回し蹴りをする髙橋

【拳法部】主将・髙橋、最後の舞台!その源は拳法と拳法部への愛だった

◆2021年度日本拳法東日本総合選手権大会◆

11月28日 横浜武道館

 寒さが厳しくなってきた11月28日、横浜武道館にて2021年度日本拳法東日本総合選手権大会が行われた。立大は女子個人戦、男子新人戦(団体戦)に出場した。トーナメント戦であった今大会、女子個人戦には渡邉(観1)、藤村(現3)、髙橋(現4)が熱い試合を展開した。

回し蹴りをする髙橋

回し蹴りをする髙橋

渡邉は1回戦から強気の姿勢で挑み、公式戦初白星を遂げた。2回戦目では格上の2段の選手と対戦。0-0となり延長戦までもつれ込んだが、渡邉が胴突きを決め勝利となった。続く3回戦では、タイミングを狙い相手に胴突きで攻めるも決定打とならなかった。ベスト8で個人戦を終えた。

構える藤村

構える藤村

藤村は1回戦目から相手の攻めに屈せず、攻撃力のある回し蹴りと胴突きを決める。続く2回戦では、藤村は相手を羽交い攻めで押さえつける攻めの姿勢を見せた。相手の面がずれ仕切り直しになるも、相手選手の攻めを器用に交わし攻撃を続け、1本を決めた。3回戦では、相手選手の足に技をかけ、力強い面突きで1本となった。勝ち進み、遂に迎えた決勝戦。相手選手の攻撃が続き、気力体力共に失われていく中でも最後まで藤村は諦めなかった。タイミングを狙い攻撃を仕掛ける。しかし、相手の胴突きを交わすことができず、藤村は今大会を準優勝という好戦績で終えた。

回し蹴りをする髙橋

回し蹴りをする髙橋

最後の大会となる髙橋は、1回戦目から蹴りと胴突きどちらも力強く決め、1分も経たず1本を勝ち取った。続く2回戦。髙橋は相手の銅に力強いキックを決め、一撃で一本を決める。3回戦では、相手の攻撃を交わすことができなかった。3位決定戦がなかった為、髙橋は今大会をベスト4で終え引退となった。

蹴りを入れる齋藤

蹴りを入れる齋藤

男子新人戦には、齋藤(法1)と開米(法2)が出場した。学連選抜と戦かった新人戦兼団体戦だったが、立大は選手の人数を十分に確保することができず負けが確定した上で出場した。コロナ禍で長い間試合を行うことができなかったこともあり、経験を積むことを目的に今回出場を決めたという。齋藤は、序盤から相手の攻撃に押されるも相手選手の面を突く粘りを見せたが、敗北。続く開米は、「狙えるよ!攻めろ!」という応援の声が挙がる中、胴突きで一本を決めた。1-3で敗退となったが、これからにつながる試合となった。

タイミングを狙う開米

タイミングを狙う開米

もともと拳法の女子の人口が少なかったため、立大は約10年前から女子の部に力を入れ始めた。近年、女子は成長を遂げていて結果を残していることを踏まえ、「次に男子を強くさせる。そして女子は関西で勝てるように成長させたい」と監督は今後の野望を語った。確かな目標を掲げ、進化し続ける拳法部の姿がそこにはあった。選手たちの「強くなりたい」、「拳法の魅力をより多くの人に知ってほしい」という意志を強く感じた大会だった。

(12月14日・加賀見真央)

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