【ハンドボール部】不動の1部・日大を討ち破る。 激闘を制し、2年ぶりの1部昇格を決めた!
◆関東学生秋季入替戦◆
10月23日 立大23―22日大 国士舘大学多摩キャンパス体育館
前半で3点のリードを許すが、大久保(営1=浦和学院)の活躍で後半にかけて一気に追い上げる。一進一退の攻防の末、立大が残り30秒で同点に追いつき試合は延長戦にもつれ込んだ。延長戦でも序盤にリードを許したが、後半で逆転に成功。最後も守りきり激闘を制した。チームは2年ぶりの1部昇格を決めた。
秋季リーグ戦では1点差で慶大に敗れ、優勝を逃してしまった立大。入替戦もまた、1点で命運が分かれる激戦となった。試合開始直後から、立大が日大ゴールへ攻め込んだ。「自分たちはチャレンジャー、最後までやり切る」。攻めの姿勢で挑んだ舞台で3点のリードを奪い、流れを取りに行く。しかし、相手も強豪ひしめく1部で何年も戦い続けてきた強敵・日大。高い位置で圧力をかけるDFにパスカットを狙われ、連続して逆速攻を決められてしまう。「5点差になったら限界」一気に試合をひっくり返され、3点差を追う苦しい状況になった。流れを変えたい立大は15分に大久保を投入。深く切り込むプレーでDFを割り、点差を最小1点まで減らした。攻めの流れを変える采配は功を奏したが、じりじりと点差をつけられて前半を3点のビハインドで終えた。
後半に入ると会場の雰囲気が変わり始める。開始早々GK・後藤(営4=愛知)が好セーブを見せるとセットプレーを中心に得点を重ねていく。「前半の課題を出し合い、対策をした」と主将・角田(営4=法制二)が語ったように、日大の攻守に対応していく。最大4点差までリードを広げられたが、残り10分で再び日大をとらえた。また、その直後に杉本(コ3=氷見)がこぼれ球を押し込みようやく逆転に成功する。しかし、1点が重い状況で7mスローやカットインで再び日大に逆転を許してしまい、残り時間は1分30秒。1点を追う立大にとって時間的に最後のセットプレーだった。ここで追いつかなければ敗れるという状況でまたもや大久保が躍動した。相手のファールを誘い、7mスローを奪う。投げるのを任されたのは角田だった。「いつも通りに決めてやる」。強い気持ちでゴールを奪うと大きなガッツポーズ見せ雄叫びを上げた。立大は最後の残り時間を守り切り、決着は延長戦へともつれ込んだ。延長戦でも立大は終始ポジティブに試合を進める。前半で1点差をつけられ折り返したが、雰囲気は沈むことなく後半で逆転に成功。1点差で激闘を制し、1部昇格を決めた。
2年前に入替戦で敗れてから昇格の機会に恵まれなかった立大。ついに昇格の切符を手に入れた。「慶大での負けを意味のあるものにできて、後輩に残すことができてよかった」と大学最後の秋に結果を残した後藤は語った。しかし、まだ終わりではない。「チームの一人一人が皆のために戦う」。スローガンであるFORTEamを体現した4年・角田世代は最後の大会であるインカレへと向かう。勢いに乗っているチームの快進撃に期待したい。
(10月28日・八村慶介)