◆

7回無失点におさえた#18 荘司

「今日の試合の感想)一番は負けて悔しいというのがあります。一番ダメージが来るというか、きつい負け方だったと感じました。(前回の登板から良くなったこと)まっすぐの強さは良くなったなと思います。荒れてはいましたけれど、押せた部分があったのでよかったです。(2戦連発HRについて)集中できていたので、自信を持って打席に立てたかなと思います。(次回の登板への意気込み) 死にもの狂いでやるしかないので、気持ちで投げたいと思います。」

関連記事一覧