【野球部】投打が噛み合い今秋最後のオープン戦を勝利で締めた 「一進」から「進化」へ!
2021年度秋季オープン戦
12月5日 立大新座キャンパス 対中央学大
冷えた風が突き刺すように吹く立大グラウンド。タテジマ軍団は最後の秋季オープン戦を勝利で飾った。先発の荘司(社3=新潟明訓)は9回1失点で完投勝利。攻撃陣も2回の先制を機に、立て続けに得点を重ねた。相手を寄せ付けず、5-1で勝利を飾った。
秋季リーグ戦でも6試合に登板し24回を投げ、大器の片鱗(へんりん)を魅せた荘司。この日も、終わってみれば10奪三振を奪う圧巻の投球だった。初回から力のあるストレート、目線を変えるカーブを効果的に織り混ぜて打者に的を絞らせない。4回には中軸を相手に3者連続三振を奪った。しかし7回、3連打を浴び1点を失うと、なおも1死二、三塁と窮地に立たされる。ここでギアを一段上げた荘司。気合の声を出して投げる直球と決め球のフォークで1番、2番打者相手に連続三球三振を奪い、ピンチを切り抜けた。来年度には最高学年となる右腕がそのポテンシャルを遺憾なく発揮。来シーズンの更なる飛躍を感じさせた。
一方、山田(コ3=大阪桐蔭)、道原(法3=駒大苫小牧)の主力2人を代表強化合宿で欠いていた打線。それでも残る選手たちや新戦力が躍動した試合となった。2回に柴田颯(社3=札幌一)、齋藤大(コ1=東北)の安打などで無死満塁のチャンスを作ると、黒岩(法3=静岡)が四球を選び先制に成功。この後さらに1点を追加した。続く3回は、先頭の寺戸(済2=長良)が左中間を真っ二つに破る二塁打でチャンスメイク。1死三塁で迎えた柴田颯が飛距離十分の犠飛を放ち、追加点を奪った。4回にも佐藤(コ3=福岡大大濠)、黒岩が連打を放つ。その後2死一、三塁で宮﨑(コ3=大阪桐蔭)が左前に運ぶ完璧な適時打。全員で得点を重ねていった。守っては途中出場の吉岡(コ3=広陵)がフラフラっと上がったラインぎりぎりの難しい飛球をスライディングキャッチ。好投する荘司を守りで盛り立てた。
投打が上手く嚙み合い、たくさんの選手が活躍したこの試合。声掛けも多く、ベンチの雰囲気も上向きだ。まさに「全員野球」だった。
今年は立大にとって悔しいシーズンとなった。全勝の中慶大に敗れ、2位に終わった春。リベンジで優勝を誓った秋季リーグでも雪辱を果たせず、4位に終わった。来シーズンこそ「進化」を遂げ、リーグ優勝を掴み取る。もうすでに戦いは始まっている。
(12月6日・山岡 雄一郎)